« 池田はるみ『正座』を読む会 | Main | 映画「君の名は。」 »

『毒蛇の園』(ジャック・カーリィ/文春文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。

『毒蛇の園』(ジャック・カーリィ/文春文庫)


カーソン・ライダー刑事のシリーズ三作目。この文庫2009年。本国では2006年かな。

カーソンとハリーは酷い雨の夜事件現場に駆けつけた。車の中の死体の腹は
切り裂かれていた。

てことで、現場で担当争いをしたもうじき引退するローガン、若者シャトルズ
コンビではなく、カーソンとハリーが担当することになる。異常要素のある
犯罪はPISITの担当が妥当だった。

最初は単純に金目当ての異常者の犯行、と思われたがおっかけていくうちに
犯人とみなされる髭もじゃが単なるホームレスではなく。というのが明らかに
なってくる。
犯人側、ルーカスという謎の人物視点の話も入るので、カーソンくんが頑張って
おっかけてるのが筋違いだったり的外れだったり太刀打ちできなさそうな
大金持ち一族の秘密だったりで、相変わらず、大丈夫かカーソン、しっかりしろ
カーソン、と心配しながら読んだ。

前作ではかなりラブラブに進展していたダンベリーが、キャスターとして昇進
しようとしていて、そのためにもというかなんというか、大金持ち一族の男と
よりを戻すよーな感じでカーソンくんとは終わってしまうのね、っていう
ごたごたもあり。でもそいつはヤバいやつで容疑者でダンベリー危ない、みたいな
ことにもなったりして。もっとダンベリーちゃんが危機的状況に陥るのかと
思ったけれども、まあまあ大丈夫だった。一作目の彼女がめちゃくちゃ酷い目に
あってたから、今回はもう大丈夫だったのかしら。

んで、カーソンは傷心モードでまんまとクレアと付き合う流れになっていく。
おいおい~~。
カーソンくん女に不自由しないな。まあクレアは最初から魅力的登場人物で、
でもしっかり大人で、(クレア44歳、カーソン33歳らしい)知的でバリキャリ
いい女、で、高嶺の花っぽかったのに。クレアとはまあ、そこそこいろいろ
関係あったかなあ。まあなあ。そうなるか。

終盤は、また攫われて危機に陥ったカーソンがなんとか脱出、ドキドキハラハラ。
ハリーが頑張って一生懸命助けに向かったり。カーソン視点じゃない文章だと
ノーチラスって書かれてるのね。
結構人物の名前がてきとーにしか記憶できない私は大事な終盤にも、ええと
これ誰だっけ、と思ってしまった。。。引退間近な最初イヤな奴だったローガン
が実はやる気出して助けてくれるとかもさ。ベタだけどちょっとよかったね。

大金持ちだけど血筋に問題ありって感じのキンキャノン一族の崩壊、という
感じはかなりクラシック。
でも結局は一番の問題児かと思わされていたルーカスが超人的な感じで、
立て直していくのかなあ。

今回はジェレミーの出番なしだった。寂しい。でも多分次作が兄弟の話に
らしいので、読むの楽しみ。
シリーズものを後追いしてるとこう、終盤のピンチにも、いやまあでもカーソン
くんは死なないでしょなんとか切り抜けるんでしょ、と思っちゃうね。
次のカーソンくんの女関係はど~なるのかな~。


|

« 池田はるみ『正座』を読む会 | Main | 映画「君の名は。」 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事