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「夏目漱石の美術世界展」 東京藝術大学大学美術館

「夏目漱石の美術世界展」 東京藝術大学大学美術館
行ってきました。

 序章 「吾輩」が見た漱石と美術
 第一章 漱石文学と西洋美術
 第二章 漱石文学と古美術
 第三章 文学作品と美術 『草枕』『三四郎』『それから』『門』
 第四章 漱石と同時代美術
 第五章 親交の画家たち
 第六章 漱石自筆の作品
 第七章 装幀と挿画

漱石作品に出てくる絵画の実際を見る、という企画はすごく面白い、いい
企画だなあと思う。
まずは猫の本。装幀の猫可愛いよね~。前々から好きです。好きです。
橋口五葉という人のデザイン。アールヌーヴォーだとかですかね。
植物や虫なんかもデザインされててとてもステキ。

漱石がロンドンで見たであろう絵、とか。
「ロンドン塔幽閉の王子」ダンテ・ガブリエル・ロセッティの二人の王子様。
とっても美少年で素晴らしい。暗い中、黒い服に僅かの金の飾り。見事な
金髪。青い目。うっとり。

漱石の作品に出てくる絵、のいくつか。
若冲の鶴があった。ささっとした墨の。さすがかっこい~。
「少女の頭部像」ジャン=バティスト・グルーズ とっても魅惑的な可憐な少女。
やわらかくきれいで見蕩れた。

漱石と同時代美術 のところ、面白かった。
「文展と芸術」という漱石先生の原稿があって、その、文展というのに出された
作品をあれこれ書いていて。その文章と、その絵そのものと、一緒に見られて
すっごい楽しかった。漱石先生と一緒に絵を見ているような。漱石先生に絵の
解説聞かせてもらいながら絵を見ているような、贅沢気分でした。
そういう解説みたいなのを書くのって、もうちょっと褒めるんじゃないの?と
心配しちゃうほど、好きじゃないとかいただけないとか遠慮なく書いてるのねー。
面白い。
中村不折の「巨人の蹟」に、「汚らしい唯の男だ」って書いてて笑った。
き、汚らしいって。漱石先生ヒドイ。いやちゃんとした巨人な男の絵だと、思う、
けど、どうなんだろう、私には自信がないです。汚らしい唯の男かもしれない。
 
「若き日の影」という朝倉文夫の彫像。これは漱石先生お好きだったみたい。
女性なら惚れるだろう、みたいに書いていた。
マッチョな感じのない、すんなりなめらかな、少年から青年へ、というあたりの
男の子の彫像。私も好きだったー。顔はハンサムってわけじゃないと思うけど、
きれいな体だった。いいなあ。

親交の画家たち、ではやっぱりいろんなデザインとか面白い。
不折への扱いがちょっとヒドイ(笑)仲良しだからわざと皮肉っぽいこと
書いたりしてるのかな~~と、もえる。

子規さんの「あづま菊」には泣いた。手紙を掛軸にしてずっと大事にしてた
そうです。漱石先生ー。子規さんが漱石に「僕ハモーダメニナッテシマッタ」
って泣き言書いて送った手紙。熊本は今思う距離よりもっと遠かったろう。
「あづま菊いけて置きけり火の国に住みける君の帰りくるかに」
という歌見て泣く。(手紙の読んだのでもしかして文字が違うかもだけど)

あと漱石先生の描いた絵。
あんまり上手くはない、かなー。でも素人なりに楽しんでがんばって描いて
いたんだよねえと思う。可愛い気がする。
書はさすがに素晴らしくて「帰去来辞」見蕩れる。(読めないけど)

装幀、漱石自身が「こころ」とか手がけたのねえ。そうだったのか。凄い。
でもやっぱ、橋口五葉の、すごくいいな~と思う。きれいだしかっこいい。
その上動物がユーモラスだったりもして素敵。猫すごくいいよなあ。好き。

漱石の自筆原稿があって、ぐわ、と見入ったりして、見るのも読む集中して
疲れました。楽しかった!
漱石先生の本、読み漁ったのって二十歳前くらいだった気がするなあ。
そろそろちゃんと再読してみたいかも。

グッズがとってもよくって、あれもこれも欲しい欲しい欲しい!と迷って
しまった。迷って我慢して、それでも3つ買ってしまったー。一筆箋と、
付箋と、はんこ。ハンコは何回も押せるし!猫可愛いし!
原稿用紙もあったりして、よっぽど買おうかと思ったけど、うーーーーん、
でも絶対もったいなくて使えないと思って。我慢。クリアファイルも。。。
付箋ももったいなくて使えないよな。。。と思いつつ、イラストが一番
たくさんあると思って買ってしまった。可愛い~。
芸大美術館のグッズ作成能力が凄いのか、でも、もともと吾輩のデザイン
が素晴らしかったのか。両方だろうけど、あのグッズ売り場はおそろしい
ところでした。。。散財させる場所だ。。。

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