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『鬱屈精神科医、占いにすがる』(春日武彦/太田出版)

『鬱屈精神科医、占いにすがる』(春日武彦/太田出版)


精神科医である春日武彦さんが占いに。
というまず意外性がインパクトのある一冊。

エッセイというか半自伝的なというか。不安感、不全感から逃れるために
占い、という選択が浮かんで実際行ってみて、行ったのに自己分析を延々
語ってしまう春日先生。
でも語っているうちに自分でも思いがけず突然泣いてしまったというカタルシス
があって、まあでもそれでハマったというほどでもないようなんだけれども、
時々あちこちの占い師の所へ行ってみる、ということをなさっているらしい。
ひょっとして「占いにすがってる」というのはフィクションでエッセイと
見せかけた小説なんだろうかこれは??
確認するすべは単なる読者である私にはない。読んでいる時には、細々した
ところはともかく、大筋としては事実というか経験なんだろうなあと思って
読んだけれど、こう、今感想書いておこうと思ったら、いやもしかしてその
前提が騙されているのでは。なんて思ったりもして。

精神科医はカウンセラーとかにかかるのイヤなのかあそうなんだろうなあと
思う。
けどドラマの「ハンニバル」は精神科医になったから精神科医にかかるように
した、って言ってたなあ。まあアメリカとは違うか。というか勿論それは
人それぞれだろうなあ。

自分の弱さとか不安とかを自己分析して延々語ってしまえるのは、職業柄と
いうよりは、文学好きであるところの感じなのかなあと思う。

母と自己との関係なんかも面白く読んだ。ある程度客観性を持ちつつ書いてる
のかと思ってたら突然口出しすんなら殺すみたいな強烈な壁があったりして
えっ、と思う。ATフィールド??? でもそうかなそうなんだろうな。

さくさくと読みながら、ああ自分は、と、自分の事も考えちゃったりする。
とても面白かった。

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