« 『屍界』(五條瑛/双葉文庫) | Main | 『複製された男』(ジョゼ・サラマーゴ/彩流社) »

映画「GODZILLA」

*結末までネタバレしてます。


映画「GODZILLA」

2D、字幕で見に行ってきた。ゴジラだゴジラ。私はゴジラに詳しくはないです。

1999年、フィリピンの採石場で崩落事故が起こる。巨大な裂け目の奥には
見たこともない巨大な化石生物の骨と、卵のようなものがあった。そして、そこ
からジャングルを踏み潰して海へ何者かが消えていったような巨大な痕跡。
その頃、日本で起きていた謎のパルス。そして突然の原発の崩壊。
その事故で幼い頃原発技術者だった母を失い、父もまたその事故にとりつかれ
たようになっていたフォードは、軍人として爆発物処理の専門家になっていた。
父のことで連絡を受け、日本へ向かったフォード。
そこには秘密の施設があり、謎の研究がなされていた。

がっつりハリウッド映画だなあと思うのは、主人公フォードくんが軍人として
危機に立ち向かっていくけど、目的としては家族が待つ家に帰りたい、家族を
守りたい、というところ。そりゃあんなに若くて可愛い妻がいて幼い息子がいて、
一年以上ぶりに休暇ってなってたところだったのにね。帰りたいだろー。
フォードくんは優し気な顔をして、きっちりマッチョだけどふわっとした印象
もあってよかった。
それでも専門家であるし、軍人であるし、ムートーの卵を焼き尽くしていって
おお、よくやった、って思う。全然叫んだり大袈裟な感じじゃなくて、黙々と
懸命にやることこなすって感じなのがよかった。

で。ゴジラ対ムートーっていう、怪獣対決だったのね。怪獣プロレスなのね。
あのー、ムトー?ムートー? 卵育ててたのがナントカ作戦? 巨神兵か、と
みんなつっこんだよね?
核を餌に食べるってことらしくて、核燃料?を咥えたりするんだけど、その絵面、
エヴァが暴走してエントリープラグ喰う絵のようだーと、思ったよね。
直線的なシルエットで肌の質感は爬虫類っぽいつるりん感なのかなあと思って
なかなかに気持ち悪くて怖くて。卵を焼かれた時の感じ、ああーっうちの卵に
何してくれとんねんわれぇ殺すぞおめーかっ殺すぞ! みたいなアテレコを
内心でしてひえーこわ~~っと思ったよね。

ゴジラは、ほんっとにずっしり重そうで、顔もあの顔で、怖くて、ガオーッ!
とあの咆哮をついにしたときには私もあんぐり口を開けて見てました。
迫力~~~~~!
まあ日本人的には、ゴジラっていつの間にか人間の味方、破壊するけど神、って
感じに見るのはお馴染みかもだけど、なんかでも、人間のほうに都合がいい存在
でいいのかなあ、ともちょっと思う。自然の調和だから、ムートーに今更繁殖
させてなるものか、というバランス、みたいな説明を一応はされてたけどさ。
でもまあ理屈はいいか。
ゴジラが咆哮して、怪獣プロレスで悪い怪獣をやっつける!
あのー、火を吐くぞ、つか、放射能を吐くんだっけ?青く光るやつをムートー
の口から中に放射して殺した最後には震えたね。かっけーーー。

そして米軍。かっけー。すげー。巨大怪獣が暴れ出すなんてわけのわからない
どうしようもない事態に対処して次々と作戦行動展開していってんの。すげー。
ま、まあお話ですけど。でもかっこいい~。
地獄のような有様になっているサンフランシスコ? に、上空から降下して
いくシーンがかっこよくってかっこよくって痺れた。すげー。

渡辺謙さんは、芹沢博士。重要人物として最初から最後まで出番あったけれど、
でも実は傍観者で見てるだけの人である。謙さんはすごくかっこよかったし
いい役やってんなあと思ったけど。
日本、ってこうなのかな、と思った。
見てるだけの日本。作戦行動展開していくのは米軍。
でも、日本の原爆のことに触れ。原発事故の様子を描き。津波シーンもあり。
日本抜きにはない映画として描いていると思った。ゴジラだもんねえ。

正直、原発事故だとか退避区域だとか。津波のシーン、原爆水爆。そういうのを
フィクションだからと切り離して虚構の中の恐怖として楽しむってことができない。
別にわたしなんてなにもこれといった被害を受けたわけでもないんだけど。
キツイと感じるこころのどこかがある。
誰かやどこかと比べるもんじゃなくて、私のダメ―ジとして、抱えてく問題かと
思う。結構あるんだなあと今日改めて思った。

最後、ゴジラはまた起きて海へ帰っていった。あ、うっかり気絶してたわー
ムートー強かったなでもやっつけたったで。んじゃ帰るわー。と、心の中で
アテレコしたよね。
続編があることが決定してるそうで。また何か悪い怪獣と戦うのかなあ。
ゴジラは破壊神だけど地球の調和を守る神、ってことか。
人間の街は壊れ、人間は結局足元でうろうろおろおろするしかない、という。
巨大な自然の暴威みたいな怪獣たち。こわかった。面白かった。

見に行って満足~。

|

« 『屍界』(五條瑛/双葉文庫) | Main | 『複製された男』(ジョゼ・サラマーゴ/彩流社) »

「映画・テレビ」カテゴリの記事