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映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

*ネタバレ、結末まで触れています。


映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」


日本原作、トム・クルーズ主演!
てことで、実はなんかトンデモ映画かな(´ー`)とちょっと思ってました。
トムごめんね、ごめんなさい。すごく面白かった!

原作のラノベ(?)は読んだことないです。漫画化もされてるようですがそれも
知らないです。東浩紀の何かでこれに言及してたやつがあったと思う、それで
タイトルに覚えはあった。ループものというのも、前宣伝でもさんざんやってた。

ウィリアム・ケイジは広告代理店を起業したものの潰れちゃって、今は米軍の
広報担当。本人自ら言うとおり全く軍人じゃない。
ギタイと呼ぶ謎の宇宙からの侵略者と戦う軍隊が、英仏海峡での決戦に備えて
いる最中、最前線で取材しさらなる広報に務めろと命令されるが、一度は断る
ケイジ少佐。
だが、将軍は許さずケイジは捉えられ、脱走兵扱いで新兵として前線に送られた。
慣れないパワードスーツ(?)の機銃の安全弁解除方法すらわからないまま。
作戦が始まると敵は待ち伏せしており、ヘリは墜落。目の前で死ぬ兵士たち。
なりゆきで敵の一体を倒したものの、ケイジもまた爆破。だが、次の瞬間、
ケイジは前日と同じように目覚めていた。記憶にある通りの昨日が繰り返され、
また作戦へ。また死ぬ。また昨日に目覚める。時間のループにはまっていた。

そんなこんなで、戦争シュミレーションシューティングゲームで、プレイヤー
が操作や出来事を覚え経験値を上げて次々ステージクリアしていく、という感じ。
最初はほんっとただのダメダメおっさんなトム・クルーズが可笑しい。
戦場で、最強の兵士であるリタに出会い、リタもまた以前ループに陥っていた
ことがあり、敵のこと自分の状況のこと知りながら、訓練され、どんどん強く
たくましくなっていくトムが中盤からはかっこよくってかっこよくって最高!

意外とコミカルに笑わせてくれる。最初の頃の死に方にはバカバカしいような
のもあり。しかし何百回死んだのだろう。訓練を重ね、到底新兵にあるまじき
迫力を備えていくケイジ。
リタと、仲間と、語り合い自分は相手を知っていくのに、相手にとっては
いつも初対面、たった一日だけ過ごすという違いがとても切ない。
そりゃーリタを愛してしまうよね。
でもリタにとってはよく知らない相手のままなんだよね。
切ない。
ヘリを飛ばしていくかどうか、その前の奇跡的ねというコーヒー。
ミドルネームを教えてくれること。
リタが目の前で死ぬとわかって、リタと一緒に戦いにいくことをやめたケイジ
すごくかっこよかった。一人で戦いに行く顔、気迫。渋い。
最後の最後、リタもケイジにひかれるけど、「もっとあなたのことを知りた
かった」と別れるのがたまらなく切なかった。ケイジのほうは、すごくたくさん
リタを知って、すごく時間を重ねているのに。
J部隊の仲間のことも。最後に誘い出す時にはこまごまとしたいろんなことを
それぞれについて知っていた。
何回も会話して、ケイジのほうは相手をよく知るようになるのに、ケイジの
ことは誰も知らない。信用もしない。
そういうことを、全然ベタベタじゃなく、さらっとさっと、早いテンポの
カットでたたたたっと見せてくのが凄くよかった。
悲痛にドラマチックに、でもテンポは軽快で何百回の死も少しずつのステージ
クリアも、早い。

あの物理学博士?とか、そもそものループとか、謎の敵とシンクロできる
機械とか? いろいろ細かくはわかんなかったなあ。なんか適当に都合よく
やってるよーな気がして、まあ本を読めばもうちょっとちゃんとしているの
だろうな~たぶん~と思う。
ま、とりあえずループして強くなってステージクリアしてってラスボス倒す!
ってことだけで理屈はおいとけばいいか、って感じ。まあ、いいよね。

最後の最後に、ラスボス倒したからって、ケイジはもう終わりかと思ったら、
なんと目覚めた。今までよりはもう少し前の時間に。そして、敵は謎のままに
戦闘不能というニュースが流れ、作戦実行前にして人類が勝利してた、みたい
な世界になっていた。
もう一度、リタを探す。リタに出会う。
笑顔のトムが素晴らしくかっこよかった~~~。
これで、世界は救われて終り、なんだよね。それでいいんだよね?
なんでそこに戻ったのかわかんねえなあと思ったんだけど、だから、また何か
別のループで悲惨なことに???と思ったんだけど、うーん。ハッピーエンド
ということでいいんだろうなあ。

ところで作戦が、まるっきりDデイですよね? ノルマンディー上陸作戦。
これは原作がそういう舞台設定なんでしょーか。ロンドンやらパリやらで
舞台がとっても素敵だった。
本を読んでみたいなとも思ったし、本とはたぶんだいぶ違うんだろうけれども、
すごく上出来なハリウッド映画化なんじゃないかなーと思う。
ありがとうトムあいしてますトム!

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