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映画「危険なプロット」

*結末まで触れています。


映画「危険なプロット」

高校で文学を教えるジェルマン。妻は画廊勤め。
週末のことを作文に書く、という宿題に、ほとんどの生徒の出来はひどいもの
だったが、一人、読ませる作文を出してきた生徒がいた。クロード。
ジェルマンは、彼が提出する作文に才能を見出し、放課後個人教授を始める。
あまり幸福な家庭とはいえないらしいクロードが、同級生のラファに数学を
教える口実で、「普通の幸福な家庭」に入り込み、そのことを書き綴る。
クロードの目的は?ラファの家庭の結末は?
ジェルマンはクロードの作品にのめりこみ、続きを書くように進め、そのため
に教師としては逸脱してゆく。

クロードを演じるのはエルンスト・ウンハウワー。フランソワ・オゾン監督は
彼の目力を見込んでキャスティングしたとのこと。ポスターからして美少年だ、
と惚れてしまって見に行った。美少年にまどわされるおっさん教師。そそられる
じゃないか。

ラファの家庭。中産階級。ごくありふれた家庭。父と息子はバスケットボール
仲間。母はうちの内装に頭を悩ませる。そこに入り込むクロード。
クロードは、父は今は体が不自由になり無職。母は家を捨てて出て行った。
そのことをうちあけると大人が同情するということを自覚し、利用するクロード。
魔性の少年。
ってほどでもなくて、けっこう笑っちゃうようなとこもあり、面白かった。
クロードの作文の中なのか事実なのか、どんどん混乱していく。
ジェルマン先生も作文の中のシーンに登場してきたりしてびっくりした。面白い。

ジェルマンの妻の画廊は経営者の意向で潰されちゃったりして。クロードにのめり
こんでいくうちに、数学の試験の問題盗むとか、クロードの要求のままになって
しまうジェルマン先生。最後には職も、妻も失ってしまう。
あの時妻に殴り殺されてしまえばよかったのに、と、思った。最後、クロードの隣
で、また別の「家庭」を眺めているジェルマン先生。美少年の前におっさんは無力だ。

ラファとキスシーン、ちっともえろくはないなーというのがあったけど。あんまり
期待ほどはジュネっぽいシーンがあるわけではなかった。ちょっとユーモラスさがね。
でも妄想するには十分。
クロードがすばらしかった。彼を見つめるだけでも幸せな映画でした。
フランス語だし~。さっぱりわからないけどフランス語でまくしたてるのを聞くのは
うっとりする。素敵だった。

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