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『アウトロー』上下(リー・チャイルド/講談社文庫)

*小説と映画化の具体的内容、結末まで触れています。


『アウトロー』上下(リー・チャイルド/講談社文庫)
 
ライフル狙撃での無差別殺人事件。6発の銃弾。死亡5人。
しかし容疑者はすぐに特定された。元軍人のジェイムズ・バー。
陸軍狙撃兵だった。
だが、彼は人違いだ、とだけ喋った。ジャック・リーチャーを呼んでくれ。
それだけが彼が喋ったことだった。
 
映画「アウトロー」の原作。ジャック・リーチャーシリーズの9作目。
2005年の作品。何故そこから映画化なのかはともかく、映画を見て
面白かったので本を読んで、やっぱりすごく面白かった!

アクションものというよりは、推理ものっぽいなあと。リーチャーは
名探偵のよう。決してバーを助けるために来たのではないけど、事件の
真相を徐々に解き明かしていく。
映画のときも思ったけど、サンディが殺されてしまったことが何より
リーチャーを動かしたのね。

映画を見ているので、あらすじはわかっているんだけれど、それでも
終盤はすごくドキドキした。え?え? 映画どおりになってるの?なって
ないの? と、緊迫感。凄い。

登場人物も映画よりは多くて、そんなこんながいろいろあるのね、と納得。
映画だとずいぶんすっきりさせたんだなあ。映画だと味方ははヘレンだけ、
射撃場のおやじ、キャッシュのみでつっこんでいってたけど、小説だと
もっと周到に手をうってる。スマートでかっこいい~~。

そして映画だと、かなりコメディというか、笑える感じに仕上げてるところ
いっぱいだったなあ、と、改めてにやにや。
小説でもユーモアあるけどね。セクシーもあるけどね。
この小説からいろいろばっさりやったりアクションシーン追加したり、練り直
して映画的見せ場とか華やかさとか作り上げてるんだなあと感心。
リーチャーとトム・クルーズは外見的には全然似てないけれども、でも
トムの映画として、でも原作の魅力も持たせながら上手く映画にしたんだなあ。
シリーズになるならなるで、また次映画があればぜひ見たい。

映画だと、バーは死んだことになったんだっけ。。。
小説だとバーは生きてるっぽいなあ。リーチャーも対面してるし。小説の方が
優しいのかもしれない。細やかに丁寧な分。そして去ってゆくリーチャーが
すっと消えてゆく。クールでかっこい~。面白かった。満足。

シリーズは17作もあるそうで。でも翻訳は3つくらい? この本も映画に
なったから訳されたみたい。(2013年1刷)
まあ17作全部はたぶん飽きる、気がする、けど、もうちょっとあっても
いいんじゃないのかー。映画のシリーズが続けば翻訳あるのかな。他のも
ぼちぼち読もうかなと思う。

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