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『妖琦庵夜話 人魚を喰らう者』(榎田ユウリ/角川ホラー文庫)

*結末まで触れています。


『妖琦庵夜話 人魚を喰らう者』(榎田ユウリ/角川ホラー文庫)

シリーズ三作目。
瀬戸内の小さな島にある人魚伝説。
若い娘が攫われて、殺されて肉を喰われる事件。古い過去の出来事と、妖人の
<人魚>との間につながりはあるのか、ないのか。

お正月。賑やかな妖琦庵に転がりこんできた脇坂くん。行方不明になった娘が
人魚なのではないか。その肉を喰う妄想に取りつかれたものの反抗ではないか。
捜査協力で夷さんは婚活パーティに参加。
そこで出会った見た目は若いが39歳の女性、加南。被害者の女性水希と親しく
していたとのことで、脇坂は彼女からいろいろ話を聞きだす。

まーそんなこんなで、過去の因縁話と今と、30年を経ての事件でした。
そんなところにも青目の仕掛けがありました。
今回の一番のびっくりは、青目は実は伊織の弟なのか! てことでした。
そうだったのか。

てことでこれはシリーズがまだまだ続くのか。二人の過去話もいずれじっくり
描いてくれるのかなーと期待。でもさあ、もう青目が死ぬ以外の決着ないんじゃ
ないのか。青目が実は心入れ替えましたとかないよな。ないよね。伊織があっち側
にいくってこともないだろーし。ホラー文庫だからあっち側にいっちゃうって
いうのもありなのか??いってくれたら凄いけど、いかないだろうなあ。うーん。

婚活女子、加南が、痛いというか怖いというか。辛いというか。
実は哀しいとかただ愛されたかったんだとか、脇坂くんが優しく認めちゃう
からなあ。結局本当に嫌な人間悪い人間いない、という感じなのが優しいお話
だなあと思う。物足りなくも思うけど、これでいいような気もする。うーん。

脇坂くんは随分成長してるようで、ついには伊織に茶室に招かれました。
こんなに働かないと認められないのね(笑) 
意外と脇坂くんのアホの子ながらのポジティブ成長がどんどん進んでいって、
もしも伊織があっちにいきそうになってもこっちに引き戻す重要な強さになる
のかもしれないなあ。夷さんもマメももう家族だからねえ。
ノラ犬神な新キャラも登場したな。メイン人物はもう十分なんじゃないのか。
まだ増えていくのかな。シリーズどのくらい続くんだろう。あんまり長くは
してほしくないなー。
青目との今後の展開に期待。

そうだ、初回特典? 中村明日美子さんのコミックペーパー。脇坂くんを
いじめる(笑)伊織と夷が妖人らしくてよかったw
表紙も今回のはかっこよかったな。

しかししかししかし、やっぱり京極堂に似すぎてませんかー。シリーズ3作
読んでもまだ京極堂のイメージ払拭できない私。
あ~京極堂の新作読みたいなあ。。。

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