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映画「サボタージュ」

*結末まで触れています。


映画「サボタージュ」


DEA特殊部隊のボス、ジョン・ウォートンは、かつて麻薬戦争で神とも呼ばれた
凄腕の男。癖の強い部隊をまとめチームの結束は強い。
だが、ある作戦で麻薬組織の金を奪ったものの、チームで分け合うはずの金は
何者かに奪われ消えてしまう。
やがて、チームの一人一人が残酷に殺され始めた。犯人は。金を奪ったものは。
疑心暗鬼に陥ったチームは反目を始める。ジョンはチームを守れるのか。

アーノルド・シュワルツェネガー主演。てことで。
爽快なアクション全開、ってわけじゃなくて、かなりミステリサスペンス、と
いう色合いが強いと思う。特殊部隊での戦いや、ラストのほうのカーチェイス
はがっつりアクションだけれども、超人的に強い、というよりはチーム戦として
地道に扉を一つ一つ開けて行ったりしてる。あーでもラストのカーチェイスは
超人的かなあ。
刑事と協力して連続殺人犯を追う、という感じ。
かなりグロテスクな死体もたっぷり。
犯行を追うところに犯行そのもののシーンが重なっていて、この時間軸はどう
なんだろう、と、最初ちょっと混乱した。面白い。

ジョンは二年前に妻子が拉致され殺されていた。麻薬組織に報復されたのだ。
妻が殺されていく姿の映像を一人の夜に何度も繰り返し見ているジョン。
シュワちゃんが、ムキムキの肉体ではありつつも、しわも多いしすっかり老人
の域に入ってるなあと思う。
疲れ果て諦めきったような。どこか虚無的な。犯人を追っている時にもそんな
顔に見えて、渋いシュワちゃんであった。
妻子を奪われてからボスは変わった、というとおり、もう心は死んでいたんだ
ろう。最後には復讐を遂げるけれども、満足という感じではなくて。妻も息子
も戻ってはこないものね。

チームを裏切って金を奪っていたのはジョンだった。チームを殺してたのは
唯一の女性隊員のリジーだった。リジーは、なんだろ、薬でなんかイカレた
感じってことなのかなあ。ちょっと微妙~。犯人に何か凄い動機が、ってこと
ではなかったか。ジョンはとにかく情報を買うのに金が必要だった、ってこと
かなー。DEAってことで捜査協力とか頼めないものなのか? それ以上に
メキシコだかでは麻薬組織が力もってるから、警察を動かすにも金がいる、って
感じなのかなあ。
ともあれ、一味違うシュワちゃんというところ。
孤独な男の復讐譚だった。ハードボイルドかなあ。
老年になってきてるわけだし、こう渋い、暗い役柄でかっこよくなっていって
もらいたいね。

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