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『TOUGH!』(岩本薫/ビーボーイノベルズ)

*具体的内容に触れています。

『TOUGH!』(岩本薫/ビーボーイノベルズ)

ひったくりにあってしまったシンゴ。警察で被害を訴えている時に、高校の
卒業以来音信不通だったかつての親友、神蔵響と8年ぶりの再会をした。
神蔵は刑事になっていた。

最初のは1999年ですね。シリーズで、2の「ダブル・トラブル」は
2000年9月、3の「アフター・アフェア」は2000年12月刊。
1の時には再会、2でお隣さんにお引越し、お友達からやり直そう。3で
やっとやっちゃった、という展開。
事件としてもひったくり、やっかいなお隣さんトラブル、ストーカーまがい
って感じでトラブル体質でシンゴくん大変ね、とはいえ、ありかなあという
事件だし、シンゴくんはグラフィック・デザイナーとしてお仕事してて、
そのお仕事ぶりもなかなか面白かった。
あとがきによると、作者さん、これが初投稿初掲載作品なんだって。そう
なのか。しっかりお仕事もキャラ立ちも書いてて凄い。で、シリーズになって
うまい人なんだなあと感心。
3までしか読んでないけど、7くらいまで続いてるみたいです。神蔵くんの
エライ父上のこととかあるんだろうなあ。まあでもたぶん二人は仲良くなって
いくんだよね?がんばれ神蔵くん。

面白く読んだんだけれども、でもでも、やっぱりシンゴくんがガキっぽくて
イライラするっ(笑)
シンゴがあれこれ余計なことしなきゃ話にならないのは、わかる。けどっ。
シリーズ進むともうちょっとしっかりするのかね。でもなー。
まあ、がんばれ神蔵くん。

 

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『ヤンキー進化論』(難波功士/光文社新書)

『ヤンキー進化論』(難波功士/光文社新書)

不良文化はなぜ強い

2009年刊行。
上下ジャージ、金髪リーゼント、女物のサンダルをつっかけ音をたてて歩く。
変形学ラン、特攻服、バイクや変形車で暴走。
そんな古典的ヤンキーは今はコスプレ的なものだけれど、ヤンキー的なもの、
地元密着、仲間大事、筋の通らないことにはケンカ上等、明るいコミュ力、
みたいな精神は今広く愛されている。
みたいな感じかなー。
広義でのヤンキー的なもの、縦社会でしたたかに生き残る力、というのが
見直されている感じがここしばらくあるような。もちろんネガティブな面での
「下流社会」とか「格差社会」での底辺層、みたいな捉え方もあるけれど。
体育会系とヤンキー的なところは親和性が高い。

杉本哲太の名前もちらっと出てきて、先日までやってたドラマの『隠蔽捜査』
を連想した。変人竜崎を演じてた杉本哲太。竜崎も幼馴染の伊丹もトップ官僚
だけど、竜崎は降格人事で警察署長へ。(降格でも署長です)そこで型破りな、
しかし正しいと信じる道を突き進む、という風で、いつの間にか周囲のおっさん
たちを心服させていく竜崎。ハイパーエリートの世界だけどとってもヤンキー
風味だったのねえ、と思った。「男」に惚れるみたいな。「漢(おとこ)」だ!
みたいな感じ。

この本は「ヤンキー」という名前の発生をひも解いて、60年代70年代
80年代さらにその後と歴史的変遷の紹介があり、メディアでの扱いがあり、
ざっくりとわかりやすかった。
でもなんか、そうなのー? という気もしないでもない。
著者はイギリスでの留学経験から、英国でのラッズ・カルチャーと重ね合わせて
ヤンキーを見るようになったそうだ。ラッズ・カルチャーとかよく知らないけど
イメージは「トレイン・スポッティング」ね。なるほど。
でもなあ。社会構造がものすごい違うんじゃないの? と思うんだけど、んー
まあそうなのかなあ。私がそもそもどっちについても何も知らないからな。

さくっと表層的には流れがわかって面白かった。けど、なんかもうちょっと
知りたいところがわからないような気もして、こんなもんかなあという感じ。

最後に大学の先生らしく、就職活動においてヤンキー的な学生が勝ち残ると
いう話など。確かにやる気や気合や物おじしないコミュ力とか、ヤンキー風
な学生って求められる新卒像なような気がする。
オタク寄りの自分はだから社会が怖い(笑)
でもこの就活の話とか私にはかなりどうでもいい。いや求められる若者像と
して認識しておくべきなのか。

この中でたっくさん紹介されている漫画や映画や雑誌を読んでみるのがいいの
かなあという、ガイド的なところは充実かもしれない。
能年ちゃんが主演するんだっけ。「ホットロード」の映画化が今頃~とか、
やっぱりヤンキー的な魅力は不滅なんだろうなあ。

 はじめに
 第一章 「ヤンキー」とは誰か?
 第二章 ヤンキー以前
 第三章 「東京ヤンキー」の時代
 第四章 暴走の季節とヤンキー
 第五章 さまよう「ヤンキー的なもの」
 第六章 ヤンキーとツッパリ
 第七章 親衛隊文化とヤンキー
 第八章 ヤンキーメディアの隆盛
 第九章 拡散するヤンキー
 第十章 おわりに―格差社会の中で
 あとがき
 索引・用語解説

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映画「アナと雪の女王」

*結末まで触れています。

映画「アナと雪の女王」

3D、字幕で見ました。

エルサとアナは仲のいい姉妹。王女。
エルサは生まれながらに雪と氷の魔法の力を持っていた。妹アナと楽しい
雪遊びをしていたが、はずみでアナに怪我をさせてしまう。
国王はエルサの力を誰にも知られないように、王宮を閉ざし部屋に閉じ込め
隠して育てる。だが、海の事故で王も女王も亡くなり、成長したエルサが女王
として戴冠の日を迎えた。
やっと開かれた王宮の扉。
アナははしゃいで、偶然出会った王子ハンスが運命の人だと信じる。だが、
いきなり結婚すると言い出すアナをエルサは許さない。そして心の動揺から
王宮も街も雪と氷で埋め尽くしてしまい、魔法の力を知られたエルサは北の山
へと逃げ出す。

そんなこんなで、あまりの評判のよさにつられて見にいってしまった。
ディズニーの、アニメの、こう、プリンセスの、こういうの始めて見に行った。
アナがあまりにも落ち着きがないじゃないの??
エルサもちゃんとゆっくり話し合えばいいじゃない???
と思ってしまったけど、まあそうして話し合ってわかりあうってんじゃあ話に
ならないよね。うん。
誤解とすれ違い。
実は王子様が腹黒悪だくみの人だった!? とか、冒険をともにしたクリストフ
こそが真実の愛の人なのか、とか、ひっぱられて面白かった。
でもそこで姉妹愛、家族愛なのかー、というのはひねった展開だったのかな。
まさかの百合展開!って思っちゃダメなのよね(^^;

魔法の力を隠して感情をあらわさず、いい子に、いい子に、って孤独なエルサ
が可哀想。アナもでも寂しかったんだろう、っていうのもわかる。けど、けど、
アナ、はしゃぎすぎるんじゃないよーっ。
しかしやっぱり本命の王子様は金髪なのかしら。クリストフのが金髪だったね。
でもなー。
どうしても、ディズニーアニメの顔は私は苦手。。。うーん。

映像はもちろんものすごいきれい。すっごいきれい。
氷のきらきらは素晴らしい。うっとりした。
歌もね~。素晴らしい。ほんっと聞き惚れる。
コミカルなのも迫力も、ほんとにさくさく飽きずに見せられる。ほわ~とただ
ただ見惚れる。
おまけのミッキーのアニメも楽しかった。昔の画面からはみ出して3Dでカラー
になって、って、ほほーと素直に感心した。

でもねえ。
素晴らしい出来栄えだけど私の好みかどうかは別なんだよねえ。釣られちゃったな。
映画館で見たのはよかったなと思う。

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『地上最後の刑事』(ベン・H・ウィンタース/ハヤカワポケットミステリ)

*結末まで触れています。

『地上最後の刑事』(ベン・H・ウィンタース/ハヤカワポケットミステリ)


マクドナルドの店内のトイレで発見された首つり死体。自殺と思われるが、
ヘンリー・パレス刑事だけは納得しなかった。どこか不自然な感じがする。
地球に小惑星が衝突すると観測され、半年後には人類滅亡とみなされてい
る中で、自殺者は珍しくない。だが、一人捜査を続けるヘンリー。
世界の変化。刑事であり続けようとする新米ヘンリー。死んだ男を追い、
少しずつ真相に迫る。

これ、実は三部作になるんですね。これが第一作。二作目はもう書かれて
いて、三作目が今年書かれる予定、らしい。続くのかよ、と解説を見て気が
ついた。
一応最初の自殺と思われた男、保険屋のピーター・ゼルの死についてはけり
がついているので、いったん終わり、という感じではある。ヘンリーが務め
ていた警察がなくなっちゃって刑事やめて、この先どうなるのかはわからな
いということで、世界はどうなっちゃうの、と思うけど。
ダメダメ妹ニコが、何かに関わっていて、「希望」が、あるんだかないん
だか。その辺のこととかもっと描かれるのかな。次も出れば読みたい。

やる気ない同僚とか、一人疑問を抱き一人地道に捜査を続けるとか、オーソ
ドックスな感じではあるんだけど、その一人でやるしかない理由というのが
世界が終わるから他の誰もやる気になってくれないんだって斬新かも~。
ほころびてゆく秩序。
多くの人が仕事なんか放り出してやりたいことやるとか、絶望して自殺とか、
そうなってしまう世界で、憧れだった刑事という仕事を全うしようとする
ヘンリー。
妹は厄介ごとを相談してくるし、いろいろ大変ね、と思ってたら、実は妹、
なんなのっ、と引っ張られたのも意外だった。
ピーターを殺したのも、目的は金、といえば金なんだけど、その金は大事
な一人息子を守るためになんとかなにかできないか、そのために金が必要
みたいなことで。当たり前の世界が続かないという静かな破綻がずうっと
漂っているのが味わい深い感じ。

もうすぐ世界が終わるとしても、仕事をこなそうとする人はいる。
何もかも放り出す人もいる。
ただ祈る人も。
不確かな希望を求める人も。
これ、三部作最後には世界がどうなるのか描かれるのかなあ。どんな風に
なるか。楽しみだ。
 

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映画「それでも夜は明ける」

*結末まで触れています。


映画「それでも夜は明ける」

ソロモンは自由黒人だった。バイオリンを弾くアーティストだ。奴隷ではない。
だが、2週間の契約でサーカスの興行の演奏を引き受けた後、奴隷商人に売ら
れてしまう。
ほんの数日前まで自由に生きていたのに、奴隷として鞭打たれ過酷な労働に
追われる。ただ生き延びるために耐える。

アカデミー賞、作品賞とったんですよね。
ブラッド・ピットが制作も関わってて、最後にソロモンを助ける役割になる
旅の大工をやってた。美味しいとこどり~。
ベネディクト・カンバーバッチも出ていて、最初の、ちょっと優しい、だけど
ヘタレなご主人さまだった。さすがベネたんいい声。うっとり。
でもちょっとくらい優しくて、ちょっとばかし理解があっても、奴隷の味方を
するわけはない、という普通の弱いご主人様。奴隷制度があたりまえに強固に
あって、黒人は買ったものの「所有物」であり私的財産である時代。
人間扱いじゃない。

自由黒人、というのとか、実際の事情や歴史を詳しく知っているわけじゃない
ので、同じ黒人でもどうしていろいろに違っているのか、あんまりよくわから
ない。地域差があったみたいというのはわかるけど。でも奴隷の中でも気に入
られて? 家族扱いになってるのかなんなのか、奴隷を使うほうの立場になった
ってご婦人もいたり。
主人の慰み者にされて、奥様に嫉妬されていじめられてたり、その微妙な人間
とも家畜とも違う辛い生きざまがひたひたと苦しい。
パッツィーがせめて体を洗いたいからって石鹸をもらいにいったことで激しく
鞭打たれたり。どうしてそこまでやれる?
人は、そんなにも冷たくなれる? 同じ人と思わずに人を追いつめられる、か。

読み書きできることを隠しながら、ソロモンがなんとか故郷に手紙を出そう
とするけれども騙されたり。
誰も信用できない孤独が恐ろしい。
自由に生きてきた記憶がむしろ辛いような。でもただただ絶望してしまう
こともできない。苦しい。

旅の大工、カナダの人の意識は、人間平等、白人も黒人も、ってことで。
そういう意識も同時代にあるのに、あそこでは奴隷は奴隷、なんだなあ。。。
ソロモンは12年奴隷にされていたらしく。その後解放運動とかしたらしい。
やっと家族のもとに戻れた時に、今更かえってきてごめん、って泣いたのが
辛かった。
12年。
長い。
そしてその死は謎に包まれているらしい。
殺されたのかなあ。。。

映画の最初は1841年だったと思う。南北戦争は1861年からか。

過酷で辛い映画だったけれど、とても静かな印象の映画だった。
ひたひたと果てしない絶望。
最後に一人自由を得たとはいえ、ソロモンの帰郷はあまりにもささやかな
救いだった。ヒーローはいない。失った時間は戻らず目の当たりにした
絶望は重すぎる。歴史や時間を静かにうつしだす映画だと思った。
今も昔も、誰しも当事者だ。
差別は、なくならないものかねえ。

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『グラブ街の殺人』(ブルース・アレグザンダー/ハヤカワポケットミステリブック)

*結末まで触れています。


『グラブ街の殺人』(ブルース・アレグザンダー/ハヤカワポケットミステリブック)

ロンドン、グラブ街。印刷屋が並ぶその中の一つ、エゼキエル・クラブの
店舗兼住宅で悲鳴が上がった。駆け付けた人々が発見したのは惨殺された
6つの死体。そして、斧を持っている一人の男。

即座に犯人が捕まったと思いきや。
って、18世紀ロンドンで、盲目の名判事とその助手を務める少年ジェレミー
の活躍っていうお話。
これは二作目だそうで、ほんとは最初の『グットホープ邸の殺人』を先に
読んでたほうがよかったかなあとやや後悔。その事件で、ジェレミーは判事
に助けられ、という感じだったみたい。
今作では、印刷屋へ徒弟に行くところだったその先が殺人事件現場になった
わけで、あと一日違っていたら、ジェレミーもきっと殺されていた、という
ことで、サー・ジョン・フィールディング判事が考え直し、盲目の彼の助手
としてジェレミーは役に立つ、と、フィールディング家の家の者になるんだ
と誇らしく思うジェレミーが可愛い。
ジェレミーの回想という語りで、ジェレミーはその後立派な大人になって
いるんだなあとほんのりわかるので、捜査は朴訥だし事件はけっこうな残虐
だけれども、あまり危機感は感じない。
結局、カルト教団のボスの暴走、って感じで。原稿の出版を断られたから
皆殺しとかどんだけー。怖いわ。
ユダヤ人とキリスト教とか、そういうことを私がもうちょっと知ってれば
もっと面白かっただろうか。

最初に捕まった現場にいた男は多重人格だったり、だんだん明らかになる
黒い服のカルト教団の危険性とか、ちょっと前の現代風、という気がする。
1999年発行なので、ああそういう感じだったかな~と思う。
時代劇だけど味付けにはそういうの使ったって感じなのかな。。

正直、読むのに気分がのらなくて、ものすごく時間がかかった。
読むのやめちゃおうかなと、特に前半は何回も思った。一作目から読んで
世界に馴染んでいるほうがいいのかなあ。
でも18世紀ロンドン、という感じを味わうのは面白かった。私は当時に
ついて何も知らないんだけれども、身寄りをなくした13歳の少年が立派
な家に面倒見てもらうようになり、ロンドンの街を走り回り、というのは
こんな感じかなあと思う。基本的に歩いたり走ったり。手紙を直接届ける
とか嵐で建物が壊れるとか大変ね。石造りの家というのはやはりいいおうち
ということなんだろうか。木造の建築はなんだか危なっかしいというか。
貧しい感じなのかな。火事が見ものだとか。江戸?江戸な感じ?
ストリートキッドのジミー・バンキンズくんとかね。恵まれない子供はいる。

これはシリーズで出ていて、この本時点で本国ではすでに5作目まである
らしい。一作目を読もうかどうしようかなー。あんまり熱心に追いかけ
たいと思うほど私には面白くはなかったけどな~。

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『陶酔』『エロティック』『月夜ばかりじゃないぜ』『太陽の恋人』

BLを4冊。『陶酔』『エロティック』『月夜ばかりじゃないぜ』『太陽の恋人』

*具体的内容、結末まで触れています。


『陶酔』(ふゆの仁子/ヴァリオノベルズ 桜桃書房)

精神科医の久恒千尋は、心の悩み相談にきた井上雄一というサラリーマンに
何故がひどく惹かれ、主導権を握られてしまう。
久恒は少年の頃、父から性的虐待を受けていた。克服したはずの過去を思い
出してしまう。

てことで、トラウマなはずの過去を井上にさらに上書きされたい、みたいな
感じでメロメロになっていく久恒であったー。
1997年発行ですね。「陶酔」と「恍惚なれ」という二つになってて、
続いてるけど雑誌掲載になったのは間があいたのかなあ。「陶酔」だけだと
やってない。ぎりぎりのところで放置という鬼畜プレイっすかー。でも父と
のことがあって、それはちょっと可哀想。
最後には井上さんに監禁されたいです、って、えっとー、病んじゃって終り
で、なんとなく物足りない。幸せな結末が欲しいわけじゃないけど、ここで
こういうファンタジーにして終りっていうのはつまんなかったなあ。

『エロティック』(ふゆの仁子/ビーボーイノベルズ ビブロス)

香市は大学生。美貌もあってセックスから始まる関係の数多の恋人と楽しく
やってきたのだが、初めて、真剣な恋に落ちてしまった。軽い関係だった相手
の弟。好みど真ん中の顔である上に、まだ高校生のまっすぐな康志にどんどん
惹かれていく。

てことで、純真年下くんにはまっていく遊び人だった香市くんたちの初々しい
心のすれ違いだとかあれこれ。まあ可愛いお話ですね。タイトルほどえろすな
感じはしないかなあ。やってるシーンはいっぱいがんばってくれてるけどなあ。
2000年のですね。

『月夜ばかりじゃないぜ』(岩本薫/ビーボーイノベルズ ビブロス)

ヤクザの跡継ぎである鳴海。13歳で母を亡くしたときから、教育係りとして
そばで守ってくれた10歳年上の甲斐にいつしか恋をしていた。
だが、叶わぬ思いに家を飛び出し、アメリカで探偵稼業を経験し、日本へ
戻った。同じ新宿である以上、甲斐との関わりもある。
ある女を探してほしいという依頼を受けたが、それは後ろにたちの悪いヤクザ
がいる話だった。襲われる鳴海を助けた甲斐。
ついに、甲斐もまた秘めていた思いを打ち明ける。

って感じで、ヤクザものです。面白かった! シロウトがちょろちょろして
本職に心配させるんじゃねーよっ!と突っ込みたい(笑)でもそうじゃないと
話が動かないからね。鳴海くんは一応腕のいい探偵ってことみたいだけど、
全然腕がよくなさそうです。いやでもちゃんと女見つけてるし、悪くはない
のね。甲斐が完璧超人みたいな感じなので相対的にそう見えるけど。
捕まって媚薬でおかしくなっちゃう、とか、危機の後のついに激しく、とか、
えろしーんもとってもえろくてステキでよかった~。
「今夜、あなたを抱きます」
だってよー!きゃ~!
2002年のでした。

『太陽の恋人』(岩本薫/ビーボーイノベルズ ビブロス)

水城の6歳年下の幼馴染、悦郎はアフリカと写真を愛する大学生。二人は
恋人同士。だが、水城は若い彼に執着してはいけないと、別れなくてはいけ
ないと思い込んでいた。

「風とライオン」という最初の話は、投稿作だったそうで、最初に書いて
こんなに凄いのね、と感激もの。水城の家庭の事情だとか、姉とか母とか、
カミングアウトしてとか、あーでもこういう全部含めてのお話みたいなのが
流行ってたりしたんだっけ? と曖昧に思う。99年の作品らしい。ジュネ
とかよりは後だねえと思う。
お見合い相手の害のないお人形さん純情お嬢さん、みたいなキャラは、ああ
こういうのだっけかなあ、女子のキャラって、っていう感じもする。
好きだからすれ違い、ってのも初々しいわ~可愛いわ~。

「トシウエの恋人」は悦郎が写真家に弟子入りする話。実は水城の学生時代
の知り合いで、というか、体の関係もあったのか!てことで嫉妬してでも
仲直りしてって短編。
この写真家さんのお話はまた別にあるみたい。『だからおまえは嫌われる』
か。読めるかなあ。わかんないけど。
「太陽の恋人」では写真家として成功してる悦郎。美術の企画者?として
ちゃんとしてる水城、って二人ともが大人になって、忙しくなって、でも
これからも一緒にいよう、ってお話。これは書下ろしか。
このノベルズは2003年のですね。
二人は末永く幸せに、ってなっていくのも、ああジュネより後だ、と思う。

恋して結ばれて、そしてその後にも、ってちゃんとお話が続くようになった
のは素敵ねと思う。
なんでもかんでも単純にハッピーエンドになればいいとは思わないけど。
楽しく読みました。

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映画「ホビット 竜に奪われた王国」

*具体的内容、結末まで触れています。


映画「ホビット 竜に奪われた王国」

ドワーフの王国を取り戻す戦いの旅に出た一行。オークに追われ、エルフの
森へ逃げ込む。その前にガンダルフは別の場所へ向かい、はなれ山の前で
会おうと約束して別れた。
森で巨大な蜘蛛に襲われ、危ういところをエルフに助けられたが、そのまま
エルフに囚われてしまう。ドワーフを嫌うエルフの王。しかし、自分たちの
王国さえ守ればいいという王に反発して、逃げ出して傷ついたドワーフを
追って、エルフの戦士タウリエルは森を出た。さらにそれを追う王子レゴラス。

ガンダルフは闇の勢力が増していることに気づき、一人闇と対峙する。

ドワーフの王国に辿り着いたビルボたち。地下に眠る竜を起こさぬように、
秘宝の石を取りに行くビルボだったが、竜に見つかる。
なんとか戦い、竜を倒そうとするドワーフたちだったが、竜は飛び立ち、
ドワーフに協力した人間の街へ向かってしまった。

て感じで、三部作の真ん中、次回へ続く! という大変だー、という所で
終わってしまって、嗚呼もう~~~どうなるの~~~早く続きを!!!って
なって帰ってきた。また来年の春まで待つのか。うるる。続き見たいよー。

レゴラスが登場! とはいえ、ゲスト程度かなあと思っていたけれど、結構
いっぱい出てるねえ、と思った。レゴラス無双ですよ!強い!かっこいい!
王子ってことでいっそうクール!
タウリエルという、戦士の女の子のことがちょっと好きかもよ、みたいな
感じで、ついていっちゃうんだけど、タウリエルはイケメンドワーフの
キーリに恋しちゃってるのよね。なんなのキーリのイケメン力は!捕まって
牢の格子ごしに、ちょっとお喋りしただけじゃん!一瞬でおちちゃって
いいの?タウリエル! レゴラスじゃ身分違いだしぼんぼんだからヤなの?
レゴラス強くてあんなにかっこいいのに、ちょっと可哀想と思ったよ。
えのエルフの王様もなー。自分たちさえよければいい、ってのがヤな感じで。
それじゃあダメだ、ってことなのかレゴラス。
指輪のときには違う王だったっけ。忘れた。。。違ってた、と、思う、けど
どうかな。んー。

ビルボが指輪を何度か使って、姿を消して窮地を脱する。
そんなに指輪を使ったらダメだよ!とすごくハラハラする。あああ~。
だんだん指輪の魔力に魅入られていってしまう~。でも使わなきゃピンチ
だし~~。すごくドキドキハラハラでうまい。

竜のスマグウは、ベネたんが声をやって、表情や動きなんかもベネたんが
やったのをとって作ってるそうで。
そーいや顔が似てるかなあ、なんって思いながら見た。
ビルボががんばってしゃべったら、結構お喋りにのってきて、いきなり
ぐわー!って火を吐いて殺すとかじゃなくてびっくり。そんなにしゃべる
んだ。むしろ退屈してるとこにビルボがきて話し相手になってよかったね、
て感じ。可愛い。
まーこれは、私が、シャーロックとジョンが!^^なんて思って見ている
せいもあるとは思うけれど。

3Dじゃなくて普通の字幕で見た。あの、最後、竜が溶けた鉄?黄金?を
浴びて、そこからまたキラキラと飛び立っていくシーンがほんっとーに
素晴らしくうつくしくて感激。感動。3Dで見たらもっと迫ってくるんだろ
うか、と、ちょっと残念に感じたかも。でもふつうに見ただけれでもほんと
素晴らしかった。いいな~。
竜の鱗とか、目の瞬幕? の感じとか生々しいのが素晴らしい。
スマグウが、まいぷれしゃーす、って言った、と、思う。ううう嬉しい。
ゴラムがいないからな~。

ドワーフの次なる王だ、つートーリンが、今いち自己中で冷たくて、この
ままでは駄目王だろうなあという感じ。旅の終わりには立派な男になるの
かしら。きっとなるんだろうなあ。

ガンダルフは、相変わらず人を焚きつけといて別れて行っちゃってヒドイじゃ
ないのと思う(笑)
闇の勢力偵察とかに行ってるの? はっきり理解できなかったけど。
サウロンと対峙したときにはぞくぞくきた。あーサウロンきたー!!!って
思ってわくわくしちゃって。
なんかすっかり捕まっちゃったけど、大丈夫なのか。ドワーフたちのところ
にちゃんと戻ってくるのかなあ。困ったもんだ。

アクションたっぷりで、レゴラスかっこよくってとっても面白かった。
たぶん原作の小説より、映画ろーどおぶざりんぐに繋げる感じでオリジナル
要素がけっこう入っているらしい。原作まだ読んでないからわかんないけど。
映画的見応えとしてとても面白いと思う。
壮大なスケールの画面いっぱいでもあったし、3Dのほうがよかったのかもなあ。
でも3D眼鏡辛いもんなー。悩ましい。

次まで一年待つしかないんだよねえ。ああ早く見たい。
全部完結したら、ホビットも原作読みたい。
映画も、ホビットから指輪まで一気見とかしてみたい。凄い映画化だよねえ。
楽しい。

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