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映画「哭声 コクソン」

*ネタバレ、結末まで触れています

映画「哭声 コクソン」


昨日29日(水)に見にいった。

田舎町。警察官であるジョングは早朝呼び出しの電話で起こされた。殺人事件だ。
家族を殺した犯人は茫然としている。凄惨な現場には不思議な儀式めいた装飾も
あった。
事件は続く。ジュングの娘の様子もおかしくなってきた。
少し前に山に住み始めた日本人がいる。事件が起こり始めたのはその男がきた
せいなのではないか。魔物めいた男へジョングは疑いを持ち始めた。

國村隼が謎の日本人として出演している。それに予告の感じでは、なかなか
怖い連続殺人事件みたいで、ミステリー、サスペンス? と思って行きました。

が。
これは、なんだろう。
ミステリっぽく始まったけれども、かなりオカルト、ホラーよりかなあ。
Xファイルか。スクイーズだっけ、なんか、人間だか化け物だか、みたいなの
あった気がするなあ。
と思ったら娘ちゃんが悪霊にとり憑かれたかのようで、祈祷師を頼むことになる。
エクソシストなのか。祈祷師の呪術対決みたいで陰陽師っぽくもあり?
いや、なんか謎の女の子も出てくる。スピリチュアルな感じか???
死者を蘇らせる? ゾンビ??

娘を助けたい。守りたい、と必死になるジュングは、日本人を追いつめ殺して
しまえば、呪いをとけると思い込み仲間と山へ行く。
逃げる日本人を追いつめて、ついには車ではねてしまった。
死体を投げ捨てるジュングたち。

これで娘は助かると思ったのに、娘は家族を殺してしまう。
ジュングもまた。かすかな息でもまだジュングは娘を助けると呟き続けた。

なんだか祈祷師がとってもファンキーな感じで、呪術合戦みたいな所はこれは、
なんだろう? 笑うところか?? と思ってしまったり。
最初はもうちょっとミステリーだろうと思ってたけども、だいぶオカルトで
最後は悪魔だ、みたいな感じで終わって、あれー??? と不思議な気分で
見終わった。
というか、実際の所はなんだったんだ、と、いうのは、わからない。
わからないように作ってるの、かなあ。
呪術師対決も実はグルなのだ、とか?、結局あの白い服の女の子は?彼女も
精霊的な、守護霊的な感じなのか??? とか。
日本人は単純に異邦人なだけなのか、呪術師としてむしろ守りにきていたのか、
ファンキーなほうとグルなのか敵対してるのか。うーん。

健康食品として売られてしまった毒キノコによる幻覚作用が強く出過ぎて
しまったらしい、という無茶ながらも一応は現実的な答えもちらっとは出てくる
のだけれども。うーん。

舞台は田舎とはいえ、普通にスマホ使ってたり、駆け込んでいけるそこそこ
ちゃんと大きそうな病院もあるような、現代の地方の感じ。それなのに、警官
であるおとーちゃんが、なんだかあまりにもぽや~~んとしてて、それが
どうしようもなくなっていく中で精一杯の必死さで行動するのがダメなこと
ばかりだったり。

どーすればよかったんだよ。
というか、普通に警察としてとか捜査とか合理的対処とかしようよ。あ~~。

國村さんが不気味な日本人、そして悪魔っぽいのがとてもとてもよかった。
最後あんなに悪魔メイクもりもりにしなくても。ただそこにいるだけで異質で
こわい、という感じは十分だから、特殊メイクは余分なのではー。
ふんどしいっちょの裸で山の中にいたり生肉食べてる感じだったり、激しい
呪術合戦みたいなのだったり、凄かった。見応えあり。やっぱり國村隼が
気になる、と思って見にいってよかった。

そして、私はあまりキリスト教について知らないながらも、いろいろかなり
キリスト教っぽい背景があるのかもしれないなあと思ったのだけれども、
いろんな感想ブログなんかを見てみると、相当がっつりとキリストモチーフが
私がうっすら思った以上に深くベースにされているみたいだった。うーん。
それもでも必ずしも正解ってわけじゃないというか、うまく説明つくことも
あればやっぱりおかしいところもありそう。
ほんと、一部分わかったような気になってもやっぱりあれ? ってなる感じ。

神父くんの最後に見た悪魔國村さん、結局神父くん自身が見たかったもの、
なのだろうし。でも実際悪魔がいた、という感じもあるし。でもかなりキリスト
が重ねられていたのも納得だし。うーん。

ともあれ、見応えすごかった。娘ちゃん主演女優賞ものでしょ。激しかった。
よく演じたなあ。娘ちゃん役の子にちゃんとメンタルケアしてあげたんだろうな、
と念をおしたい感じ。すごいなあ。
見に行けてよかった。

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