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『見て学ぶアメリカ文化とイギリス文化』(藤枝善之編著/近代映画社 スクリーン新書)


『見て学ぶアメリカ文化とイギリス文化』(藤枝善之編著/近代映画社 スクリーン新書)

「映画で教養をみがく」というサブタイトル。


「本書は、映画(洋画)ファンの教養書として、また英米文化を学ぶ学生の
授業用教材として企画されました」

とのことで、アメリカとイギリスとの映画の中からその文化の紹介が簡単に
わかりやすく紹介されてました。

第一章 愛と欲望のアメリカ
第二章 祈りと暴力のアメリカ
第三章 女王陛下とパブのイギリス

てことで、アメリカのほうが多いですね。教材に使ってくださいねってことで
それぞれの映画紹介のあとに参考文献もあり。映画見てざっくりお話して、
参考文献も紹介して一般教養のテキストとしてどうぞって感じかなあ。
紹介されている映画も古典的なのもあればわりと最近だなーというのもあり。
30本の映画。私は見たことあるのもそれなりにあって、なるほどと思う。
まーでもさらっと短くまとめてるので、ん~そうですね、という感じ。
知ってることというか、ほんと、入門的にさらっとしてる。映画評ってわけで
なくて、文化紹介、ね。

アメリカのほうが若さ信仰があからさまに根深い、とか、ホモフォビアの
マッチョ志向は新大陸へ渡ってきてどんどん西部開拓していって、という
強くたくましい男じゃなきゃ役立たずみたいなところから、とか。
なるほどそっかなーとか。
まあもちろんこれはざっくり短くまとめてるわけで、ここからさらに興味持った
ことを追及していきましょうねって感じかなあ。

イギリス、ヴィクトリア朝に「清潔」の概念が強くなった、っていうのは
そっかーそういえばそういう頃なのかと知った。伝染病とか疫病との戦いで
あったんだな。家庭を清潔に保つ、という家庭崇拝の理念がもっぱら女性に
押し付けられていた、女性を家庭に閉じ込め行動の自由を奪うことの正当化
でもあった、という。あ~そういう一面もあるのか。

まあ時代は違ってくるけどこの前見たサフラジェットでも、ダウントン・アビー
なんかでも、女性もがっつりしっかり働いてるけど、でも、閉じ込められてる感は
すごくあるよなあ。
社会の平等って、難しい。

さっくり読めて面白かったけど、やっぱりもうちょっと物足りない、と思うので
やっぱりいろいろと、もっと映画も本も見たり読んだりしないとな。

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