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『ブラックアウト』(コニー・ウィリス/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

*がっつりネタバレです。
 
『ブラックアウト』(コニー・ウィリス/新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
 
2060年、オックスフォード大学の航時史学生の三人が、第二次世界大戦
時へタイムトラベルしていた。市民を観察するため。疎開児童を観察する
ため。戦時下の名もなき英雄を観察するため。
しかし彼らはそれぞれの場所でずれを経験し、オックスフォードへ戻るため
のネットが開かなくなるという事態に陥った。
何が起こっているのか?彼らは戻れるのか?
 
オックスフォード史学部のダンワージー教授のもとで学ぶ学生がトラベル先
で事件に、っていう、いくつかのシリーズ、えーとー私は全部読んだかなあ。
全部じゃないかも。
それぞれ別の話、で、共通してるのはダンワージー先生くらいかな。単発で
読んでも問題なし。
だけど、これ、つづく!だった!ええー。ここで終わり~~~!どうなるの
大丈夫なのどうなのどうなの。いやきっと「最後にはすべてうまくいく」
ことになるだろうきっと。たぶん。きっと。でもどうなるのーどうするのー
何が起こっているのおおおおー。続き『オール・クリア』は来年の4月に出る
予定だそうです。ぐぬぬ。そういえば2巻ものになるとかなんだっけ。でも
この一冊も京極なみの分厚さなわけで、一冊にしたのかな、と、勝手に思って
いたよ。。。甘かった。全然。『オール・クリア』はもっと長いらしいので
分厚くて上下巻みたいに出るらしい。
私これ図書館で借りたのだけれど。。。来年覚えてるかなあ。来年、ちゃんと
続きを無事に読めるかなあ。ああもう。しまったしまった。来年まとめて読み
たかったー。

最初こそまだるっこしくて、なかなかネットの降下点が見つからないとか
衣装が、とか、行くべき時代に行けたけれどもものすごい悪ガキに悩まされて
ばかりとか仕事がうまく見つからないとか、行くべき場所とのずれが大きくて
なかなかたどり着けないとか、じれったいもどかしいもうもうーなんでうまく
いかないんだもっとちゃんと下調べとかもっとちゃんとスケジュールとかっ、
とじれったくイライラしながら読む。
でもだんだん何かがおかしい。ネットが開かない。何故?もしかして?と、
じわじわした怖さを味わうころには学生にすっかり同調。はらはらどきどき
やめられないとまらないになる。さすがの上手さ。
なのになのに、やめられないとまらないのドキドキの真っ最中なのに!続く!
うわーん。
 
ポリーというのが、ロンドンのデパートで売り子として働きながら、防空壕
での人々の観察をしようと1940年にやってきた女の子。
1945年にも行ってるみたい。戦勝のときを見たことがある、らしい。
マイクルはダンケルク撤退を見にいこうとして、巻き込まれて引き上げ船に
同乗、足に怪我を負って病院でしばらく身動きできない状態になっていた。
メロピーはアイリーンという名前で、疎開児童を受け入れていた領主館で、
メイドとして子どもたちの世話にあけくれる。はしかにかかった子どもがいて
館はしばらく隔離されることになり、その後軍の施設として使用されることに
なり、居場所がなくなって、ポリーがまたいるかどうかロンドンへ行く。
ぞれぞれが、それぞれの降下点が開かなくなったので故障かと思い、誰か他の
降下点を使わせてもらおう、と、その時代に来ていた他の学生のことを思う。
ロンドンで三人会うことができたが、しかし、どうしようもなく何が起きて
いるのかわからないことには変わりなかった。
マイクルがダンケルク撤退で、歴史に干渉してしまい、そのせいで歴史が
変わってしまい、イギリスが負けるかも? 歴史が変わってしまい、未来が
変わってしまい、二度と2060年に戻ることはできないのかも?
どうしたらいい?
何ができる?
 
という締め付けられるような不安と混乱の中で、続く!
ああもうーー。どうなるのー。
 
途中、救急隊に入ったメアリとか、ゴムの戦車膨らませる新聞記者のセス
とか、これ誰? という話もあって、えっとー、そういうのも次にはわかる
のかなあ。どうなんだろう。私がわかってないだけか?うーん。
時代も場所もくるくる変わる。ようやく三人がロンドンで出会えた時には
ほんっとーにほっとした。
ポリーにだけデッドエンドがある、ということらしい。戦争に勝つ日を既に
見ているから。同じ時間枠に同じ人間はいられない、ってことなのね。
どうなるんだろう。消えるの?死ぬの?
でもそれを他の二人には話せていなくて。もう何もかも包み隠さず話そうよ
話し合おうよ、と、読みながらハラハラして仕方ない。
とっても面白いです。続きが気になって気になってー。
タイムとラベルはできないから、ただただ待つよ。

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