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映画「哭声 コクソン」

*ネタバレ、結末まで触れています

映画「哭声 コクソン」


昨日29日(水)に見にいった。

田舎町。警察官であるジョングは早朝呼び出しの電話で起こされた。殺人事件だ。
家族を殺した犯人は茫然としている。凄惨な現場には不思議な儀式めいた装飾も
あった。
事件は続く。ジュングの娘の様子もおかしくなってきた。
少し前に山に住み始めた日本人がいる。事件が起こり始めたのはその男がきた
せいなのではないか。魔物めいた男へジョングは疑いを持ち始めた。

國村隼が謎の日本人として出演している。それに予告の感じでは、なかなか
怖い連続殺人事件みたいで、ミステリー、サスペンス? と思って行きました。

が。
これは、なんだろう。
ミステリっぽく始まったけれども、かなりオカルト、ホラーよりかなあ。
Xファイルか。スクイーズだっけ、なんか、人間だか化け物だか、みたいなの
あった気がするなあ。
と思ったら娘ちゃんが悪霊にとり憑かれたかのようで、祈祷師を頼むことになる。
エクソシストなのか。祈祷師の呪術対決みたいで陰陽師っぽくもあり?
いや、なんか謎の女の子も出てくる。スピリチュアルな感じか???
死者を蘇らせる? ゾンビ??

娘を助けたい。守りたい、と必死になるジュングは、日本人を追いつめ殺して
しまえば、呪いをとけると思い込み仲間と山へ行く。
逃げる日本人を追いつめて、ついには車ではねてしまった。
死体を投げ捨てるジュングたち。

これで娘は助かると思ったのに、娘は家族を殺してしまう。
ジュングもまた。かすかな息でもまだジュングは娘を助けると呟き続けた。

なんだか祈祷師がとってもファンキーな感じで、呪術合戦みたいな所はこれは、
なんだろう? 笑うところか?? と思ってしまったり。
最初はもうちょっとミステリーだろうと思ってたけども、だいぶオカルトで
最後は悪魔だ、みたいな感じで終わって、あれー??? と不思議な気分で
見終わった。
というか、実際の所はなんだったんだ、と、いうのは、わからない。
わからないように作ってるの、かなあ。
呪術師対決も実はグルなのだ、とか?、結局あの白い服の女の子は?彼女も
精霊的な、守護霊的な感じなのか??? とか。
日本人は単純に異邦人なだけなのか、呪術師としてむしろ守りにきていたのか、
ファンキーなほうとグルなのか敵対してるのか。うーん。

健康食品として売られてしまった毒キノコによる幻覚作用が強く出過ぎて
しまったらしい、という無茶ながらも一応は現実的な答えもちらっとは出てくる
のだけれども。うーん。

舞台は田舎とはいえ、普通にスマホ使ってたり、駆け込んでいけるそこそこ
ちゃんと大きそうな病院もあるような、現代の地方の感じ。それなのに、警官
であるおとーちゃんが、なんだかあまりにもぽや~~んとしてて、それが
どうしようもなくなっていく中で精一杯の必死さで行動するのがダメなこと
ばかりだったり。

どーすればよかったんだよ。
というか、普通に警察としてとか捜査とか合理的対処とかしようよ。あ~~。

國村さんが不気味な日本人、そして悪魔っぽいのがとてもとてもよかった。
最後あんなに悪魔メイクもりもりにしなくても。ただそこにいるだけで異質で
こわい、という感じは十分だから、特殊メイクは余分なのではー。
ふんどしいっちょの裸で山の中にいたり生肉食べてる感じだったり、激しい
呪術合戦みたいなのだったり、凄かった。見応えあり。やっぱり國村隼が
気になる、と思って見にいってよかった。

そして、私はあまりキリスト教について知らないながらも、いろいろかなり
キリスト教っぽい背景があるのかもしれないなあと思ったのだけれども、
いろんな感想ブログなんかを見てみると、相当がっつりとキリストモチーフが
私がうっすら思った以上に深くベースにされているみたいだった。うーん。
それもでも必ずしも正解ってわけじゃないというか、うまく説明つくことも
あればやっぱりおかしいところもありそう。
ほんと、一部分わかったような気になってもやっぱりあれ? ってなる感じ。

神父くんの最後に見た悪魔國村さん、結局神父くん自身が見たかったもの、
なのだろうし。でも実際悪魔がいた、という感じもあるし。でもかなりキリスト
が重ねられていたのも納得だし。うーん。

ともあれ、見応えすごかった。娘ちゃん主演女優賞ものでしょ。激しかった。
よく演じたなあ。娘ちゃん役の子にちゃんとメンタルケアしてあげたんだろうな、
と念をおしたい感じ。すごいなあ。
見に行けてよかった。

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『オデッサ・ファイル』(フレデリック・フォーサイス/角川文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています

『オデッサ・ファイル』(フレデリック・フォーサイス/角川文庫)


「「オデッサ」とはナチス親衛隊、SSのメンバーの救済を目的とする秘密組織の
ことである」
1963年、西ドイツ。フリーのライターであるペーター・ミラーは偶然、死亡した
老人の日記を手に入れる。それはユダヤ人としてかつてナチに収容所で酷い目に
合わされた記録であり、いまだ生き延びてのうのうとしている戦犯を告発する
ものだった。
ミラーは自国の歴史と改めて向き合い、ロシュマンというかつてリガの収容所
所長であった男を追いつめてゆく。

『ジャッカルの日』がとっても面白かったのでもう一つ読んでみようと思って。
これも1974年に映画になってるけれど私は見たことないと思う。見たいなあ。
私が読んだこの文庫は1980年初版、39版発行。実際出たのは1972年なのかな?

ナチのユダヤ人大虐殺みたいなことが、ちゃんと広く知れ渡るのは時間が
かかっていた、ってことなのかなあ。それを認めたくない、かつて隣人だった人、
かつて自分がかかわったこと、というのに目をそむけていなくては生きていけない
ということも、確かにあるんだろう。
ミラーがあちこちへ話を聞きに行ってもそっけなくされたり、わかりませんねと
あしらわれたり。それでもきちんと手ががりを追っていけたり。

生き延びていった元SSはちっとも反省なんかしてなかったり。エジプトでさらに
イスラエル殲滅を企んでいるとか、それを阻止しようとするモサドだとか。
モサド!イスラエル諜報部!なんかすっごい凄腕揃いってイメージの!

ミラーをオデッサに潜入させようと訓練があったり、スパイものなわくわく要素
もいっぱいでやっぱり面白かった。
前半はかなり、ドイツ、ナチのことが丁寧に描かれていて、辛い感じもあったり。

ミラーがそんなにもこの日記の告発に深い入りしていく動機は、というのが、
実は父を殺したのもロシュマンだったと気付いたからなの、かーというのが
最後の方であかされて、ああ~と思ったり。

ドイツ中をかっこいいジャガーで駆けまわったり、オデッサが差し向ける殺し屋
とかモサドとかいろいろ凄くて、映画だとこういう後半のあたりがかっこよく
描かれているのかなあ。見てみたい。

偶然も重なってのオデッサファイル入手。でも結局ロシュマンは取り逃がして
しまったし、単なるフリーライターであるミラーはそれ以上の追求はできなくて
あとは恋人と平和に暮らしました、というのはしみじみとよかった。
007じゃないものね。

オデッサファイルがある日突然匿名でボン司法局に届いて元SSを見つけ出すのに
役だった、ということは事実なのかなあ。フォーサイスの小説通りな事が
いくつかは事実だった、とか。ほんと凄いわ。なんで、そう、こう、ルポで
ありフィクションであり、という、こんなのがエンタテイメントに仕上げられる
のか。ほんと。英国。。。こわ。凄い。面白かった。

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映画「「キングコング 髑髏島の巨神」

*ネタバレ、結末まで触れています


映画「「キングコング 髑髏島の巨神」


25日(土)に3D、IMAXで見てきた。


始まりは1944年。ゼロ戦とB29なのかな? 二機が南の島に墜落する。
パラシュートで脱出した若い米兵と日本兵。二人が戦うその緊迫感の中、
巨大な影が姿を現す。あまりにも巨大な、それはゴリラ。

それから転換。1970年代。
ベトナム戦争終結の頃。1973年だったかな、そういう時期。
スカルアイランドと名づけたまだ地図にない島へ調査へ行かせて欲しいと議員に
頼み込むモナークという特殊機関のランダ。ソ連よりも先にこの島をおさえなく
てはならない、という説得で、予算と軍の保護の約束を取り付けた。
ランダは念のため軍とは別に傭兵として元英国軍のコンラッドを雇う。

ベトナムから撤退予定の部隊へ命令が下る。撤退の虚しさを感じていた
パッカードは喜んでランダ達調査隊を護衛する部隊を率いてヘリで編隊を組み、
嵐の中の髑髏島へ突っ込んでいく。

映画が始まった直後は、なんか急に米兵と日本兵が戦い初めてびっくり。
でもそこにドーン!とキングコングが出てきてびっくり!早速登場!!
で、時代変わって、ベトナムの米軍の感じとかが出て、私はちゃんと見たこと
ないんだけれども、あ~これ「地獄の黙示録」ってわかる感じ。
軍のヘリかっこいいよ~。空母?戦艦? もかっこいいよ~~。ミリオタって
わけじゃなく何も詳しくないけれども、こう、米軍とか、かっこいい兵器武器
ガガガガッとくる感じはめっちゃあがる。く~~~。

嵐の中に隠された島って、ラピュタだよねえ。
話進んで、湖?に癒しにくるキングコングはシシ神さまだったし。
監督は日本のアニメや怪獣大好きオタクだそうで、いろんな映画はもとより
こう、ジプリなんかにもたっぷり影響受けてる、オマージュですみたいなこと
らしいです。

そして、もうほんっと最初っから、ドーン! ガーン! バーン!!!って
キングコング始め巨大怪獣が出てくる出てくる~~!!!出し惜しみゼロ!
すっごいテンション上がるワクワク!!!

まーお話としては、未知の島は巨大怪獣ワンダーランドだった。笑わない原住民
もいるよ! 地球空洞説だよ! そして地下にはもっと危険なやつもいるよ!
人類の銃なんててんで歯が立たないよ!きゃ~!
という感じでとにかく巨大な奴らが出てくるわ戦うわ襲われるわで大変だ!って
それだけ。
逃げるしかないよねー。
キングコングと巨大スクリーンいっぱいの顔のアップでタイマンはれるのは
さすがのサミュエル・L・ジャクソンですよ!!!
でもまあ負けるよねー。

なんだか凄腕の傭兵としてきたはずのトム・ヒドルストン演じるコンラッド、
ぶっちゃけ何一つ役立たずですよ。。。かっこいい見せ場はあって、きゃ~!
トムヒステキー!ってなるけどね。はっきりいって立ってるだけで完璧スタイル
なんだもん。なんかもう、ただ立ってるだけでいいや。走っただけでいいや、
って思う。立ってるだけとか走ってるだけとかだし。。。
まあ「この島で人類は最弱」なんで仕方ないです。

トムヒの上をいくジェントルマンがまさかのコングさんなんだもん。負けるよねー。
キングコングは、もっと凶悪なスカルクローラーと戦っている島の守り神なの。
コング一家、両親がいたらしいけれども、トカゲっぽいスカルクローラーたちに
殺されて、このコングは孤高な存在。原住民や島の他の生物たちを守り、戦う
真のヒーローはコングさんなんですよ。かっこいい。
突然自分ちである島にヘリで爆弾落としてきた人類にキレてやっつけにくるのも
コングさんからみれば当たり前ですよ。
カメラマンであるウィーバーを守ってくれたりして、あ、こうきれいな女子に
弱い感じは青年コングって感じなのかな~っていうのも微笑ましい。見つめ合う
だけであくまでジェントルマンなの~。

人類側の背景としては、ベトナム戦争の鬱屈みたいなところもありで、
パッカードの狂乱もなかなか同情できる。けど、けどーっ。逃げようよー。
1970年代という、世界が不安定で科学技術も上がってるけどまだ発展途上で
地球にも未知の場所があって、というのが成り立つ時代背景は上手いかなあ。

そして、エンドロールには、取り残されていたマーロウがやっと家に帰れた
じんわりシーンがあり。
エンドロール後、まるで役立たずだったじゃん!?なコンラッドとウィーバーが
取り調べられているらしきシーンに。
モナークに監禁されているってことかな。コングだけじゃない。まだ、巨大怪獣は
たくさんいるのだ、と、資料を見せられる。
それが、ゴジラだとか! モスラ!? キングギドラ!!??? こいつらと
対峙していくのかー? という終り。
モンスタバースっていうのほんとにやるのかよ。ほ、ほんとかなあ。
そしてそれにまたトムヒは出てくれるのだろうか???

ともあれ、どっかんどっかん大迫力で巨大怪獣の大暴れを見て、うわーって
びっくりしたり感動したりで、3D IMAXで見てよかった。満足~。
コングさんへの触手プレイや鎖緊縛プレイもサービスされてたよw きゃ~。
こんなにも、トムヒよりもコングさんかっこいいってもえるとは予想外だった。
楽しかった~^^


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映画「SING シング」

*ネタバレ、結末まで触れています


映画「SING シング」


22日(水曜日)に2D字幕版で見てきた。

吹替えも豪華キャストでとても評判いいみたいなんだけれども、やっぱ、タロンくん
だとかマシューマコノヒーだとかスカーレットヨハンソンとかの声で聴きたい。
まあそんなに俳優さんたちを知っているわけではないけれどもね。

ムーン劇場は電気の支払いすら滞らせている潰れかけの劇場。子どもの頃からの
夢だった劇場を持ったものの、演目はヒットせず。バスター・ムーンは賞金つきで
素人発掘オーディションを行って今度こそ大ヒットを企画する。
賞金金額のミスもあって大いに集まった動物たちの中から厳選したものの、
それぞれが抱える事情もあってリハーサルはうまくいかない。それでも、歌の
力で人生(動物生、か?)を切り開く、取り戻す、夢を諦めないみんな。


豚さんだったり象やゴリラやハリネズミ、ネズミ、支配人はコアラ、等々、
動物の街だけど、まあ、LAなんでしょうね。
「ラ・ラ・ランド」とも通じるというか。夢を抱き、挫折があり、だけども
諦めず輝きを得る、っていうとっても王道。
動物キャラだしアニメだし基本的にはお子様ターゲットだとは思うんだけれども、
私はポンポンと提示されたちょっとした要素だけで、描かれてない背景まで
勝手にいろいろ思い入れして読んじゃって途中からボロボロ泣いてしまった。
さっすがのテンポで話は進むし、ギャグだしポジティブだしもちろんご都合よく
いろいろ最後には上手くいって、楽しい夢物語見せてくれる。
でも、結構、シビアでハードな問題があるってちゃんとわかるんだよなあ。

主婦のロジータ。25匹の子どもたちの世話、家事で手いっぱい。夫は朝から
夜遅くまで仕事に行って疲れてて家庭のこと見る余裕がない。悪い人ではない
んだけれども、どうしようもなくて。
そこはアニメなんで、ベビーシッター頼もうとしたロジータが断られたあとに、
なんか徹夜でDIYして全自動家事お世話ピタゴラマシーンみたいなの作ったら
なんとかなったって感じが、まあ、楽しかったけど。でも、実際そーゆーわけには
いかないんだけどなーってうるうる辛くなっちゃったし。

ゴリラジョニーくんは、お父さん大好きだけど、ファミリーは犯罪してる感じで、
強盗の後に車運転する係りをそろそろやってみるか、とか片棒担ぐことになる。
歌いたいんだこのまま泥棒一味になるんじゃなくて歌手になりたいんだ、という
夢は、大好きなお父さんには理解されない。
リハのために現場を抜けたことで、父親たちは捕まって刑務所送りに。なんとか
保釈金を、って思ったりして、でも父には口をきいてもらえなくなって。
なんかこう、お前が歌手だなんて夢見ること自体馬鹿げてるって、親の言いなりに
しょぼい犯罪もやれ、って感じの息苦しさが、ほんと辛い。「リトル・ダンサー」
を連想したりもした。
歌ってる息子の姿をテレビで見て、お父さんは俺の息子だって誇りに思うよ、
って脱獄して抱きしめにきてくれる。
それはもうすごく素敵だったんだけれども、おとーさん、またあの後刑務所に
戻ったんだろーけど、んもー、そんなの大変じゃん、って泣いてしまう。

まあ、基本的に動物たちの優しい世界って感じなので、そんなの私が勝手に
いろいろ辛い背景想像しちゃってるだけなんだけれども、そういう、ただ甘い
夢ばかりじゃないところの配置とか、それでも歌ってステージで輝く!とか、
そういうのが歌の気持ちよさもあってすっごく響いてきてよかった。

コアラのムーンの父の洗車屋さんとかって、それ、自分の体使ってやるのかよ、
ってすごい切なくなって泣いちゃったし。またコアラの毛並みふわふわふんわり
にすごくよく描かれてたからさー。
んで、金持ちモラトリアムな友達ヒツジのエディが、俺も一緒にやるよ、
お前は洗え、俺が拭きあげる、って、ヒツジのウールふわふわで仕上げかよーっ、
ってそこもなんかもう泣けてしまって。
金持ちモラトリアムな友達っていいな~、って感じだったんだけど、ほんと、
そんなに一緒になってやってくれるほどの親友なのかよ!って、感激した。

いろいろと、人間社会に置き換えれば、っていう深読みもできるけど、そうでなく
もっと気楽に動物たちの可愛い楽しいって感じでいいよなあと思う。

ネズミ、ハツカネズミなのかな、マイクがさー、音大出だぞ、ってエラそうで
性格悪くて、銀行家の人とかマフィアみたいなのとかよりも、近くにいる悪人、
悪役って感じで、ヤな奴なんだけれども。マイウェイ歌い上げるとうっとり
聞きほれてしまうし~。でも最後マイクだけは劇場から逃げた感じで終わってて、
もう続編決まってるらしく、次またなにかしでかしてくる感じなのかなあ。

音楽は知ってる曲いっぱいあったし、突然きゃりーぱみゅぱみゅのがちらっと
出たりダメ日本語出たりが面白かったりもした。
名曲いっぱいで楽しい。ちょっとずつしか聞けなくて、帰ってからサントラとか
関連曲チェックした。アマゾンプライム入ってるの、すぐ聞けてラッキー^^

ボウイとフレディの「アンダー・プレッシャー」がかかったのも泣いた。
いいところでかかるんだまたこれが。瓦礫になった劇場あとで、自分たちの
今できるステージをやろう、って、いう。

最後には素晴らしいステージでお客さん続々とやってきて。金持ちスポンサーの
心をとらえることができて、ムーン劇場再開! かつてバスターが憧れた
ナナがついてくれたんだから、バスター自身の夢も二重にかなった感じだよね。

失恋みたいなふわっと、でも切ないことから、家庭の事情だとか犯罪だとかの
そーとーシビアで過酷なことまでいろんな問題たっぷりありながらも、みんな
ポジティブに立ちあがる。何よりバスターのてきとーな超絶ポジティブが凄い。
恐怖でたまらないって言いながらも立ち止まらない。
夢物語。
一応いったんはめでたしめでたしだけれども、これで何もかもうまくいくとは
限らないよなって思うんだけど。それでも、何回でもスタートラインに立って
走り出していくんだろう。
何回でも、挑戦してやり直していけばいい。
楽しく気持ちよく、泣いて満足しました。こんなにもぎゅぎゅっと要素盛り込み
ながらきっちり王道に気持ちよくまとめて満足させてくれて。
見にいってよかった~。みんなの声も歌も最高に素敵素晴らしかった。

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『見て学ぶアメリカ文化とイギリス文化』(藤枝善之編著/近代映画社 スクリーン新書)


『見て学ぶアメリカ文化とイギリス文化』(藤枝善之編著/近代映画社 スクリーン新書)

「映画で教養をみがく」というサブタイトル。


「本書は、映画(洋画)ファンの教養書として、また英米文化を学ぶ学生の
授業用教材として企画されました」

とのことで、アメリカとイギリスとの映画の中からその文化の紹介が簡単に
わかりやすく紹介されてました。

第一章 愛と欲望のアメリカ
第二章 祈りと暴力のアメリカ
第三章 女王陛下とパブのイギリス

てことで、アメリカのほうが多いですね。教材に使ってくださいねってことで
それぞれの映画紹介のあとに参考文献もあり。映画見てざっくりお話して、
参考文献も紹介して一般教養のテキストとしてどうぞって感じかなあ。
紹介されている映画も古典的なのもあればわりと最近だなーというのもあり。
30本の映画。私は見たことあるのもそれなりにあって、なるほどと思う。
まーでもさらっと短くまとめてるので、ん~そうですね、という感じ。
知ってることというか、ほんと、入門的にさらっとしてる。映画評ってわけで
なくて、文化紹介、ね。

アメリカのほうが若さ信仰があからさまに根深い、とか、ホモフォビアの
マッチョ志向は新大陸へ渡ってきてどんどん西部開拓していって、という
強くたくましい男じゃなきゃ役立たずみたいなところから、とか。
なるほどそっかなーとか。
まあもちろんこれはざっくり短くまとめてるわけで、ここからさらに興味持った
ことを追及していきましょうねって感じかなあ。

イギリス、ヴィクトリア朝に「清潔」の概念が強くなった、っていうのは
そっかーそういえばそういう頃なのかと知った。伝染病とか疫病との戦いで
あったんだな。家庭を清潔に保つ、という家庭崇拝の理念がもっぱら女性に
押し付けられていた、女性を家庭に閉じ込め行動の自由を奪うことの正当化
でもあった、という。あ~そういう一面もあるのか。

まあ時代は違ってくるけどこの前見たサフラジェットでも、ダウントン・アビー
なんかでも、女性もがっつりしっかり働いてるけど、でも、閉じ込められてる感は
すごくあるよなあ。
社会の平等って、難しい。

さっくり読めて面白かったけど、やっぱりもうちょっと物足りない、と思うので
やっぱりいろいろと、もっと映画も本も見たり読んだりしないとな。

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映画「お嬢さん」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「お嬢さん」


これも8日(水曜日)に見た。
ふと映画紹介見た所、「サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の
舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。」とのことで。
えっ。『荊の城』を、どんな風に?? とすごく興味湧いて見にいった。

1930年代の、日本統治下の韓国。
日本人のお屋敷には伯爵令嬢がいた。韓国人の少女が侍女として働くために行く。
日本風に珠子、と名づけられた彼女は、実は詐欺一味の一員。伯爵令嬢と結婚し
財産をのっとる計画のために、お嬢様、秀子が詐欺師に惚れるよう仕向けるため
に潜入したのだった。

『荊の城』を読んだのは結構前だしもうちゃんと覚えてはいないんだけれども、
騙し騙され、女同士の恋、って感じは覚えている。
原案、ということで、大幅アレンジはしているのだろうけれども、途中まで
見ていて、あっ、お嬢様だって珠子に見えている通りの清らか何も知らない娘と
いうわけじゃない、ってびっくりする感じはとてもよかった。

秀子がお屋敷にうんざりしているのは保護者たるおじさまに、幼い頃から朗読を
強いられているから。朗読? って最初不思議だったのだけれども、地下で
珍しい本のコレクションを楽しむ会みたいなのが行われる、それは、春画等々
エロ本だったのだー。それを美しい少女が読み上げる、時に演じて見せる、と。
紳士の皆さまがごくりと唾を飲みながら、秀子の朗読を聞いて見つめている様は、
変態紳士、ですねー。

むしろ詐欺師の片棒かつぐつもりで秀子に接近したスッキの方が純情少女だった。
秀子に仕えるうちに、情が湧いて、美しい秀子に魅せられて、二人は互いに恋に
おちる。
二人のラブシーンもかなりしっかりとあって、ああ~こんな、少女のエロシーン
を、見て、しまって、あああ、ごめんなさいっ。て、すごくやましい気持ちに
なってしまう。映画の観客たる私は、あの変態紳士なおっさんたちと同じでは。
そんな風にメタレベルでぐさぐさくるんだよねー。
スッキも秀子さまも、ほんと、少女って感じで、綺麗で可愛くてどうしようかと
思ってしまう。ドキドキ。

そして、映画の中半分近く、か、もう少し少ないかもだけども、日本語なんだよね。
それが、すごくどうしようかと思ってしまう。
それなりにみんなちゃんと上手。上手いんだけれども、でも、やっぱ一応日本語
ネイティブな自分としてはちょいちょいなんか、ちょっと、ね、って思ったりするし、
舞台が昔なのに、普通に現代日本語みたいな時もあったりしてびっくりする。
この日本語を聞いてゆらぐ気持ちはどうしよう、って思う。

結構コミカル演出されてる所もあって、耽美に決めてる所もあれば、びっくり
するヘンな風に仕上げてる所もあって。笑っちゃう、というか、笑って、えっと、
この感じは笑い所なのか? 日本語微妙で笑っちゃうのか? 不思議な味わいに
思いましたねえ。

とはいえ。それまで虐げられていた女の子二人が、二人で逃げ出す、新生活へ
向かっていくしたたかさは素敵で、よかったねと思う。ほんと二人綺麗で可愛い。

詐欺師の男も結局はいいやつな感じにおっさん巻き込んでの死で、よかったなあ。
詐欺師一味のほうが健全、というか、まっとうな感じだったよ。生命力みたいな
所かなあ。変態紳士たちのあのお屋敷の世界が歪みまくっていた。

もっと怖くて重いかなと思ってたけれども、怖い痛い所もあったけれども、
印象としてはコミカル風味が残る。ほんと女の子たち可愛くて素敵だよー。
そしてそんな可愛い子たちが、ああ~エロス!って感じでよかったよー。
面白かった、って、言っていいのかどうか悩ましい、怪作って感じか。
でも見にいってよかった。満喫しました。

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映画「アサシン クリード」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「アサシン クリード」

吹替、3Dで8日の水曜日に見ました。
あまり吹替を選ぶことはないんだけれども、見に行く映画館でちょうどいい時間が
これしかなくて。そういえば斎藤工だったな、と、エンドロールを見て気づく。
言葉よりは映像重視な感じだし、過去時空になるとスペイン語ってことなのか
字幕になってたしで、あんまり吹替だな~と違和感などはなく見ました。

幼い頃に母が父に殺されたカラム・リンチ。それから闇社会で生き、死刑執行
される。だが、彼は目覚めた。
ソフィア博士によって遺伝子の記憶を追体験する装置につながれることになる。
テンプル騎士団と対立するアサシン教団。伝説の秘宝、アダムの林檎の在処を
過去に戻って探るのだ。

これ、ゲームがもとなので、なんかこう、映画化決まってから日本公開になるまで
大丈夫なのかどんなんなのかとか、ゲームやってないと全然わかんないぞとか、
そういう余計なことをTwitter見て知ってしまってて、うーん、そうなの?
と、余計な身構えがきてしまいそうで、見るのめんどくさいな、みたいな気分に
なってしまっていた。ゲームにファンがいっぱいいて、熱い思いが溢れてる感じ
に、ゲーム全然知らない私が勝手にひいてしまった。なのであんまりしあわせな
見方が出来なかったかもなあと思う。ネット漬けの自分の弊害(^^;

で、ゲームのことも全然知らないし、前情報とかなるべく入れずで見にいった。
ゲームしてないとわからないでは、みたいなことは私は思わなくて、普通の映画
の普通に謎が徐々に、っていう感じだと思ったし、テンプル騎士団がーとか
アサシンがーとか、遺伝子の記憶~とか、そんなんありか?? とは思ったけど、
それはそういうもんなんだな、って飲み込むのは別に普通の映画と同じ。
イーグルダイブ、って、なんか突然必殺技なのか? みたいにあの、すっごい
高さから飛び降りて着地、みたいなのを呼んだのはちょっと笑っちゃった。

物凄いパルクールアクション!!! みたいなのは堪能した!
007のカジノロワイヤルの冒頭とかだよな、パルクールアクションて。くらいの
印象で見たのだけれども。ま~それが古いスペインの街? で、こう、舞台が
まずかっこいいし、そこにいる人々の雰囲気もかっこいいし、騎士とかいるし~
衣装も渋いヒラヒラでかっこいいし~!
動き回る速さやジャンプバンバンくる勢いと、ピタっと止まる時の美しさ、
バシッと決まった見栄えする画面、かっこよかった~!

そんなこんなで、3D堪能してかっこよくて満足はした。
んでも、あんまりキャラに感情移入するってことはなかった。
多分ゲームからのファンだったら、なんかもっとこう背景的な所への思い入れ
とか、ゲームは何作も出てるらしいから、世界の広がりみたいなところがあって
アクションだけじゃなくてキャラにも好きーとかいうのがあるんだろうけれども。

一番乗り切れなかったのは、遺伝子の記憶をさかのぼって、祖先の戦いの追体験、
みたいな所が、な。
いやあ、そんな祖先の因習にのっとって今の自分もさあこれからも戦うぞ、
ってなるのが、なー。
まあ、もちろん、そういう世界観なので、ってことで、そこはそうなんだろうけど。
いや普通に自分の人生を生きることを考えた方が、と思ってしまった。
まー、結局その過去からの因縁つーか現在も続いてるらしいテンプル騎士団と
アサシンの戦いのせいで、とーちゃんは母を殺して闇に生きるしかなくて
自分死刑囚になって処刑されちゃったし。ってことは、まあ、これから
自分の人生を生きましょう、ってことは無理かなー無理っぽいなとは思うんだけど。
なんか、どうも、この、この物語の根本に私が乗り切れなくてなー。

マイケル・ファスベンダーのファンだったらもう当然痺れると思う。
これマッツだったらって思ったらたまんない。
マイケル・ファスベンダーかっこいい、って思うけど、ファンというわけでは
ないので、その辺も普通に見た。

ジェレミー・アイアンズが、いて、ジェレミー・アイアンズは好き、好き好き、
なので、んも~立ってるだけで最高かっこいい!って痺れた。ほんと、もう、
立ってるだけでも佇まいが、素敵すぎるので。素晴らしい。衣装も、普通に
カジュアルなセーター姿だったりも素敵だし~。騎士団で演説とかになると
正装? なんだかすっごいかっこいいし~。堪能した。

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『ジャッカルの日』(フレデリック・フォーサイス/角川文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『ジャッカルの日』(フレデリック・フォーサイス/角川文庫)


フランス。ドゴール大統領は何度も暗殺の危機にあっていた。OASという組織は
フランスがアルジェリアを放棄することに憤り、ドゴールを独裁者とみなして
革命を行おうとしていた。
だが、6回もの暗殺計画の失敗、続出する逮捕者によってOASは弱体化する。
ロダンは極秘密裏に最後の手段を考え出す。組織の内部には裏切り者も多い。
誰も知らない凄腕の暗殺者を雇うのだ。


映画の「ジャッカルの日」をちょっと前に見たらびっくりするほど面白かった。
午後ローだったのでカットや細切れだったのだろうと思うけどそれでもすっごい
面白い何だこれ、と感動したので、本も読んでみようと思って読みました。

映画を見た後なのでもう内容をおおまかに知っているのに、読んでもめっちゃ
面白かった! 凄い!

1971年だとか、この文庫も1979年の訳かな、それから41版とかになってる。
名前程度は知っていて面白い傑作らしいなーとはいえ、自分が実際読んでちゃんと
面白いと思えるかどうかは別なんだけれども、ほんっとこれ面白かった~。

ジャッカルも慎重緻密綿密周到なな準備するプロ。パスポートの偽造や特別あつらえ
の銃を準備するのとかも面白い。依頼される方もプロだけど、悪なりに脅しを
かけようものならさっくり殺されちゃう。きゃー。
そしてフランスの、警察側も、OASを見張る中で不審な動きに気づき、情報を
得て絶対暗殺阻止せねば。でも大統領は警戒に協力的じゃないし。タイヘン。
そんな中で極秘捜査を命じられるルベル警視。
んも~。ルベルが出てきてからの、ジャッカルを追う、追われるのドキドキが
すっごい最高面白くて、読みながらハアハア(*´Д`)興奮しっぱなしだった。
地道な捜査の中から情報見つけ出していくんだけど、上の方に報告するたびに
情報がもれてジャッカルはすり抜けていく。
追うほうも追われるほうもどっちも凄くて、どっちもがんばれ~って思うし
どっちもかっこいいし~~~っ。
有能なプロたちの駆け引きって最高面白い。
バカなのは情報だだ漏れさせちゃう傲慢なサンクレア大佐くらいかな~。
英国も問い合わせ受けて慎重に調べて情報を得て、っていうそんなこんなも
たまらん。面白い。
フィルビー事件のごたごたがあってさーみたいな話もちらっと出てきて、
あああああ~それな!キム・フィルビーでしょ!きゃーっ、みたいな。
興奮するわあ。今読めて楽しかった。

著者はもともとジャーナリストだったそうで、この小説デビュー作、ドキュメント風
で、実際に起きた事件も混ぜ込まれているらしい。私は社会情勢とか事件とか
詳しくないしわかんないんだけれども、これ発表当時とか実際の事件とかフランス
に詳しいとかだったら興奮度はもっともっとすっごいんだろうなあ。

大統領暗殺の日はパリ解放記念日。その日、ドゴールは絶対に式典を行うと
確信をもって、ジャッカルは計算し動き、それに気づいたルベル達も最善の
警備をしく。
それでも、ささやかなヒューマンエラーは起こるし、ちょっとした偶然で運命は
変わる。
大統領が儀式的なキスのために少し身をかがめたことで銃弾を免れる。
そんな。
そんなーっ

ってことでついにルベルは間に合ってジャッカルのほうが銃弾に倒れる。
本当の名前も、どの国の人間なのかも不明のまま、ひっそりと葬られる。
その時いた男というのはこれはやっぱりルベルなんだろうなあ。ついに対面して
互いを認めあった瞬間、互いの名前だけを呟いたプロ同士な二人。
ジャッカルの準備は数カ月かかったけど、ルベルにとっては一か月足らずの
攻防劇。その、時間が一日一日過ぎていくのが描かれてヒリヒリする思いで
読みおえた。面白かった。はー。

映画ももう一回ちゃんと見直したい。ルベルの助手くん、カルロも有能でさ~。
映画だとちょっと変わってる所あったよなと思う。見直したい。
しあわせな映画+読書でした。

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映画「ラ・ラ・ランド」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ラ・ラ・ランド」

IMAXで見てきた。

LA。ハリウッド。女優をめざしているミア。ジャズを愛し、自分の店を持つことを
めざしているセブ。
きらめく太陽の光と色鮮やかな衣装、渋滞の高速道路から楽しく踊り歌いあげる
始まりはほんと素晴らしい。
ハリウッドミュージカル映画!という夢物語だった。

ラ・ラ・ランドというタイトルは、ロスのことだったり夢、熱にうかされた
ような、という意味あいらしい。
まさに夢のようで、映画の中で夢のミュージカルシーンが多々あり、というか
もうこの映画そのものが夢の中なんだろーか。
ハリウッドへのラブレターのような映画、というような言葉をどこかで見たけど
ほんとそうだなあ。いろんな所の賞とってアカデミー賞ノミネートも最多タイで
受賞も6部門だっけ。
作品賞は幻というか、封筒ミスとかって、あの騒ぎそのものがドラマチックすぎる
彩としてこの映画の夢っぽさを強化したみたいなもんだ。
そして、作品賞受賞に至らなかった感じもなんかわかる気がする。
エマ・ストーンはほんと素晴らしかったしこの撮影だとか今こそこれを作って
ハリウッドの夢よもう一度、というのも素晴らしいけど、どうにも虚ろなセンチ
メンタルな感触は、キッチュな色鮮やかなかきわりみたい。もちろんあえての
皮肉な空虚でもあるのかなあと思うけど。
多分作品賞とするには、みっしり重みがありそうな「ムーンライト」に負ける
んだろうなあ、と、思う。「ムーンライト」を見てないのに勝手な妄想だけど。
「ムーンライト」も早く見たいよ~~~遅いよ~~。

ライアン・ゴズリングがかっこよくおすましキメてる顔をみて、なんかつい、
ぷぷ、と笑いたくなってしまう。先日見た「ナイスガイズ!」のダメダメで、
でもなんかがんばってかっこよかった、というほうがしっくりくるように思って
しまうんだなー。もちろんセブもかっこいいんだけど。概ねずっとなんだか
こんなのイヤだ、って思い続けてる役だったから、かっこいい、って素直に
見られないというか。いろいろと釈然としないままで、でも人生がんばって
みようか、ってやりたいわけでもない仕事として演奏してばかりだもんな。
ずっと冴えない、って感じになっちゃうの仕方ない。
でもピアノ弾いてるのかっこよかったし、歌ったり踊ったりも楽しませてくれて
ありがとうゴズリング!

そしてエマ・ストーン。女優をめざすミア。
アカデミー賞受賞おめでとう~。映画と同じく成功物語。なんて綺麗な目。
歌ったり踊ったりも最高素敵だった。

二人が出会ってすれ違ってでもまた出会って、でもすれ違って、というとても
王道ラブストーリー。
もうダメ、もう無理、ってなってからの成功へのチャンスが巡ってくるとか。
そして5年後、成功し、でもセブとは別れているとか。
物語はほんとうに王道。
でもねえ、結局別れていて、再会して、素晴らしい「あったかもしれない」世界
をまた夢見るけれども、別れて互いの道を歩んでいくんだよねえ。
大人にならなきゃ、という話だったなあ。
大人にならなきゃ。でも夢を掴め。行動しろ。回り道でも夢を見失うな。
そんな夢の世界の物語、ハリウッドや映画関係者のこの映画への共感は凄いの
だろうなあと思う。私が見るより何百倍も共感し没頭するんだろうなあと。

正直私は、あんまヘテロな王道恋物語に興味が薄いし、夢に向かって一生懸命に
なろう!ってなれる歳でもなくて、楽しく見たけれども夢中にはならなかった。
なんかいろいろ賞総取り!みたいな前評判のよさばかり目にしてしまってて、
そんなにいい映画なのかな、という期待値が上がり過ぎてたかな。

沢山の先行映画へのオマージュたっぷりだったのだろうと思うけど、あんまり
映画詳しくないので何がどうとかあんまりわからず。

それでも、音楽はいいなあと好きになれたし、予告にもほどよく騙されてたと
いうのも面白かった。
最後、あったかもしれないミアとセブ二人でのささやかなしあわせの道の
ドリーム感すごかった。

セブがクラシックな感じのデカい車で、長く大きくクラクションを鳴らす。
あんまり快適な音ではない。むしろ不快、緊張感のあるクラクション。
映画の夢から目を覚ませ、って感じなのかなあ。
それでも、夢物語のままで終わる。
ハリウッド映画。ミュージカル映画。ジャズ。かつての栄光の夢を永遠に、って
いう映画。
別れてもどんな道を歩むとしても、共に見た夢は永遠、って感じか。

とても楽しかったしきゅんとなったり悲しくなったり、素敵な映画だなあと
思ったけれども。
ゴズリングの魅力堪能ならば先日の「ナイスガイズ!」のがいいと思うよ!
まあ個人的好みとして、バディもの事件ものさくさく人が殺されたりする映画
のほうが好きだからな。

ほんとうに鮮やかにうつくしい音楽もいい映画なので、映画館でIMAXで見て
よかったなと満足はした。エマ・ストーンきれいでかわいくて素敵だった~。


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