『threesome』(榎田尤利/リブレ出版)
*ネタバレしてます。
『threesome』(榎田尤利/リブレ出版)
弁護士×舎弟×組長のエロティック極上3P
ってことで帯のとおりがっつり3Pだった。楽しい。
辻はヤクザ。とはいえ一応は暴力は背後に隠しながらのグレーな企業の社長。
上部組織は和鴻連合会。まだ若い辻を支えるのは古くからの兄貴分である櫛田。
この頃シロウト崩れの老人向け詐欺集団に頭を悩ませている。
辻に忠犬として懐きまくっている菊池を躾け、弁護士の財津は頼りにしている。
菊池と財津との3Pで楽しむ生活は半年ほど続いている。
この前に短編があったそうだけれどもそれは読んでない。好評で、予定して
なかったこの長編をかきました、ということらしいです。
ヤクザの内部でもゴタゴタがあり、詐欺集団のえげつない若いのとかもあり。
結構ハードだった。
そんな中でアホ馬鹿ワンコな菊池くんは可愛くてよかった。けど。
私個人的には財津さんとカップルでいいじゃーん、とは思う。3人でっていう
のもいいけどさー。菊池くんの独占欲はほんとにうまくかわしきれるのか。
可哀想だね。
さらにこの後続くのか、は、もうないかなあ。櫛田さんのことはショックだった。
櫛田さんも忠実だと思ってた。
レンくんは、かなりさくっと死んでしまって、でもまあそうかなと思ったけど、
その上さらに櫛田さんの裏切りは予想外だった。
ここまでいくのかあ、と、すごくよかったです。
概ねBLだとやはりどっか甘い、と、私の思い込みがあったなあ。
辻も十分大人なので、でも櫛田さんを失った傷というのは、二人ががりで
愛してあげないと、っていうのは素敵かもしれない。
えろしーんはしっかりたっぷりめいっぱいでステキでした。
表紙の絵にそもそもとってもそそられたので、買ってよかったと満足でした。
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