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『パインズ―美しい地獄―』(ブレイク・クラウチ/ハヤカワ文庫)

*ネタバレ、結末まで触れています。


『パインズ―美しい地獄―』(ブレイク・クラウチ/ハヤカワ文庫)


ウェイワード・パインズ。ノーマン・ロックウェルの絵の中のままのような、
美しい小さな田舎町。イーサン・バークは自分が何者かもわからない状態で
目覚めた。ひどく怪我をしている。次第に思い出す、この町に到着したばかり
の時に交通事故にあったのだ。自分は連邦捜査官だ。先にこの町で行方不明に
なった別の捜査官を探しにきたはずだ。
だが、のどかな田舎町であるパインズは、外部から切り離されたおかしな、
不気味な町だとわかってくる。狂っているのはこの町か。自分か。


どういう話なのかあんまりわからないまま読み始めて、少しずつあれ?あれ?
何これ? ミステリ、って感じでもないのか??? と、イーサンと同じく混乱
しながら読んだ。まさに一気読み本。なにこれどうなってるんだ、という思いで
ぐいぐい読み。途中で時間感覚なんかがおかしいと気付き、ミステリというより
SFっぽいのか、とわかってくる。実はイーサンは千年以上仮死状態で眠って
いたのでしたー。人類はパインズ以外滅亡していた。な、なんだってーっ!?
というわけで面白く読み終わり。なんだこれ、の謎がとけてすっきり。すっきり、
ってことでいいのかどうかうーん、と思うけど、面白かった。

イーサンが軍人あがりとはいえ、かなり超人じゃないかと思ったりだけれども、
こういう作品の主人公としてはこのくらいはありかなあ。
結果イーサンは町を受け入れ、というかもうそれしかないよねえ。一応は、
めでたしめでたしかなあ。
そして続編ありというか、三部作構想なんだって。保安官になったイーサンが
次は町の中でなんか事件解決したりするんだろうか。
そしてアメリカではテレビドラマ化するらしい。なかなか豪華そうらしい。
もうこの結末知ってしまったから謎にわくわくはできないかな。でもできれば
見てみたい気がする。

著者のあとがきによると、「ツイン・ピークス」大好き!だったそうで、勿論
この本は全然別のお話だけど、あのドラマの多大な影響があります、とのこと。
わかる。
謎めいた一見美しい田舎町。孤独な連邦捜査官。
いいよねえ。
ツイン・ピークス、あれから25年。リンチがまたドラマ撮るって話だけど
どーなるのかなあ。見たいようなみたくないような。ほんと私も大好きだから。

美しい地獄、というサブタイトルはなんだかいただけない気はする。
パインズだけでいいじゃない。原題知らないけど。
続刊も出れば読んでみたいかなあ。んー。読まなくてもいいかなあ。んー。
この状況をどう活かしているのか、やっぱり出れば読んでみたいかも。

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