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『oval/untitleds』(中島裕介/角川書店)

『oval/untitleds』(中島裕介/角川書店)

著者第二歌集。
私は第一歌集は読んでませんすみません。

いろいろな実験的なことをやってるのはちらほらは知っていますが、
一冊まとまって読むとあれもこれものお腹一杯で正直私には難しい本でした。
がんばって読まなくてはいけない。読み手を本のほうが選ぶタイプなのだと
思います。
なので、怠惰な私は眠たくなりながら読みました。単純にお昼のあとの満腹
眠たいかもだけど。
でも、こっちが前のめりになってがんばって読みたい!とつっこんでいきたく
なるほどの魅力が、私には響いてこないんだよなあ。単純に私の頭が悪いせい
なんだと思うけど。
とりあえず英語との並列とか英語読めないもんね。英語じゃないのもあるの
かなあ?とか、もーそこからわかんないもんね。(いやまあ英語もぼーっとは
読むけどでも辞書引いて単語ひいてとかしないから。。。すればいいけど、
そこまでやれん。この程度の英語はすらっと辞書なしで平気で読めますレベル
の人対象なんだろうなーと思うと、もーくじけちゃう。バカですみません。。。)

「Ascii Art」の三つ。特に96ページのはあまりのことにうわあ、とひく。
なんで?なにがこれがいいという判断なのか私にはわからない。
「法律条文によるアンサンブル―民法における■」は、民法の条文なのでしょうか。
「■」は、死とか死亡とか殺害とか?死の用語が入るんだなあとは思ったけれど
うーん。そこに詩的なものを見出すべきなのかなんなのか、とりあえず読むのが
めんどくさい。条文のそのままなのかどうか確認してないけど、そういう
文体を読むのがめんどくさ。

「予測変換機能によるインプロヴィゼーション」は、携帯電話の予測変換機能を
使っての、いろいろルール設定しての作品つくる試み、でしょうか。
でも結局選択と編集するんだったら何故?と思うし、でもそれしなかったらまあ
作品にならないんだろうけど、どうなんだろう、と、不思議でした。自意識の
拡張とか狙いたいんだろうか。わからないけど。
並べられた作品は、ちょっと面白いと思ったりやっぱり意味不明さバラバラさを
狙った感じがするようなのはうっとおしかったり、出来としてはこれでいいの、
かなあ? と、不思議な感じ。何故それを短歌でやりたいと思っているのかが
わからない。短歌という枠があることだからやってみるのかなあ。詩なり文章
なりではなく短歌という必然があるのかなあ。定型があるからいいのかなあ。

同じ音の言葉を重ねてずらしていく言葉遊びみたいな歌はけっこう面白く読んだ。

好きだなとかいいなと思ったのは、私はやっぱりすんなり「綺麗」があるもの
でした。当然ながら普通に短歌はとてもうまいし凄いと思う。そこから超えて
いきたいところがあるのかなあ。私が頭悪くてついていけなくてよい読者になれ
なくてごめんなさいという感じです。

いくつか、好きだった歌。
 
  日に焼けている週刊誌の群れのうち一冊は出エジプト記になれ
 
  満員電車とはいえ花束は避けてやらねばならないだろう
 
  素因数分解された病院の待合室に蝶が飛んでく

  ゆっくりと罰を加えてあげるから果物みたいな顔をしないで

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