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『葛城副編集長の最後の賭け』(高遠琉加/角川ルビー文庫)『告白』(高遠春加/AZノベルズ イースト・プレス)

*結末まで触れています。


『葛城副編集長の最後の賭け』(高遠琉加/角川ルビー文庫)
 
葛城家は、その地方での名士。だが、葛城夏彦は今はその家とは絶縁している。
そもそも父がそこを飛び出したのだ。もともと縁は薄い。
だが、そこで援助されながら育った諒は、葛城家への絶対的な恩義に囚われて
いた。
 
成澤准教授の時に出てた、友達、葛城副編集長のお話。成澤さんもちらっと
登場。蒼井くんとは仲良しが続いているようでなにより。
で、まー、幼馴染と身分違いと執事と王子様、みたいな盛りだくさんの要素
つめこまれたお話だった。イマドキ身分違いって難しいだろ、と思うけど、
なかなか上手くつくられていたと思う。逆に上手く作られていすぎて、その
状況で、諒くんはどーやって夏彦様と結ばれる展開にいけるわけ???と
心配してしまった。まあ、夏彦がおじいさまの一声で本家の跡継ぎに!?
という強引さでなんとか。でもそれまた、跡継ぎのために嫁とれとかなんか
すっごく後々また諒くんが苦しむことになりそうで、どうなるんだか、心配。
まー実際継ぐことになるかどうかは明確にはなってないけど。
と、いろんな心配をさせてくれて面白かった。
わがまま王子様の本来の跡継ぎ候補、和也くんは、まー見事に厭な奴だった
けど、でも、それはそれで、そう歪んじゃうかわいそうな生い立ちな気がして
可哀相だったなあ。どうなるのかねえ。
これも文庫一冊の単品かな。この分量だとこのくらいだよねという感じで、
あまり細かいことは気にしないことする。


『告白』(高遠春加/AZノベルズ イースト・プレス)

中学の頃からの友人、弓弦と計司。今は若くして小さな会社の共同経営者。
マンションの部屋の隣同士に住む彼らのもとへ、計司の息子なんだけど、と、
14歳になるという少年、開がやってきた。

昔は春加という名前だったのですね。2003年1月発行。
クールでからっぽで壊れてる人間計司と、好きじゃないけど愛してるという
穏やかな弓弦。開くんによってかき乱される関係。

まあまあな感じ。こんなこと私が言うのもおこがましいというか何様なんだ
けど、やっぱり長く書かれていると上手くなるのねというか。どっちかという
と、最近に書かれた長めのお話のほうが私は好きだなあと思った。
らぶらぶしーん、開くんに見られた!っていうのがセクシーで素敵!
でも声とかの書き方はいまいちな気がしてそこはちょっとなー。
哀しい過去とか、いいんだけども、どうにもぺらい感じにしか読めない。
息子とか婚約者とかもどうにも道具でしかない感じ。うーん。
ま、そういうもんかなと気にしないでおく。

すっかり高遠さんの大ファンだけど、私の好みとしては、長いお話を書いて
欲しいなあ。ゆっくりペースな作家さんかな?と思うけど、できれば、
あんまり間をあけないで。。。数は多くなくてもじっくり書いて欲しい~、
と、勝手ながら願ってます。『世界の果てで待っていて』続きが読みたい~。

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