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映画「悪党に粛清を」 (二回目)

*ネタバレあり

映画「悪党に粛清を」


二回目を、見に行ってきました。映画の日だし。
初回見た時から、まあ展開はすんなりわかるわけだけど、二回目はとにかくもう
ああジョンがーピーターお兄ちゃんが~マデリンが~。次どんなにか酷い目にあうか
ひしひしとわかってるわけで、辛い。

最初、駅で妻と息子を待ってる時にひそかにそわそわしてるジョンが可愛い。
落ち着けよ、ってな感じでお兄ちゃんがジョンの側についててやるのが可愛い。
ジョンてば弟なんだなーと思う。お兄ちゃんはお兄ちゃんだなーと思う。
そしてピーターは町に泊まって帰る、ってことで別れるんだけど、それは
家族水いらずにしてやろうみたいなことだったのかなあと想像する。
なのに。
ピーターがジョンの家の静まり返った様子に不審に思いながら入っていくと、
ベッドに妻子の死体を寝かせて妻の手を握って無言で泣いているジョンの姿を
見るのです。
その時の、俺がついててやれば、というピーターの後悔はどれほどかと思う。
胸が潰れる。。。
またこのシーン。ジョンの家の簡素な貧しさ、テーブルにパンと蕪、かな、
わずかな野菜がある画面、それから妻子を寝かせているベッドルームの画面、
絵画のようなうつくしさで、いっそう辛くてたまらない。本当なら、ここに
妻と息子の笑顔があり、少しのパンでも分け合って暮らしが営まれるはずだった。
そこが静寂につつまれている。絶望感凄い。
ピーターが墓穴を掘ってやるし。
話し合って二人で別の土地へ行こう、ってなったんだよね。映ってないところも
二人兄弟な絆をしっかり感じられて素晴らしかった。

捕まったジョンを助け出し、ボロボロのジョンを岩陰に隠して、ピーターは行く。
どうしても弟を助ける、という感じが切なかった。絶望なんだよ。味方は誰も
いなくてたった一人でどうにかできるわけないのに、それでも弟を助けるの。
負け戦はしない、っていってたはずのピーターが。
そして、馬にロープで繋がれ地を引きずられていくピーターの姿を見るジョン。
あの絶望感凄い。
またしても、大事な大事な家族を、奪われるジョン。
その場で叫び出すことも駆け出すこともできずじっと身をひそめるしかないジョン。
絶望しかないんだよ。

なんとか回復して、デラルー一味へ、町長が裏切り者とわかって復讐開始。

マデリンもまたボロボロにされても生きるのを諦めてなかった。

何もかも失って、復讐して、でも救いなんかなかった。
それでも生き延びて、旅立つ二人。生きていれば、希望はあるだろうか。
辛かったよ。。。

それでも場面ごとが、実に美しく絵画的に見せられていて、広大な荒野も、
そこにたたずむ人の姿も、顔も、素晴らしくてスクリーンの大きさに耐える
見事さだった。かっこいいよう。
セリフではなく目で語るような静かな微かな演技で、引き込むんだから凄い。
マッツかっこいいよー。

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