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『中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?』(NHK_PR1号/新潮社)

『中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?』(NHK_PR1号/新潮社)
 
ツイッターで人気の、人気の?かな? NHK_PRの中の人、いないはずの中の人
が書いた、ツイッターを始めるようになってだんだん広く認識されて、という過程
がわかる本。
私がツイッター始めた頃にはもう人気で、最初の頃にフォローしました。
さかなクンに「さんをつけろよデコ助野郎!」な騒動とか、いろんなテレビ局と
フォローしあって仲良くなってるとか、ユルすぎてお叱りを受けて騒ぎに、とか、
リアルタイムに知ってたことのあれこれを、中の人はどう受け止めたり流したり
してきたのか、面白く読んだ。

そして、2011年の震災の時のこと。
その時の危機感とか、NHKとしてはどうなのかとか、怒りと混乱のピリピリした
空気の中で、またユルい日常のつぶやきに戻していったこととか。
泣く。あの頃の非日常感。その中で日常を暮らすしかないこと。
私はちょっとまだ、いまだに、うまく言葉にできない。

この本の感じ、最初は、生協の白石さん+のだめちゃん+バカリズムさんをめざす!
というふんわり女子な感じの文章だったけれど、途中で仕事できます男性的な文章に
なったりもして、実際のところ中の人1号さんの性別すら曖昧な気がしてうまいこと
書いてるなあと感心。
その後中の人2号先輩もありとか。中の人も一人だけじゃなくなって今はどのくらい
の人がやってるのか知らないけれど、でも、中の人追及しても仕方ない。
NHK_PRというユルくて視聴者のみなさまと友達になろう、知ってもらおう、と
いうコンセプトがぶれないのが凄いと思う。

詳しくは書かれてあるわけじゃないけど、批判だとか暴言だとか投げつけられる
のも、ただの個人あてとか一企業あてとかとは比べ物にならないくらい多いだろう
と察するのだけど。へこんだり悩んだりもしながらも、でもみんなを信じよう!
というところに着地するのは凄い。さすが強いし賢い。

震災の時の、たぶんNHKの中の物凄い動きのあれこれ、ほんの少ししか書いて
ないけど、すっごかったんだろうなあと察する。その時のことだけできっと
プロジェクトXになる。まー自分たちで自分たちの中のことはやれないだろうけど。

何故か翻訳文章口調でしゃべる、それなりにいいスーツとか着ているのに
安っぽくしか見えないという、インターネットを管理するお仕事なKさんのキャラが
私としてはとっても大好き!ヘンテコなのに、ヘンテコなのがかっこいい!デキる!
って感じが素晴しい~。好き~。

言うまでもなく当たり前に、天下のNHKの中の人たちなんだから、優秀なのね、
みなさんね。だから面白いんだな。

この頃は、大河といい、朝ドラ「あまちゃん」といい、私はNHKのドラマや、
スペシャルだとか熱心に見てる。あさイチも見てるよ。PRさんのゆるいツイート
も楽しみに見てる。NHKと友達になった気分かも。
どんな組織でも企業でも、ほんとうはそれぞれにいろんな中の人がいて、いろんな
面白いことがあって、たんなる消費者の私にもおもしろいともだちになれることが
あるんだろうと思う。それをすごく上手くPRして見せてるのがこのアカウント
なんだなーと思った。
「広報」のお仕事ってこういうことなのかな、と、ゆるく、でも真摯に書かれた
この本で少しはわかった気になる。うまいなあ。面白かった。


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