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『レッド・ドラゴン』上下(トマス・ハリス/ハヤカワ文庫)

*ネタバレしてます。(ちょっとドラマの話もしてる)


『レッド・ドラゴン』上下(トマス・ハリス/ハヤカワ文庫)

「決定版」
「ハンニバル誕生秘話を記す著者序文を付した決定版ついに登場」
だそうで、2002年刊のもの。新訳なのかな? これももう10年以上前って
ことだけど、たぶん20年近く昔に読んだことはある。けど忘れてて訳が
どうなのかとか全然覚えてないなあ。
著者が小説の構想を練っている時ウィル・グレアムは助けを求めに行かねば
ならない、てことでレクター博士に会いに行った。
みたいな序文があった。トマス・ハリスは自分が考えたというより、キャラに
出会う、って感じで書く人なのかなあ。こういう劇的な感じにサービスで
書いてくれたってことなのかな。まーなんかやっぱり、レクター博士はスペシャル
なのだ、という感じだ。ウィルが主役なのに博士の人気凄すぎるからか。

これは、レクター博士デビュー作、です。が、主役はウィル。そしてダラハイド。
<噛みつき魔>と呼ばれる殺人犯を追うため、ジャック・クロフォードはかつて
ハンニバル・レクターという異常殺人者を捕まえた、今は引退しているウィルに
協力を求める。
二つの家族が殺されていた。
現場を見て、家族を知り、犯人がどう行動したか探るウィル。
レクターとの対面で、以前の自分の勘を取り戻そうとした。


 「君がここへきたのは、ただわたしを見るためだ。以前の勘を取り戻す
  ためだろう? なぜ自分で勘を取り戻そうとしないんだ?」
 「あんたの意見を聞きたかったのさ」
 「今は意見なんかないよ」
 「いつになったらまとまる?……ぼくはそれが聞きたいんだ」

ウィルはレクターからの手紙に手を触れるのも嫌がるくせに。

 「君はどうしてわたしが捕まえられたか、わかってるのかね?」
 「君はどうしてわたしが捕まえられたか、わかってるのか?」
 「君がわたしを捕まえたわけは、わたしたちが瓜二つだからさ」


登場の時から囚われの身であるハンニバル・レクター。ウィルへの執着。

ドラマの「ハンニバル」に私は今どっぷりはまってて、今読み返したのも
ドラマのせいで。この原作のこんな感じから、あんなドラマを作り出して
いるなんて、天才すぎる。と、改めて戦いた次第です。ハンニバルと出会った
ことで人生狂わされたウィル。ウィルが捕まえて、ハンニバルは囚人なのに、
ハンニバルの圧倒的な強さはどういうことなんだ。凄い。

タトラー紙の記者、ラウンズ。うざいことこの上ない。ああ。
登場人物とか出来事とか、ドラマでうまく取り入れられているんだなあと
よくわかりました。凄い。面白い。

ハンニバルに崇拝の念を抱く<噛みつき魔>はハンニバルに手紙を出す。
赤き竜になろうとする男、フランシス・ダラハイド。
で、ダライハイドを使ってウィルを襲わせるハンニバル。なんでよなんでだよ。
こわい。
こういうのドラマではどうなっていくのかなあ。すごい楽しみ。

ダラハイドは自分の中にウィリアム・ブレイクの赤い竜の絵から得た力、
竜を持ち、これは、二重人格になろうといしてる? 宇宙からの電波系な感じ?
人を殺して力を得る。
でも、目の見えない女性、レバとのつきあいが出来て、竜から逃れ、殺人を
やめようとする。だが、そこにウィルたち捜査の手が伸びる。
レバを使ってのトリックがこわかった。忘れてて、あれ? あれ? って思った。
ウィル、ほんと可哀想。気の毒すぎる。ハンニバルに人生壊されてる。
モリーがたくましく、結局ダラハイドを射殺したのは彼女。母は強し、なのか?

ウィルへ届くレクターからの手紙。藤色の封筒。ぬけぬけと、ウィルの容体を
気遣う。でもクロフォードが燃やしてしまう。えー。ジャックってば。
まあこの小説の中では当然かもしれないけど。ウィルに届けてあげてよ。。。


 「君が一日も早く快くなってくれればいいと願っているし、あまり醜くなら
 なければいいと思っている。
  君のことはたびたび思い出しているよ。
                       ハンニバル・レクター 」


ハンニバルの登場は、ウィルとの対面といくつかの手紙、それだけで、ほんと
脇役なんだよね。でも最強ラスボス感は凄い。大好き。
「羊たちの沈黙」の映画でのインパクトから虜になったけど、今またドラマで
死ぬほどかっこよくってたまんない。天才だなー。最強だなー。かっこいいー。

あーでもドラマだとこういうのどうなるの~。
そしてドラマ打ち切りはー。どうなるの。シーズン4、5くらいまでは構想
あるはずなんだよね。作られてほしい。見たい。うう。大好きです。

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