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『カウントダウン・シティ』(ベン・H・ウィンタース/ハヤカワポケットミステリ)

*結末まで触れています。


『カウントダウン・シティ』(ベン・H・ウィンタース/ハヤカワポケットミステリ)

地球に小惑星がぶつかる。確率は100%とされ、世界が終わる時まであと三ヶ月。

三部作の二作目。前作『地上最後の刑事』からさらに時間が進んで7月。
小惑星マイアがぶつかるとされているのが10月3日らしい。前作では刑事と
して事件捜査にあたっていたヘンリー・パレス。今作では無職。もう刑事じゃない。
だけど、かつて自分たちのベビーシッターをしてくれていたマーサに、夫を
探して欲しいと頼まれて、引き受ける。
世界が終わるという今、誰もが死ぬまでにやりたいことリストを抱えて失踪する
ことなど珍しくもなんともない今。それでも消えた夫、元州警察ブレット・
カバトーンを探して、パレスは自転車を走らせる。

前作読んだなーと思うものの、あんまり覚えてない。けどまあ大丈夫。
世界が終わるという時に、何を正しいとして何をなすのか。何を信じるのか。
人それぞれで、それぞれでいいんだけど、でも、やっぱり暴動は起きるし
怖い。
ヘンリーからしたらバカげた陰謀論を信じ込んでいるたった一人の大事な妹を
守りたいと思いながらもその盲信にはとてもついていけないし。
でも、でも、密かにインターネットが繋がっているとか大学での自由な自治と
混乱とか、警察は機能しなくなりそれぞれがそれぞれに自分を守るしかない、
っていうのはしみじみ怖い。

ブレットは自分が信じる正しいことをするために去った。逃げてくる難民を
沿岸で撃ち殺すアメリカの選択は、陰謀論なのか自国を守るための苦渋の選択
なのか。
ヘンリーはバカみたいにマーサの依頼を引き受け生真面目にブレットを見つけ出す。
犬をつれて。

警察だけで小さなコミュニティをつくり、世界の終りに備えても、これ、ヘンリー
は結局妹を探しに出ていくのかなあ。そう思わせる感じで終わってた。
大事な家族。大事な妹、ニコ。
次はどうするのかな。どうなるのかな。ニコが関わっているらしいことが
描かれるのかなあ。世界は終わるのか。続き読みたい。翻訳されるよね?早く~。

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