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映画「エージェント:ライアン」

*結末まで触れています。

映画「エージェント:ライアン」

 
学生のころ9.11のテロをロンドンでテレビで知ったジャック・ライアン。
そして軍隊で少尉になっていたが、ヘリで任務に向かう途中撃墜される。
酷い怪我をしたものの、生きてリハビリに努めるジャック。ある日、海軍の
ハーパー中佐がやってきた。密かに明かした身分はCIA。ジャックに、分析官
になってウォール街へ潜入しないかと、スカウトする。

てことで、トム・クランシーのジャック・ライアンのシリーズのリブート?
CIAに入って初めての任務、って感じのところのお話。
私はあんまりジャック・ライアンのシリーズに思い入れなんかはないので、
単純に新しいスパイもの、って感じで楽しく見た。

104分。
とってもコンパクトにさくっとまとまっていて、緊迫感もあり、最後に怒涛
の畳みかけもあり、楽しかった。
監督がケネス・ブラナーですってよ。ロシアの悪い奴として出演もしてた。
かっこよかった~。
結局ジャックにやられちゃうへなちょこなんだけど、ままならない立場で、
息子もテロリストにさせられて(?)、自身も病の身、ってね。辛いっすねー。

ジャックをスカウトし、上司となるハーパー中佐をケビン・コスナー。
もうすっかりしわしわじゃないか。おっさんだった。素敵おっさんだった。
かっこいい~。
ジャックを見込んで使う、ジャックが動くのに任せて後方支援テキパキ。
上にいてもらうにはいい上司なんじゃないかな。CIAとか警察とか、組織が
すごくテキパキ優秀!って感じなのがすっきりしてよかった。

ライアンは、30そこそこ、くらいな年齢設定なのかなあ。体を痛めたから
情報分析官であって、現場のエージェントをするつもりではないのに、
襲われ巻き込まれていく。襲われた相手を返り討ちにするんだけど、その後
手が震えてきてしまう、人を殺したことをどう乗り越えるのかとブルーに
なったりして、初々しい。一応最初から、分析のレポート出したりするような
軍人だった、ってことで紹介されてるので、なるほど軍隊で鍛えられた経験
があるんだろう、と、思う、けど、でもやっぱ超人だよねー。
まあそこは楽しいスパイ娯楽アクション。よかった。
ロシアから飛行機で脱出する間に、テロはどこだ、と、情報集めて推理して
いくシーンかっこよかった。物凄い集中で天才的ひらめきになって脳がフル
回転してんだろーなーという勢いの感じ、わくわくした。
クリス・パインの青い目素敵~。普通のサラリーマンぽくしてるとこも
可愛くて好きだった~。

ロシアとの経済戦争。テロを仕掛けて同時にドル売りで市場攻撃、ってこと
をやりたかったらしい。テロだけじゃなくて経済攻撃合わせて、っていうの
が現代的なのかなあ。単純に冷戦時代じゃないし、単純にテロリストでも
ないしというところか。
テロをとめれば経済攻撃もしない、っていうのは、なんか、そうなの? と
思わなくもないけど、(経済攻撃だけでもやればいいじゃん。でも効果が
あがらなさそうだからやめたのか?)そういう株価つーか通貨操作みたいな
ところは、わかりにくいだろうからさっくりさせたのかなあ。もうちょっと
ウォール街で働くからこそ、みたいなところがあればいいのにーと、思う。
けど、たぶん私がそういうのわかるわけでもないか、と、も、思う。

監督がケネス・ブラナーか、という私の思い込みがあるのかもしれないけど、
ハリウッドの新しいスパイアクション映画!どーん! っていうよりは、
もうちょっと引いた感じ、クールとシニカルが少しある、でもスカッと
楽しい現代のエージェント、って感じだと思う。満足した。

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