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映画「ブリッジ・オブ・スパイ」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「ブリッジ・オブ・スパイ」


冷戦下のアメリカ。一人の男がスパイ容疑で捕まる。ルドルフ・アベル。スパイと
いえども国選弁護人がつく、とのことで選ばれたのがジェームズ・ドノバンだった。
形ばかりの弁護でいいはずのところ、あくまで法に忠実に公平に裁判を進めよう
とするドノバンは、スパイに肩入れするとして危険にさらされる。
なんとか死刑は防いだドノバン。アベルはドノバンへ信頼を見せた。
それから5年後。偵察任務に出た米軍パイロットがソ連に囚われる。
スパイとの交換をしようということになり、交渉人として再びドノバンが選ばれた。

見に行ったのは15日。スパイもの~とはいえ、かなり地味。
一般人である、というドノバンが一人東側に行き、交渉にあたる。ドノバンは
あくまで単なる弁護士なので、これといって超人的活躍するでもなく、
コートとられて寒そうで風邪ひいちゃうよってぐずぐずなったりしてる。
でもその一人の男のシンプルな正義感としたたかな根性で、スパイ交換が
なんとか成り立った。

途中、ベルリンの壁ができてるところとか、そのどさくさに紛れて東側に捕まって
しまった学生くんとか、さらっと時代背景が見える感じがとても面白かった。
スパイ交換、というそのものは成功しても、冷戦真っただ中であることには
変わりなく、ソ連にもどってゆくアベルを見送るのはむしろ酷いことのように
思う。それはまあ私が西側のがいいよって思ってるから、かなあ。どうなんだろ。

アベルが、ひょうひょうとしたおじいちゃんのようでいて、捕まる時には
さりげなく証拠隠滅とか、囚われの身でも平然とマイペースな感じとか、すごく
魅力あるキャラだった。
ドノバンと友情らしきつながりを持つ、とかね。

ル・カレ的な感じと思った。地味で地道。寒い冷たいヨーロッパの空気。
すかっとはしないけど小さく一息つく映画でした。

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