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映画「ジャンゴ 繋がれざる者」

*具体的内容、結末まで触れています。

映画「ジャンゴ 繋がれざる者」
 
南北戦争の二年前。買われた奴隷が鎖に繋がれ歩いて移動させられている。
そこに、歯科医だという男が現れた。人を探しているという。探していた
のは奴隷のジャンゴ。元歯科医、だった男、ドクター・シュルツは、
ジャンゴを自由の身にして、賞金稼ぎの助けをしてくれと誘った。
 
クエンティン・タランティーノ監督作品。アカデミー賞は脚本賞と助演
男優賞とりましたね。助演男優賞、クリストフ・ワルツは、「イングロ
リアス・バスターズ」でもとってるんだよね。今回もドイツ人。すごく
もったいぶった英語を喋ってる感じ。そしてドイツ語と少しフランス語。
ほんとは何人なの?と思ってみたらウィーン出身だそうだ。彼のお喋り
をいつまでも聞いていたいな~~~と思う。面白い。

えっとー、主演はジャンゴのジェイミー・フォックスか。無口だし前半
はとにかくシュルツにくっついてるだけ、なので、コンビで主演な感じ。
すごーく、コンビでいる感じが素敵でかっこいい。

衣装選んでいいぞ、って言われて、なんでその、オペラで小間使いみたい
な青い服でリボンタイなんだよっ。いろいろちまちまいっぱい笑わせる。
タランティーノ作品だねえ。

ジャンゴは、賞金稼ぎを手伝うけど、愛する妻を救いたい。ひとしきり
稼いだら、シュルツもそれを手伝うということになる。
南部の奴隷制度、というのが、えぐいほどに描かれている。社会批判と
いうようなものじゃなくて、そういうものだった、と、たぶん露悪的に。
実際どうだったか、私はあまり知らないわけだけれど、ぐさっとくるなあ。
でも社会派映画ってな説教臭さはゼロなんだけどね。
ジャンゴは、妻をあきらめて、南部には戻らず自由に生きる道を選ぶ
こともできたけど、でも、戻るんだよね。同じ黒人奴隷を裏切るような
演技までしてでも。
 
悪い大農園の主をレオナルド・ディカプリオ。絵に描いたように悪い奴(笑
傲慢。不遜。激しい気分屋。それでも、さすがディカプリオはおっさんで
悪そうにしててもやっぱどっか美形だよなーと思ってしまう。それが、いか
にも大農場の大事な三代目ぼんぼんなのだ、という感じがはまってると思う。
いい~。
素敵~~。
熱演で、あのー、テーブル叩いたときにグラスが割れて本当に手が切れて
手が真っ赤、になったまま演じ続けているっての、クレイジーでよかった。

んで、スティーブンね。サミュエル・L・ジャクソンなのね。大農園
キャンディ・ランドにずっと使えてきた黒人執事、かな。すっかり老人
だけれども、同じ黒人に対して最低最悪な嫌な老人でさー。憎らしい。
素晴らしく憎らしい。

そしてびっくりする暇もなくガンガンバシバシ殺す。どびゃっと血が出る。
頭吹っ飛ぶ。うあおお。激しい。さすが。そこまでいくのか。そこまで
やるのかー。あああー。
ジャンゴの報復はひたすらぽかんと眺めた。
シュルツが死んでしまった後はすごく寂しいんだけど、そういう感傷を一切
許さない激しさの連続。さすが。
愛する姫を助け出して。ジャンゴ、かっこいい。

映像もさすがかっこよくって。夕日の中のシルエットのコンビとか。
アップになるときのババーン!だとか。音楽はもちろん最高だし、レトロ
テイストなのもベタに決まってる。ステレオタイプなイメージどおりの
感じがするのに、めちゃくちゃ個性的になってる映画。なんでなんだ。
あ、タランティーノも、最後のほうにすぐ派手に死んじゃう役で出てた。
楽しんで映画作ってるなー。
上映時間165分。2時間半超えね。でも全然飽きずにまっしろになって
楽しんだ。かっこよかったあ。

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