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映画「複製された男」

*具体的内容、結末まで触れています。

映画「複製された男」


大学で歴史、思想(?)を教えているアダムは、ある日借りてきた映画の中に
自分とそっくりな男を見つける。
調べてみるとその男はさほど売れているとは言えない三流役者。
どうしても気になって調べ、電話をかけて会ってみる。だが、実際に会うと
胸の傷跡まで同じというあまりにも自分と同じ相手に恐怖を覚えて逃げ出すしかなかった。

複製された男、というからにはクローン人間的な、SFめいた感じになるのかと
思っていたらそうでもなかった。ノーベル賞作家が描くミステリー!みたいな
原作の煽り文句もあったけど、ミステリって感じでもないような。幻想文学?
象徴的幻覚的に蜘蛛の姿が現れるんだけど、それはやっぱり妊婦の腹なのか。
女性、母性?に囚われたくない男のあがきなのか。
結局二人の自分は、ドッペルゲンガーのようなオカルトめいた出会いだったのか、
自分自身の幻覚、思い込みの中の出来事だったのか。
自分の幻覚、ってことなのかなあ。
最後に残ったのはアダムのほうで、アンソニーは事故で死んだ、ということだと
思うんだけど、もともとの実のほうがアダムでいいのかな。浮気とかしてたのを
アンソニーっていう別人格のせいにしてた、って感じ?
メアリーっていう彼女は実在してたのか? 妊婦な妻は実際のところアダムの妻
なのかどうなのか、うーん。
はっきりわかんないけど。
最後ヘレンが蜘蛛になってて、うへえ、と思ったところで終り。
よくわからない作品だという評判だけど、なるほど終わった時には、ええー?(゚Д゚)
となって放り出された感じ。
理屈を考えるより感じろ、ってことなのかなあ。

不穏な音楽。妖しい秘密クラブ。退屈な毎日の繰り返し。盛り上がりに欠ける
セックス。ずうっと眩暈の中のような雰囲気はいい感じだった。
主演の二役のジェイク・ギレンホール。とってももっさりしてて、かっこよく
ないけどかっこ悪いわけでもない、不安定な存在感がいい感じだった。

リピーター割引があります、ってことらしいし。ネタバレ感想見たあとに
是非もう一度!ってことらしい。けど。
まー二回目は見に行かないかな。「裏切りのサーカス」の時ほどひかれることは
なかった。
近々本を読むつもり。本だとわかるのかなあ。どんな感じなのかな。楽しみ。


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