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『シャーロック・ホームズ最後のあいさつ』(コナン・ドイル/創元推理文庫)

*具体的内容に触れています。


『シャーロック・ホームズ最後のあいさつ』(コナン・ドイル/創元推理文庫)
 
短編集の第四弾。
 
「藤(ウィストリア)荘 1、ジョン・スコット・エクルズ氏のふしぎな体験
2、サン・ペドロの虎」 「ボール箱」「赤輪党」「ブルース=パーティントン
設計書」「瀕死の探偵」「フランシス・カーファイク姫の失跡」「悪魔の足」
「最後のあいさつ」
 
以上8編。
ドイルとしてはこれでおしまい、ってつもりで「最後のあいさつ」になって
いるのね。第一次世界大戦が始まるっていう時の、ドイツのスパイをホームズ
がうまいことはめてそのスパイ組織共々一網打尽、って感じの話だった。
引退して養蜂していたのに、二年の準備期間をもってそんな大仕事をした。
引退ってなかなかできないよねー。ワトソンくんともしばらく離れていた
ようだけれども、やっぱり仲良しなのが素敵です。
 
「瀕死の探偵」は、東洋の謎の病気にかかって、ハドソン夫人を心配させ
ワトソンくんをよびにやって、さらに罠を、というお話。
病人となっていっそうわがままに激しく言うシャーロックが無茶で可愛い。
この話はもうモロにBBCドラマで脳内再生。ベネたんがわめくのが見える
ような気がしたよー。ジョン可哀相(笑)

「ブルース=パーディントンの設計書」は、マイクロフトの依頼から。
国家機密の軍事的設計書。これはドラマでネタに使ってたやつですね。
列車の屋根に放置して死体が運ばれるトリック。
しかしこういう国家機密をだね、探偵に頼むのかwまあマイクロフトの存在が
なんか凄いらしいのでいいんだけど。英国情報部とかが設立1909年らしい。
(軽くぐぐった)まあでも当時は情報部とか秘密の存在らしいので、ホームズ
の仕事でいいのかなー。

「悪魔の足」では、謎の(謎の、が多い)薬物?を、ワトソンくんと一緒に
実験してみよう、と、煙たてて、ふたりとも危うく恐怖の幻覚に飲み込まれ
かけたところを、ワトソンくんのがんばりでなんとか逃れた、っていうのが
可愛い。ワトソンくんに危険な実験につきあわせてごめん、ていうホームズ
がめちゃめちゃ可愛い。まったくだよ!シャーロックはジョンへの扱いが
けっこうヒドイよ!(笑)

この本だと、P249ページ。

 「ほんとうに、ワトスン君」落ちつかない声で、ホームズはやっといった。
 「ぼくはきみにお礼もいわなければならないし、謝りもしなければならな
 い。自分だけでやっても感心しない実験なのに、友人を引きこむなんて二
 重に感心しない。ほんとにすまなかった」
 「きみも知っているように」ホームズがこれほど情味をみせたことがなか
 ったので、私は感動していった。「きみに力を貸すのは、ぼくの最大の喜
 びで、また特権なのだ」 
 
ですってよ。特権!ワトソンくん(ワトスン君だった)の溺愛っぷりもさすが
です。楽しい。謝ることが嫌いなホームズくんが謝っちゃうほどにたいへんな
薬の恐怖なのでした。

ほかのも面白かった!

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