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映画「メン&チキン」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「メン&チキン」


トーキョー ノーザンライツフェスティバルでの上映、12日の夜に行きました。
ホントは6日の夕方のに行こうかな~と思っていたら、前売り発売になってすぐ
売り切れたらしい。年末だったんだよね、前売りの発売。。。自分の時間なくて。
でも2月のだしって油断してたら。なんか、発売初日になくなったっぽい。
恐るべしマッツ人気。というか、マッツ人気なんだろうと思ったんだけど、そう
だよな? 悪党の時にも思ったけど、結構男性客もいっぱい。マッツ人気? 
北欧映画ファン? ともあれ満席でした。北欧人気みたいなの高いのかなあ。
12日は夜9時すぎから上映で、帰れる気がしないと思って迷ったけども、
でも、やっぱり見たい!と思って行った。帰りは日付変わってしまったけど。


ガブリエルとエリアスは兄弟。父が亡くなった後、ビデオメッセージで実は
本当の父は別にいることがわかる。母親もそれぞれ別々。似てない兄弟だと
思ったんだ、というガブリエル。
遠くの島に実の父、タナトスを探しに出かけていく二人。崩れかけた屋敷には
三人の男たちがいた。フランツ、グレゴール、ヨセフ。異母兄弟たちだ。
だが話の通じない暴力的な彼らは村でも厄介者扱い。ガブリエルたちとも
殴り合いになるが、兄弟だと話して父に会わせてくれと頼む。
病気で寝ているからダメだと一度は追い返されるが、なんとか屋敷に滞在する
ことになった。家の中に鶏や牛。共に口唇裂の兄弟。会わせてもらえない父。
兄弟たちとエリアスは馴染んでいくが、秘密の隠された屋敷でガブリエルは一人
なんとか父に会おうとした。

お下品で(笑)暴力バシバシで、無茶苦茶、酷いよ兄弟たち~!
醜い、女に、というか、他人に全く相手にされようのない、まともに教育も
受けてないような兄弟たち。ガブリエルだけはそこそこまともに知性がある
ような感じ。一応は大学教授だったし。

マッツはエリアス。出会い系かなんかで?初対面の女性と話してたと思ったら
トイレにこもっていきなり自慰するw なんかこう、異常性欲?しょっちゅう
しこしこ始めたくなっちゃって大変そうw

段々明らかになるけど、まあわりとわかるけど、父は実はすでに亡くなっていて
地下の秘密研究室では、動物の遺伝子を使って不妊の自分の子をなんとか産ませ
ようとしていた跡が発見される。
動物実験しか成功してないと思われていたけど、兄弟たちは実は実験結果だった。

ガブリエルはフクロウの遺伝子を持つ。エリアスは雄牛。種牛。
フランツは鶏でグレゴールは犬で、ヨセフはネズミの遺伝子を持つ。

なんかこう、無茶苦茶なんだけど、暴力だしお下品だしこわいんだけど、
コメディであって、なんか結局はヒューマンドラマなの。なんでしょうこれ凄い。
酷いのに、妙にフラットに開けてて明るい印象が残る。

とにかく女とやりたいやりたい、って感じ。だけど、女ならなんでもいいんだけど
相手の意志を尊重するようだったり。
女いないから鶏でやる、みたいなんだけど、鶏可愛いって感じで抱っこしたり。
うーん。

ガブリエルとエリアスは最初の実験結果で、でも気に入らなくて里子に出した、
ということだけど、なんか、育った兄弟五人を見ると何が失敗作なのかわかん
ないし。むしろ成功作のほうじゃない??
まあ外で二人、たぶん一応の教育受けた結果なのかなあ。屋敷の三人はたぶん
父が独占して偏ったことしか教えてないみたいだし。
そんな外部からの二人がやってきたことによって屋敷の中だけの秩序が崩壊。
女と自分だけやりそこなったエリアスは、雄牛を殺し、鶏とやる。(やった、
んだよね?)イサクというすごい立派な雄牛は、でも父でもあるわけで。
名前のいろいろは聖書的な絡みがあるの、だろう。私が知識がなさすぎて
よくわかんないけど。
エリアスは養父の死に目にも会えなかった。さらに父殺しをした。
自分から庭の檻に入るの。
戻ってきたガブリエルに、「抱きしめてもいいか?」と聞くの。
も~~~~。
切ない。泣いてしまった

エリアスのほうが2歳上のお兄ちゃんなんだけど、ガブリエル大好きっこで、
まるで弟キャラ。可愛い。ガブリエルのほうはすぐにしこしこ始めちゃう
エリアスのことをホントは嫌いだとか言ってるんだけど。兄弟じゃないか、
っていう情はたっぷりあるんだよねえ。はー。

父と同じく、というか、実験交配で生まれた自分たちもやはり不妊か、と、
真相を知った兄弟たちは茫然とするのだけれども、ラストシーンは、家族に
囲まれての光あふれるシーンだった。
冒頭の子供たちのナレーションに戻る。
子供たち、生まれたの、かな? 彼らの子供たち?

なんかちょっと、迷ってしまって。あれはエリアスが夢見た幸せの幻、みたいな
ことなのかなあと思うんだけど、どうかなあ。
リアリティとかよりファンタジーと思って、まあめでたしめでたしのラストと
思っていいんだろうか。んー。
エリアスだけは鶏抱いていて、エリアスだけは子どもに恵まれなかったような
感じの絵だったと思う。どーなの。エリアスだけまた切ないの? うーん。

こんな無茶苦茶兄弟たちのお話で、でも最後には兄弟みんなのこと愛おしくなる。
すごいなあ。

で。
やはりマッツが~。可愛い。かっこいい。醜くてヘンな役で、それはそれでもう
エリアスなんだけど、でもマッツかっこいい~。もう~どんなマッツでも最高に
ステキだよ~好きだよおおお~。デンマーク語マッツ素敵~~。
これ、ドイツでプレミア上映したときに、ヒューくんも来てて。一緒に見たの
だよねえ??? こ、この映画を一緒に見たのか、と、しみじみ感慨に浸る。
すごい~。も~~。
抱きしめちゃうだろ。
あんなの見終わって隣にいたら抱きしめるしかないだろー。あー。

見に行けてよかった。何回も見たくなってしまう。日本でも発売してお願い;;

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