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この夏の終りに

   この夏の終りに
                              千坂麻緒


                ふるさとの沼のにほひや蛇苺  水原秋桜子

ふり落とされた数多の緑 洗はれたひかりのなかに軽き足音

る、こるびゅじえ ル・コルビュジエぇ?声にして だけど覚える自信のない る

さよならを歌ふ歌声澄み渡り始まつたことはいつかは終る

とほくから「いいね」「いいね」と優しさのつもりで何度も言ふのはやめて。

濃厚な香りカップの花模様英国紅茶専門店はも

沼がある こどものころの怖かつた捕らへたねずみを沈めた記憶

喉からの風邪ですわたしにちやうどいいあまいくすりをわけてください

似てゐると思つた(声が) 丁寧なせいめいほけんのせつめいを聞く

仄暗い階段をゆく三階は誰も住まなくなつて久しい

東へと旅の終りに帰るのは間違つてゐるやうで 目を閉づ

山羊の目の中の三日月横たはり(いのちに素手で触りたくない)

蛇の衣みつけてしまふ今はもうここにはいない蛇みづみづし

苺味のアイスクリームこの夏の終りを告げた台風一過

                             (2013/09/25)

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アクロスティックの宿題でつくったやつ。歌の頭の文字を縦に読むと、
「ふるさとの沼のにほひや蛇苺」  水原秋桜子の俳句になります。
上手に作れる人はもっと上手に、一連と、浮かび上がるものと関連づけるとか、
不自然さがないとかさらに一連にテーマやドラマこめるとかやれるんだけど、
私にはこれが精一杯。。。
一応今年の夏の思い出的なまとめと、一応湿気というか陰の雰囲気を多少は
心がけました。
当然ながら、夏の思い出といったって全部ホントではないし全部嘘でもない。
13首という曖昧な歌数で、どっかに出すあてもなく、ブログでおいておきます。

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