« 映画「ラ・ラ・ランド」 | Main | 映画「アサシン クリード」 »

『ジャッカルの日』(フレデリック・フォーサイス/角川文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『ジャッカルの日』(フレデリック・フォーサイス/角川文庫)


フランス。ドゴール大統領は何度も暗殺の危機にあっていた。OASという組織は
フランスがアルジェリアを放棄することに憤り、ドゴールを独裁者とみなして
革命を行おうとしていた。
だが、6回もの暗殺計画の失敗、続出する逮捕者によってOASは弱体化する。
ロダンは極秘密裏に最後の手段を考え出す。組織の内部には裏切り者も多い。
誰も知らない凄腕の暗殺者を雇うのだ。


映画の「ジャッカルの日」をちょっと前に見たらびっくりするほど面白かった。
午後ローだったのでカットや細切れだったのだろうと思うけどそれでもすっごい
面白い何だこれ、と感動したので、本も読んでみようと思って読みました。

映画を見た後なのでもう内容をおおまかに知っているのに、読んでもめっちゃ
面白かった! 凄い!

1971年だとか、この文庫も1979年の訳かな、それから41版とかになってる。
名前程度は知っていて面白い傑作らしいなーとはいえ、自分が実際読んでちゃんと
面白いと思えるかどうかは別なんだけれども、ほんっとこれ面白かった~。

ジャッカルも慎重緻密綿密周到なな準備するプロ。パスポートの偽造や特別あつらえ
の銃を準備するのとかも面白い。依頼される方もプロだけど、悪なりに脅しを
かけようものならさっくり殺されちゃう。きゃー。
そしてフランスの、警察側も、OASを見張る中で不審な動きに気づき、情報を
得て絶対暗殺阻止せねば。でも大統領は警戒に協力的じゃないし。タイヘン。
そんな中で極秘捜査を命じられるルベル警視。
んも~。ルベルが出てきてからの、ジャッカルを追う、追われるのドキドキが
すっごい最高面白くて、読みながらハアハア(*´Д`)興奮しっぱなしだった。
地道な捜査の中から情報見つけ出していくんだけど、上の方に報告するたびに
情報がもれてジャッカルはすり抜けていく。
追うほうも追われるほうもどっちも凄くて、どっちもがんばれ~って思うし
どっちもかっこいいし~~~っ。
有能なプロたちの駆け引きって最高面白い。
バカなのは情報だだ漏れさせちゃう傲慢なサンクレア大佐くらいかな~。
英国も問い合わせ受けて慎重に調べて情報を得て、っていうそんなこんなも
たまらん。面白い。
フィルビー事件のごたごたがあってさーみたいな話もちらっと出てきて、
あああああ~それな!キム・フィルビーでしょ!きゃーっ、みたいな。
興奮するわあ。今読めて楽しかった。

著者はもともとジャーナリストだったそうで、この小説デビュー作、ドキュメント風
で、実際に起きた事件も混ぜ込まれているらしい。私は社会情勢とか事件とか
詳しくないしわかんないんだけれども、これ発表当時とか実際の事件とかフランス
に詳しいとかだったら興奮度はもっともっとすっごいんだろうなあ。

大統領暗殺の日はパリ解放記念日。その日、ドゴールは絶対に式典を行うと
確信をもって、ジャッカルは計算し動き、それに気づいたルベル達も最善の
警備をしく。
それでも、ささやかなヒューマンエラーは起こるし、ちょっとした偶然で運命は
変わる。
大統領が儀式的なキスのために少し身をかがめたことで銃弾を免れる。
そんな。
そんなーっ

ってことでついにルベルは間に合ってジャッカルのほうが銃弾に倒れる。
本当の名前も、どの国の人間なのかも不明のまま、ひっそりと葬られる。
その時いた男というのはこれはやっぱりルベルなんだろうなあ。ついに対面して
互いを認めあった瞬間、互いの名前だけを呟いたプロ同士な二人。
ジャッカルの準備は数カ月かかったけど、ルベルにとっては一か月足らずの
攻防劇。その、時間が一日一日過ぎていくのが描かれてヒリヒリする思いで
読みおえた。面白かった。はー。

映画ももう一回ちゃんと見直したい。ルベルの助手くん、カルロも有能でさ~。
映画だとちょっと変わってる所あったよなと思う。見直したい。
しあわせな映画+読書でした。

|

« 映画「ラ・ラ・ランド」 | Main | 映画「アサシン クリード」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事