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『愛とは言えない』1,2  『極道はスーツを引き裂く』

*具体的内容に触れています。

『愛とは言えない』1,2(榎田尤利/リブレ出版 ビーボーイノベルズ)

橘高はいくつかのレストランを経営する実業家。10数年ぶりに、大学時代の
友人と再会する。彼の名はサガン。「目」という変わった苗字の美貌の男。
体だけの関係だったかつてと同じように、再会の夜にも盛り上がったが、朝に
はサガンの姿は消えていた。
どうしても手に入らなかった唯一の相手、サガンと、今度はちゃんと恋愛を
しようと、橘高は追いかけ始める。

まだシリーズは続くようで、4までなのかな。1は、再会。もう恋なんて
しないというサガンを追いかける橘高。何故、かたくなに恋愛を拒むかと
いう理由が明らかになるあたりまで。
ゲイだけれども、結婚していたサガン。妻は明るく優しく、彼女となら家族に
なれると信じていた。しかし、彼女は事故で死んでしまった。その事故の責任
を感じているサガン。ゲイである自分は彼女を裏切っていたのではないかと
自分を責め続けているサガン。
てことで、もどかしーですねー。二人とも30半ばくらいのいい大人なのに。
やることはがっつりやってるのに、体だけの関係だ、と意地をはるサガン。
ツンデレのデレがまだないですねー。内心にはありつつも。

2になると、橘高の父との確執が明らかに。それが彼のウィークポイント。
しかし、父とはいさかいのままに、突然の病死。今度は橘高の心の傷の、
少しでも助けになりたいと思い始めるサガン。
てことで、もー。つきあっちゃえよ。という感じ。
猫のやきのりちゃんがたいへん可愛くちょろちょろして、いい。

これは、コミックとのコラボがあるらしく、「恋とは呼べない」というのが
あるみたい。イラスト描いている人がコミック同時連載してたらしい。原作
榎田さんで。小説の中にもそっちのカップル?の、カフェ店員とサラリーマン
コンビも登場している。コミックのほうにもサガンと橘高も出ているんだろう。
コミックまでは手を出さない。
お話も、まあ、なるほどね、というところで、んー。もちろん榎田さん、
すごく上手いので安心してしまって私の期待値が勝手に高いだけで、全然悪くない。
とても王道だなーと思うし、二人ともかっこいいなーと思う。けど、大好きには
ならないかなーというあたり。
続きも早く読めるといいな。


『極道はスーツを引き裂く』(中原一也/イースト・プレス AZノベルズ)

シリーズの二作目。
期間限定愛人、という前作を経て、恋人になった二人。しかし、恋に
目がくらんで、仕事で新人でもありえないような凡ミスをやらかしてしまう
榎田。人のいい榎田に、芦澤のライバル塚原がつけこみ、陥れる罠を仕掛ける。

ってことで榎田くんピーンチ。しかし、いつも静かに仕事をしている大下さん
が、かつて恩をうったことがある相手が塚原の組の組長だったのだ!
というわけでめでたしめでたし。
まー。都合いいよなあ。でも都合よくいかないとなあ。ストーリーはさくっと
進行して、えろしーんたっぷり。嫉妬に燃えた芦澤さんにいたぶられたりして
榎田くん可哀相だけどそれはそれで燃えていていいなーと。
結婚話におろおろしたり。恋をすると人は本当に馬鹿になるよね。と、二人
とも微笑ましいというかなんというか。
スーパーボディガード木崎さんにお嬢様が惚れてしまったとかは、また別の
乙女小説になりそうだったりして、まあ、いいんじゃないでしょうか。
これもシリーズはまだあるようで、早く読めるといいな。

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