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『追われる男』(ジェフリー・ハウスホールド/創元推理文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『追われる男』(ジェフリー・ハウスホールド/創元推理文庫)


「わたし」はとある大物を狙撃しようと狙っていたところを見つかり、拘束
された。だがあくまで誤解だ、と主張し拷問にも耐えたわたしは、事故を装う
ように崖から突き落とされたあと、なんとか逃げ延びて英国へ戻る。
だが執拗な追手を感じ、イングランドの荒野へ身を隠す。それでも、追手は
迫ってきていた。

ベネディクト・カンバーバッチが映画化主演するのかも? というニュースを見て
読んでみようかなと思った。1939年の作品。古いんだなあ。私が読んだのは
2002年の新訳決定版とかいうやつ。英国冒険小説の傑作として名高いようで、
今でもこうして現役で人気なのね。

暗殺しようとして狙ったのは、ヒトラーらしい。らしい、というのを本文読んでる
時にはピンとくることができなかった。時代背景みたいなことはあまり説明ない。
そっか1939年当時としてはわざわざなんだかんだ書かないか。
まあなんかでも敵がいて、個人的義憤みたいな感じで? 暗殺こころみる?
スパイものって感じでもなくて、愚かな私にはちょっとそのへんあんまりわからない
なーと思いながら気にしないで読んでしまった。

というのも、この小説、大部分は一人で身を隠して荒野でキャンプしてる。
冒険小説というのかサバイバル小説というのか、キャンプの勧めというか(笑)
逃げる、生き延びる、という話だった。
終盤にはついに追手に見つかって、身を潜める穴倉を塞がれて、どーする!?
ってなって、山猫の犠牲の上で不意を突いてやっつけることに成功して。
そしてさらに逃げ延びてまた暗殺にむかうらしい、というところで終わる。
手記なんですね。
英国人て、というかヨーロッパ人て、手記書き残すよね~、という印象。

根本としては、個人的復讐なのか。愛した女性が国家に殺されたのか。
スポーツマンだぞとか身分高いということもしばしば強調されていて、そして
僕は殺人を犯したとか堂々と告白してるわけで、なんか、あ~。お貴族様、
って、そっか。と、なんとなく納得する。面白かった。

ベネたんがやるとしてとても似合いそうと思う。ほんとに映画になるのかな。
なったとして日本でちゃんと公開になるのかなあ。楽しみにしておこう。

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