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映画「ライオット・クラブ」、「神のゆらぎ」、「ブリーダー」

*ネタバレ、結末まで触れています。


先日19日、カリコレ2016で3本映画見ました。一日新宿にいたよ。
帰省があって、日程が難しくて、ちょうど最終日に見たかったやつ3つ
まとまってると思ってとった。一日に三本かあ、と見る前はちょっと悩んだけど、
休憩一時間とる感じでほどよく一日過ごしました。見に行けてよかった。


映画「ライオット・クラブ」

オックスフォード大学新入生のマイルズ、アリステア。マイルズの部屋を希望
するアリステアの両親にマイルズは気軽に応じて部屋を譲る。
討論でもペアを組むことになった二人だが、いつも優秀な兄に比べられていて
屈折のあるアリステアは楽しく大学生活をスタートさせているように見える
マイルズをどこか嫌っていた。
オックスフォードの中でも密かに選りすぐりのエリートが作るライオット・クラブ
というものがある。学生時代には羽目を外して大いに騒ぐ彼らの欠員に誘われた
マイルズとアリステア。入会の儀式を経て、メンバーとなることができた。
近場の店は出入り禁止ばかりなので郊外のこぢんまりとしたレストランで晩餐会を
開くことになる。
金なら払う、と、やりたい放題に店を荒らすメンバー。酒、薬たっぷり。
マイルズの彼女が呼び出されて侮辱を受けたり、注意しにきた店主へ暴行したり。
ようやく我に返ると、メンバーを守るために一人生贄を差し出そうとする、
どこまでも自己中心的な腐った特権意識の若者たち。

2014年の作品で、宣伝スチールなんかを見てて、タキシード姿で高慢そうな
英国男子ずらりとした感じに、うわ~すごいかっこいい見たい!と思っていた。
英国の特権階級の素晴らしきエリートで酷いクズの映画らしい、と。
オックスフォードってそんな感じなのかなあ? まあ映画だけど。
途中、彼女が呼び出された時にはレイプの心配しちゃったけどそれはなくて
まあ酷かったけどそこだけはほっとした。
それぞれにハンサムな若者たちだった。今後育っていい俳優になっていくのかなあ。
それも楽しみ。でも名前は覚えられないワタシ(^^;

結局アリステア一人に前科がつくことになったみたいだけど、メンバーを守る
ためにも飲んでくれ、あとの面倒は見るってことで有力者の助けはくるし、
上流階級は上流階級でやっぱ自分たちだけうまいことやるよーになってるんだ。
まあそっかそっか。
映画としては、さらっとまとまってる感じ。個人的にはもうちょっとどろっと
踏み込んで欲しい気はしたけど。でも見られてよかった。満足。


映画「神のゆらぎ」


グザヴィエ・ドランを見たくて行った。
監督とかではなく俳優としての彼。白血病だけれども、信仰によって輸血は
禁じられているため、治療を受けることはできない。
彼女? 婚約者? は医者である。
ある夜、飛行機事故で多くの犠牲が出て、ただ一人の生存者が病院に運ばれて
くる。身元がわからないその患者は容体が安定せず、輸血が必要となる。
同じ血液型である彼女が輸血用の献血を頼まれる。信仰とのはざまでゆれ、
一度は断るのだけれども、結局彼女は献血に応じる。
信仰の場を追われることになるのに。

エホバの証人の信者として生きる人。飛行機に乗る人、一人生き残った人物は
誰なのか、と、いう謎と、それらしき人物たちの人生の断片が描かれる。
時間軸が私はちょっと最初混乱してしまったけれども、それはゆっくり理解
できる。信仰というか、人それぞれな人生、いかに生きるか、ということを
静謐な清らかな感じで描きだしている。
信仰で悩むとかそれまでの人生をがらりと変えるかどうかとか、かなり重い
問題があって、苦しかった。でもそれを淡々と距離保ってうつしだしている
感じは好きだった。うーん。選ぶ、って、辛いね。


映画「ブリーダー」

これは二回目見ちゃった。
二回目なので、展開はわかってる。初めて見た時には、えっ、えっ、とびっくり
しながらめいっぱいで見たけど、今回は話がどうなっちゃうの、というのは
おいといて、それぞれの人物がじわじわとずれていくのをうるうるで見守った。
どうしてこうなっちゃうんだよ、と、ほんと、思う。辛い。

もうわかってるのに、レニーの不器用な恋心に、がんばれ~大丈夫だよ~
がんばれがんばれ~~!!と応援モードで見る。可愛いなあ。マッツ可愛い~。
レニーたんは監督の分身、ということらしい。
そっかそうだねと思う。
映画の話しかしないのかよ、とキッチョに言われて、母親みたいな言い草だ、
って不機嫌になったりするんだけど。だから母親とは話もしてない、とか。
映画の終りに、ママに捧げる、みたいな献辞(?)が出て、初めて見た時には
こういう映画母に捧げるの? ってちょっと不思議だったけど、これはでも、
映画の話ばっかで他に話もしなかったりだった母に、僕映画監督になったよ、
っていう報告なのかなあと思った。

そして二回目見てもわかってるのに気まずさマックスな生々しさがほんと
いたたまれないと思った。凄い。こわいわあ。
面白かった。レフン監督のをほんと他にも見てみないといけない。


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