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映画「インターステラー」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「インターステラー」

食糧難に苦しむ世界。砂嵐がたびたび吹き荒れ、農作物はダメになる。
クーパーはかつて宇宙飛行士だったが、宇宙開発などという贅沢は捨て去られた
世界では、問題ある冴えない父親でしかない。
それでもトムとマーフにとっては父親。特に10歳の娘、マーフは父親に似て
父を信じ愛し、知識欲も旺盛だった。
マーフの部屋の本が突然落ちたり、入り込んだ砂が線模様を描いたり不思議な
ことが続く。それは、メッセージだと気付いたクーパーは、すでに廃止された
はずのNASAの研究施設に辿り着いた。
そこでは、人類が移住可能な星を遠い別の銀河に探す計画が進んでいた。
土星の側にワームホールが開いていたのだ。

私はSFは結構好きな方だけど、天文学だの物理学だの、相対性理論だのは全然
わかってない。いろんなフィクション見てぼんやりとイメージはあるくらい。
この映画は映像や宇宙船や細々としたテクニックは本格的に専門家が検証して
作り上げているらしい。緻密に世界を作り上げているなあという感じはしたけど
ま、それが本当に本当らしいのかどうかは私にはわからない。なんかすごい、
っていうのはたっぷり味わった。
打ち上げてゴオオオオオっていって、宇宙空間にいくとふっと静寂になったり
して、宇宙での太陽の光とか、ふっと切り替わる世界がすごく印象的でかっこいい。

音響の盛り上げの一方、役者達の演技は抑え目で淡淡としてると思った。
あんまりは叫んだりはしない。そういう世界でそういう場所で、生きてるという
感じ。子どものマーフィがほんっと可愛くって好きだ。パパはそりゃあ娘大事で
守りたいよね。帰りたいよねえ。

モノリスみたいな機械の相棒が好きだったなあ。モノリスがガクガク動く!
って感じが面白かった。ユーモアレベル下げるぞとか。正直さ90%とか、可愛い。
宇宙は孤独で、そこにはやっぱり相棒が欲しくて。コンピューター?人工知能?
最高だよね。

人類が生き残る可能性を求めて旅立ったはずなのに、その計画者の博士が実は
嘘をついていた、なんて酷い告白して死亡とかもー酷いじゃないの~と思う。
先行者の博士が実は嘘の信号出しましたとかもも~~酷いじゃないの~。
人は、結局自分の欲望に負ける、のか。
身近なものへの愛。愛しかない。
人間てやつは。。。
そんなドラマとしてはクラシカルな物語だったと思う。
愛だろっ、愛っ。

ブラックホールの地平を突き進めば時空を超えられる、のか?次元を超えられる?
メッセージは実はパパだった!とかはまあそうかなと思ったんだけど、でも最初
にワームホールを開けたのは、クーパーじゃないよね? それこそが「彼ら」と
いうことなんだろうか。次元を超えた存在? それに人類も辿り着いたのかな。
それよりさらに高次の存在っていうのが、いる、のか。それもまた未来の人類なの
だろうか。神なのだろうか。ん~よくはわからない~。

最後、クーパーはまた旅立つ。娘のためにどうしても帰りたかった地球。
でも、娘に再会し、約束を果たし、マーフィーの人生は素晴らしかった、という
ことを見届けることができて、幸せだったんだろう。
孤独を救うこと。
それが、クーパーの次の使命かなあ。でもあの別の星で、人工授精で人類繁栄
させてるんじゃないのかなあ? できるんだっけ。どーなってるんだろう。
いろいろああいうのに詳しい人に聞いてみたいようなこともあり。
でもまあ大体の感じはわかるのでいいかなあ。

「トップをねらえ!」とか思い出したなあ。宇宙を旅するっていうのは、時間
との戦いであり。遠く離れて、時間の流れ方が違って。それでも待っている人
がいるはずだという希望。帰ってきたという感動。
結局、それでいいんだと思う。おかえり。そういってくれるのが一番だな。
見に行って満足した~。

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