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『敗者』(松山ケンイチ/新潮社)

『敗者』(松山ケンイチ/新潮社)
 
「震災は結局、東京で無傷でいたはずのわいをも襲っていた」

という、序章?前書き?で始まる、日記風の本。大河ドラマ「平清盛」の
撮影が始まるのが、2011年8月からだったようだ。
その前、3月11日のこと、その後の何度かのボランティアのこと。
どうしたらいいのかわらかない、ともかくもボランティアに行ったんだな。
30キロ圏内にボランティアいかせようとしたのって、どういうことなんだ、
よく、わからない。
でも、その混乱ごと、あの時だったんだなと、今読むと思う。
そして今でも、震災のこと、震災の時、その後、今、どういうふるまいを
することがよいことなのか正しいことなのか、私には決められない。
ボランティアには行ってない。観光にも行ってない。ただ、見ている。

さて、大河ドラマ「平清盛」は、ずうっと全部すごく面白く熱中して見た。
その中で、主役松山ケンイチは、こんなに迷ったり悩んだりしていたんだなあ、
と、愛しい気持ちで読んだ。
27歳か。
結婚した時だね。そして子どもが生まれたんだね。
27歳か。
一年続く大河の主役で、プライベートでも家族を持つ身になって。
27歳か。
そういう一人の青年が賭けたドラマを一年見たんだなあ、と、改めて愛しく
思いながら読んで、ドラマのシーンを思い出した。
ドラマはもちろん一人でつくるものじゃない。沢山のスタッフ、沢山の共演者。
それでも、主役、松山ケンイチをやりきったんだよなあ。
まぶしくたくましく、そしてやっぱり可愛いな。

大河のことだけじゃなくて、連想しての昔の思い出話も面白かった。
体調崩して辛かったこととか。若くて無鉄砲だったり、驕りも愚かさも、
全部正直だなあと思う。
そうして成長してどんどん大きくなるんだなあ。

この中のリアルタイムで、息子ができて、自然な笑顔がわかった、とか、もー
愛しいわ。
風邪ひいて、妻にうつしてしまった息子にもうつしてしまったさらにまた自分に
もどってきた、とかも可愛かった。「すいません」て短く書いてあるのが可愛い。

すごくすごくすごくいい大河ドラマだった。
今後松山ケンイチを見ていって、凄いビックになってもらって、嗚呼あの大河が
転機であったことよ、みたいに思い出したりしたいなあ。
がんばれ。

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