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映画「オデッセイ」


*結末まで触れています。


映画「オデッセイ」


火星探査中、予測以上の嵐によって、ワトニーは吹き飛ばされ、死亡したと
思われた。
全員の共倒れは避けねばならない。船長のルイスはワトニーの捜索は諦め、
脱出を決意した。
だが嵐のあと、ワトニーは意識を取り戻す。
残されたキャンプ地、食料は31日分。次の火星探査機がくる予定は4年後。
植物学者でもあるワトニーは、生き延びるための問題解決に取り組む。


6日に見に行った。火星で一人ぼっち。そうだジャガイモを育てよう!
それには土と水を作らねば。って。
火星でダッシュ村、みたいな噂通り、途方もない極限状態の中で、ぼやきながら
船長が残した音楽の趣味に文句をつけながら、そこにあるもので生きる努力を
始めるワトニーのキャラがすっごくよくって、最高だった。
原作は未読。
原作が凄い面白いって評判を知った時には映画化の話もあって、映画見るかなあ
と思って読まずにおいた。
原作好きな人からするとなにかと物足りなさそうで、うーん。
私は未読でよかったような気がする。映画最高に大好きになったしだから本も
読みたくてとても楽しみ。火星や宇宙船や設備や装備の絵を思い浮かべながら
読めたら私にとってはありがたい。

コメディ部門にノミネートされてたとか、意外とユーモア、というのは、予告で
ワトニーがビデオ記録とりながら「サプラーイズ」ってへにゃっと言ってるのを
見た時から感じられてて、すごく楽しみだった。

そして音楽~~~。80年代ディスコミュージックなんて最悪だ、みたいに
言いながら、そういうのかかるとすごく楽しい。
そしてそして。D・ボウイ。スターマンかっ。
見る前とか、途中とか、結構勝手に心の中で、スペースオデティとかライフオン
マーズとかジギーとか流してました。けど、スターマンだ。

通信が繋がって、ワトニーを救助に行く、って途方もないけど強いシンプルな
目標に向かって、まさに地球人の叡智きわめて、プロな人々がそれぞれに必死に
でもわくわくとしながら協力しあっていく。
ユーモアで楽しいと思いつつ、ちょいちょいうるっときてたけど、スターマンの
あとにはもうずーーーっと涙が止まらなくて。ボウイのことも思ってしまって。
火星とボウイはなんか近しいでしょ。地球からいなくなったボウイのことも
どうしても思ってしまう。
泣いた。

ワトニーがああいう感じだからユーモアのある普通っぽさを感じたけど、でも
人類の中の最高のエリートだからこその宇宙飛行士なんだよなーと思う。
船長たちクルーも。NASAでなんとか頑張る人たちも。でも普通っぽくて淡々と
やるべきことを想定し実行し解決していくの凄いかっこよかった。
プロフェッショナル。
かっこいいよう。
大袈裟ぶらずに仕上げてるのがほんとかっこよかった~。
ことさらに家族愛だのなんだのの方向にいかず、大変なことになったけど
なんとかしよう、っていうのがねえ。かっこいい。
ジャガイモの偉大さに感激。ジャガイモに精神薬砕いてまぶしてる、食べる、
いやーケチャップきれちゃって、っていうユーモアにあわせて、やっぱり
気が変になりそうな限界状況であることにかわりなくてっていう、わめいたり
するシーンを入れなくてもわかるし刺さってくるし、もーほんと見ていて
すごく愉しかった面白かったけど辛くて辛くて胸が潰れる思いもして、凄かった。

人類に知恵があるって素晴らしい~。
火星はあまりに遠くて絶望的な赤い世界で、それでもできることはある。
火星のあとに見る地球の青。なんてうつくしい。
生還後に、わざわざ誰かと抱き合ったりするシーンはなくて、でも訓練校で
若い連中に心から敬意払われてるちょっとした仕草をうけるのがステキだった。
マット・デイモンを初めて心からかっこいいと思いました。ごめん凄いのに。
登場人物みんな好きになれたよかっこいい。ギークなテイストも可愛かった。
本読もう~っと。楽しみ。

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