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『猫に知られるなかれ』(深町秋生/角川春樹事務所)


『猫に知られるなかれ』(深町秋生/角川春樹事務所)


戦後の日本が舞台の短編集。あ、一章二章ってなってるから短編集とは言わない
のかな。共通する登場人物、組織が関わる一話完結もの、っていうか。
四章で一冊になっている。

元軍人、そして諜報活動をしていた永倉一馬、藤江忠吾がメインキャストって
感じ。敗戦国日本の中で、GHQと密かに手を結びつつ、いつか復興する日本の
為に、武力を捨てた日本はどの国よりも情報を握って身を守る術を持たねば
ならない、という大儀を持ってCATと名づけた組織が作られた。そこに誘われた
永倉。始めは断ろうとしたが、やはり、大儀を持って戦うことに生きる場所を
求めて、加わることになる。

諜報戦とかわくわく~と思って読んでみた。
それぞれにキャラ造形されてて、これはテレビドラマ化とか映画化を狙っての
感じなのかなあ。それともアニメ化? 動の永倉、静の藤江、秘めた情熱持つ
大物の緒方竹虎、一見無害なおじいちゃんに見えて凄腕運転手、狙撃も得意だよ、
って感じ。

それぞれ面白く読んだ。
けどちょっと私の好みとしては、この、序盤って感じの一冊では惚れ込むほど
には至らなかった。重苦しい長編のがこういうのだと好きなんだよ。
でも序盤だからこそ一話完結って感じで読みやすく整えているのかな。

舞台が戦後日本ということで、なんか、こう、微妙に辛い。フィクションとして
割り切るにはなんか、考えてしまうことが多すぎる。うーん。
あと懐メロというか歌謡曲のタイトルが、なんかこう時代を表すものとしてだか
イメージを誘うためだか、歌詞とともに書いてあるんだけど、私にはなんだか
それがすごい雑音に思えてしまって嫌だった。うーん。

藤江くんの方がハンサムらしいけれども、あんまりピンと来ないし。これは
もしかして映像化になってすごい好みの顔!ってなったらハマるのかもしれない。
ということで、面白さ満足感、私にはほどほどでした。


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