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映画「アイアムアヒーロー」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「アイアムアヒーロー」


24日に見に行ってきた。

鈴木英雄。35歳、漫画アシスタント。15年前にちょっとした賞をとったこと
があるが、今はずっと冴えない単なるアシスタント。人と違う趣味は射撃。
同棲している彼女にも愛想をつかされる。何者でもない凡人な自分。
だがある日、謎のウィルスで人がZQNと呼ばれる奇病にかかり人を襲い、
大パニックが起こる。
わけもわからずとにかく逃げるヒデオ。たまたまタクシーに乗り合わせたヒロミ
という女子高生と、標高が高いところは安全らしいという噂を頼って富士山を
目指す。

日本映画でこんなに本格的ゾンビ映画!? 海外の映画賞数々受賞、みたいな
鳴り物入りで公開。予告をずっと見ていて、かなり面白そうな感じだったので
楽しみに見に行った。

私はゾンビものとか詳しいわけじゃないんだけれども、おお~確かに本格的に
ゾンビパニックムービー! な気がする。血みどろどろどろブッシャーと
飛び散る頭も内臓もね!特に終盤、ショッピングモールでの対決は惜しみない
血みどろばしゃぐしゃで素晴らしい。

とはいえ、終盤に至るまでが結構長くは感じる。
始まりは、冴えない、30代男女のリアルなどうしようもなさで、ぐっとくる。
確かに日本映画だな~、と。こういう、リアルなところがリアルに身につまさ
れてくる感じ。ツライ。
舞台が日本だな~と感じるのは、オタク的要素とか、ネット2ちゃん風なの
とか小道具もだけど、やはりヒデオが唯一銃を持っているところ。
アメリカだと銃を持ってる人間が一人っきり、珍しい、という風にはあんまり
ならない気がする。軍隊上がりだのなんかタフガイとかよくいる感じ、のような
気がする。
でも日本で銃を所持しているというのはなかなかの珍しさ。
そして終盤のショッピングモールに行ってから、そのたった一丁の銃を巡って
の争いとか。ヒデオが銃を人に向けられない。危機にも撃てない、その逡巡。
すごいうまくドラマになってたと思う。

途中出会う女子高生ヒロミちゃん。赤ちゃんZQNに噛まれた、とのことで、
本格的にZOQ化しないで、半分だけ、というのが。超人的に強くもあるけど
あんまり意識を保てないようで眠ってばかりで、足手まといにもなる。
彼女を守る、という決意が最初のヒデオのヒーローへの一歩。
なんだかんだありつつ最後には彼女を、自分をもう一人やぶちゃんを、
守る!
と、ついに銃を使ってZQNをぶっ飛ばす。
いや~~~~。
銃、弾は? って思ってたら、実は100発あったのねー。いや~それにしても。
ぶっぱなす!ぶっ殺す!のは素晴らしかった。

途中スマホの充電がもつ限り見たネットでのわずかな情報以外、わけがわからず
でもとにかく逃げろ、生きろ。って駆け回るの面白い。
そしてやっぱりショッピングモールに立てこもり、キター!
そしてやっぱり小さなコミュニティとはいえ威張りだす奴、バカに力もたせる
と危険、とか、もういろいろ定番しっかりありつつ、なんか、日本的リアルな
気もして、すげーこわい。嫌だああああ~。

ZQNの動きとか反応とか、気持ち悪くて素晴らしかった。
この映画の中でのラスボス的、体育会系ZQNくんも、ビジュアルも動きも
気持ち悪くて怖くて速いとかヤダもうこわい~~っとハラハラドキドキで
すごくよかった。

予告では、ヒロミちゃんももうちょっとアクションするのかと思ってたけど、
そこはそれほどでもなかった。
長澤まさみはすっごいがんばっててよかった。やぶちゃん。長澤まさみだって
ほっそり美女なのに、有村架純背負ってがしがし走り回ってた。ゾンビも
ざっくざっくやっちゃってた。素晴らしい。
大泉洋はさすがのキャラで。冴えないダメ中年男が必死に戦い始めるまでの
成長、変化、納得~。びびりまくりで、ああ~がんばれ~っ!て思わせよね。

原作漫画はまだ続いているそうで、段々ZQNのこととか、なんか訳ありそう
なヒロミちゃんとか明らかになっていくのかなあ。
続編あればまた見たいし、じわじわ怖い心霊的日本ホラーは私は苦手すぎる
けども、こういうがっつりやっちゃうやつは好きだ。あんまり期待しちゃった
ほどではない、気がする、けども、見てよかったよー。十分面白かった。

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