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『ノボさん』(伊集院静/講談社)

『ノボさん』(伊集院静/講談社)

小説 正岡子規と夏目漱石

べーすぼーるに夢中のノボさん。東京の予備門時代あたりから死ぬまでの小説
でした。夏目漱石との友情メインなので、真之さんはちらっとしか登場しない
なあ。古白なんかと向島に逗留して七草集を仕上げようとひと夏過ごす、そこ
で仄かな恋。青春ですね。

てことで、なんとなく読んでみたけれども、んー、まあこういうものかという
感じ。あまり目新しい感じはなくて、ちょこっと恋話があったりするのがいい
のかな? でも私はあんまりそこは求めてないので、まあ、なるほど、でした。
のちの碧悟桐少年がノボさんに出会って感激みたいなのはちょっと面白かった。
虚子より碧悟桐のほうが子規さん大好きって感じかなあ。どうだろう。

やはり坂雲のイメージが強烈なので物足りないと思うのと、やっぱり子規にせよ
漱石にせよ、本人たちが書き残したものが最高なので、本人が書いたもの読んだ
方が圧倒的に満足するんだよねえ。
作家を主人公にする小説って大変だなと思った。特に本人のものが今も面白く
読めるレベルの感じだとなー。私が子規や漱石に思い入れがありすぎる?いや
そうでもないか。どうなんだろー。
どうせなら松山での漱石との同居暮らしをもっとみっしりと書いて、って思う
のは私の間違った期待ですねはい。

すんなりさらりと読める青春小説でした。

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