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『容疑者』(ロバート・クレイス/創元推理文庫)


*ネタバレ、結末まで触れています。


『容疑者』(ロバート・クレイス/創元推理文庫)


マギーはジャーマン・シェパード。ミリタリー訓練を受けた海兵隊で爆発物を
察知する役割を持つ犬だ。ハンドラーであり仲間であるピートに何よりも忠実
で、愛し、共に喜び、守ることが一番大事だ。

スコットは警官。相棒のステファニーと巡回中、銃撃事件に遭遇する。

パートナーを失った犬と警官。一匹と一人とが相棒になる。

この文庫は2014年刊行。面白いって評判見てて、でも警察犬かあ。うるる、と、
読む前からなんかもう絶対きゅんきゅんしちゃうに決まってるだろーと思って
ました。
やっぱり、やっぱりぎゅんぎゅん可愛くていい子で最高だった。
共に心の傷を抱えた一匹と一人が、次第に信頼しあっていくようになるの。
でも描写はクールで、可愛いなんて書いてないけど最高可愛いんだよ。すごい。
マギー視点の章では、まあ本当に犬がこう考えるのかどうかっていうのは誰にも
わかんないことだけれども、でもでも、犬って最高いい子だよね、って思う。

最初は、犬のことあんまりわかってない感じのスコットがマギーと一緒にいて
マギーの前で泣くことができて、よりそってくれるマギーと一体となっていく
感じも理想的に素晴らしかった。

スコットとステファニーが巻き添えになり彼女が死んだ事件を、警察犬訓練中の
マギーと共に追い始めるスコットに、最初はハラハラしっぱなしで、マギーを
巻き込むんじゃないよーと物凄く心配してしまう。
ロサンゼルス市警で事件捜査をちゃんとしてるけど、そこに首突っ込みまくって
いくスコット、おいおいこらこら、と思うけど、どうやら警察内部に悪いヤツが
いて、当事者でありながら部外者であるスコットが動かなくては、となるんだね。
でもスコットの動きによって余計な窮地もくるし、巻き添えで死人も出るし、
いや~~辛い。ドキドキ。そのダイヤモンドさっさと出せよ預けろよ、心配よ。
ああ~~マギーにも危機が~っ。ドキドキーっ。

と、すごく面白く読みました。
マギーが死んじゃったらどうしようっ、って思ったけど、スコットも撃たれた
けども、助かってほんとよかった。
スコットとマギーは復帰して警察で働き続けるらしい。
さらっと爽やかな感じの終りでとてもよかった。犬最高!な警察犬訓練の上司、
リーランドが厳しくこわもてな雰囲気だけど最高よかったなあ。

新年一冊目の読書でした。いいスタートできた^^

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