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映画「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」

27日に見に行った。

1961年が舞台。
ナチス、アウシュビッツで行われたという虐殺の責任者の一人、アイヒマンが
逮捕され、その裁判がエルサレムで行われる。その様子を、世界中へ中継すべく、
プロデューサー、ミルトンは準備を進め、ドキュメンタリー監督のレオを呼び
よせた。
裁判所の要求、妨害がありつつも裁判所にカメラが入ることが出来、裁判が始まる。


マーティン・フリーマンが主演。
小柄ながらも誰よりもタフに、しぶとく諦めず、家族への脅迫にも負けず、
この裁判を撮ることに静かな情熱をかける男だった。
監督のレオは、アイヒマンの反応や変化を撮ることに次第に執着していく。
恐ろしい残虐行為の証言が続き、見ているだけでダメージを受ける人が多く出る中、
当事者であるはずのアイヒマンは淡淡と無反応にただ聞いている。
アイヒマンは何を考えているのか。
そこに執着するあまり、裁判全体を撮ることがおそろかになり、ミルトンと
諍いにもなる。

劇中にアウシュビッツの映像も出てくる。あれはたぶん、本物、なんだよな?
今、ある程度そういう非道があったということを私はなんとなく知っている。
それは、こういう裁判での証言とか、戦後いろいろな資料なんかが明らかに
なってきてのことで、この裁判当時としては明らかになりつつあるところ、で
あって、しかもそれをテレビで中継って、物凄いことだったのだろう。
直接かかわった人がまだ大勢いる時代。
狂信者にミルトンが脅迫されるとかも、なんで、って思うけど、そういう
リアルがあったのか、と、知る。
今、も、どーなんだろ。ネオナチみたいなのってやっぱいろいろあるのかなあ。
あんまり私はよくわからないんだけども。

ドキュメンタリーを撮った男たち、の映画で、この映画自体も大袈裟な盛り上げ
は少なくて、じっくりその姿を描き出すという感じ。
戦争の狂気ってのは。こう離れてみるとどうしてそんなことが、と、思う。
けれどきっともしも自分が渦中にあれば流されて何もできすもしかしたら非道な
行為のほうに逃げることもあるだろうし、と、ずっしり気持ちが重くなる。
せめて、いろんなものをよく見て、知って、考えたい。

結果、ミルトンはこのドキュメンタリーで賞をとったりしたらしい。
レオも監督を続けて。
プロフェッショナルなんだな。とてもよかったです。


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