『烏丸ルヴォワール』(円居挽/講談社BOX)
*結末まで触れています。
『烏丸ルヴォワール』(円居挽/講談社BOX)
龍樹がこのたび請け負ったのは『黄母衣内記』という本を手にいれたい
綾織文郎の依頼。双龍会で有利になるよう情報集めに借り出される流、
御堂達也たち。
だが、持ち主綾織耕作の突然の死によって、事情は変わった。
相続人たる綾織繰子を引き取るための双龍会。
対する青龍師は、伝説的な龍師、ささめきの山月。流は山月の誘いに
のって、達也たちとは対立の道を選ぶ。
シリーズの2作目。
相変わらずみんなのもったいぶった台詞回し、仰々しい言葉の数々。
面白い、ってゆーか、うーん。まあいいけど、と思いつつ。
御堂くんの越天学園のころの、流との出会いみたいなとことか少し
語られたり。小出しに「戦い」ってのも明らかにされていくのかな。
流の過去の、龍師にあこがれたきっかけ?な、鳥辺野さんとの出会い
みたいなのもあったり。
私的裁判、双龍会は今回も次々語られてはひっくり返し、やっぱり、
実は、と、最後までどうなっていくのやらとひっぱられる。
んー。証拠よりは、より相手を説得しきったもの勝ち、というシステム
なので、この語りにのっていけるかどうか、で。私は、うーん、まあ
いいけど。。。くらいな感じでなかなか乗り切れない~。
事件としては、一応人一人死んでいるけれども、それについての真相、
真実は問わないのね。言いくるめたもの勝ちだから。結局なんで死んだ
のよ耕作さんは。うーん。語られてたっけ。忘れた。。。そのくらい
ひっくり返しが次々で、何が真相、とかはあまり関係ないという感じ。
私の頭が悪くてちゃんと記憶できてないだけか。。。
まあ、それはそれ、これはこういうお話だからというので、犯人が誰か
とか気にしなければいいのでしょう。
なんか、繰子ちゃんに夢を与えた、とかっていい話っぽいような終わり
になってるけど、うーん。いいの?
ミステリとかじゃなくて、キャラを楽しむ、語りを楽しむ、かな。
きらきらしいし、みんな美形っぽいしかっこいいけど、なんでかなあ。
今のところどーも私はこのキャラが好き、と、ハマれない。論語くんとか
美青年(美少年といっていいかどうか微妙かしら。18か19くらいか)
キャラなんだけど。まー基本的にみんないい子だからな。
華麗な絵で漫画化したらよさそうな感じね。決めポーズもあるしね。
次も出ているようなので予約中。捻り出てくるか楽しみ。
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