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『早すぎる埋葬』(ジョゼフ・ハンセン/ハヤカワポケットミステリ)

*結末まで触れています。


『早すぎる埋葬』(ジョゼフ・ハンセン/ハヤカワポケットミステリ)


デイヴ・ブランドステッターシリーズ、9作目。
デイヴの家の庭先に一人の男の死体が放置されていた。エイズ患者を狙った
連続殺人の被害者の一人かと思われたが、違うようだ。事件を追ううちにデイヴ
もまた襲われる。

そんなこんなで、有名人らしいデイヴを勝手に見込まれて巻き込まれた、という
形。最初から保険調査の仕事と関係ない事件っていうのは初めてかな。
もうすっかり探偵だなあ。経済的に困ってないし年寄りになってきたって感じ
だし、引退を考えている、ってことだし、でも一人で突き進んでいっちゃうのね。

この本が出たのは1989年。実際に書かれたのはいつだろう。少し前くらい?
エイズのことがやっと出てきたと思った。
デイヴ自身には関係のないことではある。けれど、いろいろと話を聞きに回って
苦しむ患者や家族の様子がさらっと描かれていた。
悲痛なことが描かれてはいるんだけれど、デイヴ自身が深く関わった相手では
なく、事件調査していて話を聞きに行ったところ、なので、淡々とただ相手の
話を聞く。いいも悪いも断罪するわけじゃない。
そういう描き方だよねえと思う。デイヴは自分の事件として調査に回るけれど、
その相手の人生に立ち入るわけじゃない。

結局、成功者と思われていたドッヂは資金繰りに難儀していて、過去には何かと
胡散臭いことをしでかしていて。とっくに捨てて忘れていたであろう息子に
復讐された、という話。
デイヴは警察が護衛をつけてくれてるとゆーのにまた一人でガンガン行って、
一応今回も無事だったけどっ。危ないだろーっとひやひやさせられるのは相変わらず。
まーシリーズ終わるまで死なないだろうとはわかってるけどさー。

前作でクリシーを助けるために、と結婚したセシルにデイヴは怒ってて、険悪
な感じ。でも、最後にはクリシーがセシルは優しくていい人だけどもう無理、
っていって別れることになりそうだった。うーん。クリシーにこういう役回り
させるのってどうなのよ。まったくもう。
次の作品ではセシルとまた仲良くするのかな。楽しみ。

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