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映画「ネオン・デーモン」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ネオン・デーモン」


ジェシーはモデル志望の女の子。16歳。すでに両親を亡くしている。
幸い事務所では有望とみなされすぐに実力あるカメラマンに紹介される。
整形やダイエットを繰り返す先輩モデルを尻目に、オーディションでは一人
目をかけられ、初めてのショーで、トリを務めるように言われるほど。
だが泊まっているモーテルでは不安に襲われ、初めての知り合いとなった
メイクを仕事にしているルビーも、ジェシーに下心があった。


ニコラス・ウィンディング・レフン監督かあ。楽しみ!と待ってた。
エル・ファニング主演。モデルメイクしていく時と、普通の時と、ほんと凄く
顔が変わる。プラステックドールみたいなキラキラの感じと、地方から出てきた
ばっかり処女です、っていう初心さ両方。すごい。
先輩モデルの完璧なマネキンめいた美貌、スタイルとは違う感じがして、
なるほどーと思う。
いやそれにしてもクリエイターな男どもがジェシーにころころいきすぎやろ、
とは思う(笑)

一番最初のジェシーの、宣伝用写真撮ってるシーンからして彼女血まみれの
死体風キラキラキッチュなお人形みたいですごく可愛い。そしてそう、血まみれ。
サスペンススリラー、らしい。
ほんともう、見てる間ずっと、最初からずっと、不安いっぱいになる。
危うい。
リアリティというよりは幻想的。
モーテルの部屋に山猫???

あ、その、泊まってるボロいモーテルのオーナー役がキアヌで、ゲスくて
嫌なおっさんで、よかった。この映画の中では比較的人間味あるほう。駄目人間
だけど。他の登場人物って、概念としてのキャラみたい。パーツみたい。
圧倒的美の映像、画面。響く音楽のかっこよさ。見てると映画に飲み込まれて
いくみたい。不安。こわい。危うい。

自分が特別に選ばれて自分が特別に可愛いもの、ってちゃんと知ってるジェシー
は、ルビーの好意を拒絶し、先輩モデルの逆鱗に触れ、ついに殺される。
そして喰われる。
ルビーは喰って、たぶん骨とか? 埋めた庭でしあわせそう。
ルビーはエンバーミングっていうのか、死体に化粧する仕事、バイト? してる
んだよねえ。いや、どっちが本業なのかわかんないか。死体とセックスもどき
してたりして、なかなかの気持ち悪さ。
ジェシーを食べたモデル二人はまた何か特別な魅力を持ったみたいで、仕事を
得る。でも、その最中に、一人は具合悪くなって、ジェシーを吐き出さなくちゃ、
と、目玉を吐き、腹を刺して死亡。でももう一人は、その吐き出された目玉を、
また食べる。
終わり。
うぐー。
すごい吐き気の中でエンドロールきて、終わっても、うげー吐き気が~、と
なりながら映画館を出た。

キラキラと鮮やかなネオンカラーとかっこいい音楽に彩られながら、暗い夜
ばかりな印象の映画。
観客に吐き気催させるようにじっくり撮られた、幻想文学みたい。
美しかった。

好きな映画かっつーと、うーん、好きっていうか、とためらってしまうけど
物凄く引き付けられて、見にいってよかった。気持ち悪かったけど。

はー。
ていうか、今朝、マッツ来日決定のニュースを見て、えええええどうしようっ、と
動揺しまくってお腹痛い、とか、他まあいろいろ自分の鬱々気分もあって、
こういう映画どっと重かったかなー。はー。

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