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『模倣犯』犯罪心理捜査官セバスチャン(M・ヨート&H・ローセンフェルト/創元推理文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『模倣犯』犯罪心理捜査官セバスチャン(M・ヨート&H・ローセンフェルト/創元推理文庫)

上下巻。
シリーズ二作目。

女性が家で一人、殺されているのが発見される。三件目だった。
共通の犯行手口。マスコミにはまだ気づかれていないが連続殺人だった。
そして模倣犯だ。
かつての犯人、ヒンデは刑務所で厳重に監視されている。
トルケルたち殺人捜査特別班はいまだ手がかりを掴めずにいた。被害者は同年代の
女性であるという以外の共通点はない。

もう一人の娘を取り返せるかもしれないと妄執にかられているセバスチャンは
なんとかしてヴァニヤに近づこうとしていた。
殺人事件の捜査に加わろうとする。そして、新たな四人目の犠牲者が出た時、
被害者の共通点がわかった。かつてセバスチャンが寝たことのある女たちだった。

事件そのものは一応決着つくものの、シリーズとしてメインの登場人物は
繋がって人間関係の変化とかあるし、前作を踏まえて、ということなので
これはシリーズ順番に読まないと。そしてっ、すっごい気になるところで
終わってるっ。続き! 早く翻訳してください~~~出してください~~。
続き早く読みたいよ~~~。

セバスチャンの弱さにするりと漬け込む、ストーカー気質のエリノールが、
せっかくセバスチャンがヴァニヤとの関わりに距離をおかねば、って決意した
のに。どーするんだよ~あの書類。ヴァニヤの父の不正の証拠?? ほんとに?
どーするの~ど~なるの~~。気になるっ。

このエリノールといい、前作では撃たれて怪我してざまあ、って感じだった
ハラルドソンが、刑務所所長におさまってて、余計なことを!また!しまくり!
自分の保身、自分の名声。野心というほど向上心があるものでなく、たんに
目立ちたいちやほやされたいっていうだけのアホ馬鹿男が~余計なことばかり。
イライラするぜ~~。

こういう、人それぞれがそれぞれの思いで勝手に余計なことや愚かなふるまいを
するのが凄い。
今回は、きちんと有能な特別班でも、ヴァニヤたちに雑用係りみたいに使われて
ばかりなのは嫌だ、と、ビリーが頑張り始めてチームの空気が悪くなるとか。
それぞれ、個人、自分の考えて動く人間なんだよな~とリアル。
ビリーはミィという彼女が出来て、彼女が、ビリーに向上を促す。
ビリーが成長していくのはもちろんいいことなんだけど、なんとなーく、ミィが
嫌な子っていう、気がしてしまう。うーん。ビリーに対してヴァニヤは酷いと
思うけどさ。ん~。

サイコパス連続殺人犯、ってことで、セバスチャンとヒンデという男が対峙する。
やっぱこういうのはレクター博士な印象がついて回るよねえ。仕方ない。
囚われの身でありながら他人を操って事件をなぞらせる。脱獄の手配をつける。
天才サイコパス。
だけどかつてセバスチャンが捕まえた。
ってことで、セバスチャンへの恨みと、セバスチャンがお気に入りってことで
セバスチャンとヴァニヤの関係に気づく。バラされるのか??ああ~、と、
めっちゃめちゃハラハラドキドキで面白かった。
ヴァニヤがつんつんしすぎなんだよねー。
事件のストレスとかとにかくセバスチャンにムカつくとかだとしても、もう
ちょっと落ち着け大人になれ、って思ったけど。

残りページが少なくなってるのに、ヒンデの脱獄、ヴァニヤ誘拐されるで、
え? 事件解決するのか? と心配したけど、一応は解決。ヒンデは間一髪
踏み込んできたビリーに射殺される。ビリーがこれで人を殺してしまったと
悩んじゃいそう。
ヴァニヤは助かって、助けにかけつけたセバスチャンのことを見直して、素直に
感謝する。だけど、だけど~~。
エリノールが余計なことをするのでは~~。
ああ~。続きをっ。
気になります。

セバスチャンは相変わらず性格最悪の壊滅的ダメ人間だけど、ヴァニヤのこと、
自分と寝たばっかりに殺された女性たちのことで、今度こそは立ち直り、に、
向かうのかなあ。女遊びは減るのかなあ。エリノールとどうなる?
最低人間な感じだけど読者としては、妻子を亡くした津波の記憶に囚われ、
苦しんでいるセバスチャンへの同情をすごくしちゃうけど。
これ、マッツがキャスティングされたらどうだろう、って妄想してしまう。
女がほいほい簡単につれちゃうのは納得だ^^ やさぐれて意地悪するのも
似合う気がする。北欧の夢とロマンだ。。。

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