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映画「あやしい彼女」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「あやしい彼女」

73歳のカツは、戦後苦しい中、女手一つで娘を育てあげ、その娘が今は立派に
好きな仕事をして成功していることが何よりの自慢の強烈おばあちゃん。
だが娘も職場で難しい立場になり、孫はバンド活動に浮かれ余裕はなかった。
ある夜、喧嘩して家を出たカツは不思議な写真館で写真をとってもらった後、
二十歳の頃の自分に若返っていることに気づく。
青春を取り戻し大好きな歌を歌って、だが改めて家族との幸せに気づくのだった。

9日の土曜日に見に行った。
韓国の映画のリメイクなんですね。それは知らなかった。
多部ちゃんがなんだかとにかく可愛いらしい、というのと、ちょうど近くで
舞台挨拶付き上映というので、それはどんなものなの、とそそられて見に行った。
孫のバンドマン、翼くん役の男の子が来てくれてて、慣れないタキシード姿です、
と、緊張感があって可愛かった。映画のあと10分くらいかな。ちょこっと
おしゃべりがあって、花束をお一人にプレゼント、とかあって、ファンの子に
あたったようでよかったよかった。随分あっさりさっくり終わりました。へー。

映画は、最初のおばあちゃん時代の倍賞美津子さんがまず強烈で、無神経ばーさん
で、ああ~やだ~って思いつつ、でもどこか寂しい、こう生きるしかなかったと
いうのはわかって、娘との喧嘩ではぎゅんと辛かったねー。
娘、小林聡美もリアルな感じで。さらっとしてるのがステキだった。
お話としてはまさに王道で、離れてわかる家族とのしあわせ、みたいなことで、
んも~ベタだけどこういうの泣かされるってわかっててやっぱり泣いたよね。
懐メロ歌謡曲がまたもう。

多部ちゃんが可愛い。ほんと評判通り可愛い。歌もまっすぐ。
あんまり私は歌の上手さとか良し悪しとかわかるわけじゃないけど、たぶん、
多部ちゃんは歌手的に上手いというのは全然違って、この映画の中の人物で、
おばあちゃんが若返って、まっすぐに歌う、という強さがとてもあると思った。
映像としての強さもあって多部ちゃんが歌ってるシーンはもう全部、ぐぐっと
ささってきて泣いちゃった。

まー、基本不思議だし、血を抜いたら若さが消えて元に戻るとか、なんでしょう
それは、と気にしてもしかたないトンデモ設定だけど。
翼くんよ、車と事故ってさらに走ってきたとかなんでやねん、とか、まあ、
つっこみはなしですかね。
それで、輸血で若さを諦めるというところにもってく。いや、それでその場は
どうだったの、と気にならなくもないけど、まあうまくカットして細かいことは
別にいいでしょ、という作りは私は好きだった。
登場人物みんなのこと好きになれた。

始まりのほうに、若さ至上主義なこの世の中、みたいな悲哀なところがあって、
でも若返った彼女にみんな惹かれる、やっぱ若くて可愛い女の子がみんな
好きなんだろ~が~、と思うけど、そりゃ若くて可愛い子が私も好きだけど。
でもやっぱりそれを超えて、一生懸命生きてる素晴らしさみたいなところを
描いてたかなあ。
強く生きるって大変よ。
気持ちいい映画でした。

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