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『ナイト・マネジャー』上下(ジョン・ル・カレ/ハヤカワ文庫)

*結末まで触れています。


『ナイト・マネジャー』上下(ジョン・ル・カレ/ハヤカワ文庫)


ジョナサン・パインはイギリス人でホテルのナイト・マネジャー。
ある吹雪の夜、チューリヒのホテル・マイスター・パレスで大事な客を迎えた。
リチャード(ディッキー)・オンズロウ・ローパー。完璧な王者たるイギリス紳士。
取り巻きと金髪美女を連れて、パインとも打ち解けて会話する。
ローパーは武器密売人で麻薬密売人で大物だった。
かつてつかの間愛し合った女ソフィーを、ローパー絡みで殺されたパインは、
進んで英国のスパイとなって、ローパーのふところに入り込むべく動き出す。


BBCでドラマ化してるらしいよ。主演トム・ヒドルストン。
てことは、パインをトムヒが、ってことか。と思いながら読みました。
予告見るとわりと派手めな感じもするけど、やっぱりル・カレ。読んでいる最中
にはかなり淡々と、これはなにを読んでいるんだろう私は。。。と全然わからなく
なる感じで読み切りました。登場人物が、まずわかんなくなるの私。
特に英国側ね。誰だっけなんだっけ。。。と思いつつ。
まーそれでも現場のジョーを守る、っていうことになったし、結局パワーゲーム
は負けたけど辛うじてふんばった、みたいな、感じ、かな。
ローパーが大物過ぎて各界に力が行き届いていて、どんなにがんばっても逮捕
するのは難しすぎる、って、こと、かな。
ローパーはもはや単なる密売人ではない。「これは政治だ」というセリフもあった。
冷戦後の武器商人は政府が大っぴらにからもう少し小規模に、あちこちに、か。

この文庫は1998年。2001年のアメリカ同時多発テロ前、だなあ。

パインが、スパイとなって、新たな経歴を手に入れ、ローパーの息子の狂言誘拐
から助けて潜り込む、とことで、不意に予定以上に大暴れして怪我を追う。
ローパーには感謝され、仲間に加わることには成功するが、ローパーの息子とも
愛人ジェドとも仲良くなりすぎて。
そしてジェドはパインを愛してしまって。
抜き差しならない事態に。
って。
あーー。
いつもスパイを狂わせるのは恋なの。
でもわりとローパーのことは好きだなあ。ジェドも、パインさえ現れなければ
不穏な気配を感じつつも大事にはされててダニエルもいい子だし、結構幸せな
ほうだったのでは。でも。うーん。

終盤、英国内部でのなんだかんだとか、パインがサイン係りになって、ローパー
との駆け引きとか、バレてからどうなってしまうのかとか。
やっぱり終りのほうではそれまで淡淡と読んできたのがぐいぐい振り回されて
う、わ、えっ、えーっ、どうなるの。。。と、茫然としつつ読み終わった。
これは、バーたちのがんばりがなんとかなって。パインはジェドと解放されて。
あとは密かにまた海の近くの小屋で暮らす、暮らせる、のかなあ。
意外とハッピーエンドといっていいような終りだった。ほほう。
面白かった。

ドラマはどーなってるんだろう~。見たいなあああ~~。

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