« 『書楼弔堂 破暁』(京極夏彦/集英社) | Main | 『真夜中の相棒』(テリー・ホワイト/文春文庫) »

『ADコンプレックス』1~3(岩本薫/ビーボーイノベルズ)

*結末まで触れています。


『ADコンプレックス』1~3(岩本薫/ビーボーイノベルズ)

広告代理店業界三位の第一エージェンシーでプランナーをしている有栖一希。
会社が外資と合併し、急遽新しいプロジェクトにつくことになる。
そこにいたのは、女子社員にさっそくプリンス、と騒がれる完璧な美貌と
能力の世羅。それまで密かに努力を重ねて社内のアイドル的人気を集めて
いた俺、有栖はまったく面白くない。
だが、新しい仕事では慣れない強気のプレゼンで仕事を取りに行く中、世羅
からのサポートで段々二人の距離は近づく。
同じチームなのに敵対し、疑いや反発もありながら、世羅の実はエロエロ
モードな裏の顔を知るにつけ、ますます気になる存在になっていく。

3巻で完結。2004年、5年。
最初だけ雑誌掲載、あとは書下ろしだったようで、1や2では、
次にひっぱるぜ!ってところで終わってるので3巻一気読み~。
面白かった、けど。
もーねー。負けん気が強くて意地っ張りで恋愛には初心で不器用、ぐるぐる
キャンキャンよく吠える子犬みたいな受くんってパターンはイラっとする
んだよね~(笑)意地っ張りなくせに「感じやすいんだな」ってあまりにも
簡単にずるずるになってるんじゃん!抵抗しろよ!(笑)
まあ自覚する前から実は好きだったの、パターンで、それがなくちゃ
えっちーしーんが一冊の中にゼロになりかねないので仕方ないんだろうな~。
でもな~。
世羅のほうも、遊び人だけど初めての本気の恋に素直になれないの、とか、
も~~両方が乙女になってんるからもどかしいのなんの。
それでも最後には安定のめでたしめでたしで、じれたったいもどかしい
可愛いおバカ、でも超絶イケメンカップルを楽しめるのはいいかもしれない。

広告屋ってことで、クライアントになる企業へのアプローチやプレゼンの
切り口なんか結構しっかりしてるよーな感じで読めてお仕事小説として、
ま~うまくいきすぎ~のファンタジーだけれども丁寧に描いていると思った。

世羅のお付きの人、ってところの仁科と布施くんがニューヨークへ戻って
からのショートショートが3のあとについててちょっと可愛かった。
こっちの二人のほうが賢そう、というか、布施くんがちゃんとしていそう。
がんばれ^^

|

« 『書楼弔堂 破暁』(京極夏彦/集英社) | Main | 『真夜中の相棒』(テリー・ホワイト/文春文庫) »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事