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映画「最終目的地」

*結末まで触れています。

映画「最終目的地」

一冊だけの本を残して自殺した作家、ユルス・グント。その伝記を書いて
研究補助費を出してもらうため、大学院生(か?)オマーは、公認の許し
をもらうべく、遺族に依頼していた。しかし、帰ってきた手紙の返事は拒否。
なんとか公認にしてもらうよう、しっかりものの恋人ディアドラにすすめ
られて、ウルグアイまで出かけるオマー。
広大な領地に孤立していた屋敷。そこにいたのは、作家の妻キャロライン。
作家の愛人、アーデン、その娘ポーシャ。作家の兄、アダムとパートナー
であるピート。
オマーがやってきたことによって、複雑なまま停滞していたその館の空気が
動き出す。

昔、本読んだ。けど、あんまりしっかりは覚えてないなー。でも雰囲気は
こんなかな、と、納得。
「『眺めのいい部屋』(86)、『モーリス』(87)、『ハワーズ・エンド』(92)などで
知られる名匠ジェームズ・アイヴォリー。御年84歳となる映画界の重鎮が2009年に製作」
ってことらしい。
あ、なんか知ってる昔見た見た、という作品たち。そして、ああこんな雰囲気、と
納得する。

オマーはしっかり者完璧なような恋人ディアドラに子ども扱いされるのがイヤ。
アーデンは作家に拾われ、妻にも拾われたよーなもので、母親ではあるものの、
ふわふわと儚い。若い二人で惹かれあうのは当然必然、のような。
アダムは、年寄りにこれ以上人生犠牲にしちゃいかん、と、ピートがここから出て
ゆけるように金をつくろうとする。ピートはもう40歳で、それなりに自分で稼ぐ
こともできているのに。
いい年した大人を、もっと大人な人が見つめ見守り、という感じ。
でもみんな、動き出せずにいた臆病者だよなあ。
オマーの動きによって、それぞれがさらなる最終目的地を見出す、というところかな。

私は、やっぱり何より、ピートの人生に興味そそられまくり。
出身は徳之島、だって。14である人に気に入られて英国へ、その後アダムと出会い
一緒に暮らして25年、ですってよ。15でアダムと出会い、ってことだよね。
つかそもそも、ある人に気に入られてって、14で。誘拐ってことではないんだろー
けどもさー。それも絶対相手ゲイでしょ。アダムとの年齢差はっきりはしないけど
10歳以上は離れてるだろーから、おい、アダム、犯罪的だな15の少年を~~~!
そりゃあ真田広之15歳とか美少年きらきら可愛いたまらん攫いたい、ってなるよね!
と、妄想がとまりません。素敵。アンソニー・ホプキンス、25年前っつったら
捕まる前のレクター博士、文字通り人を喰っていたころかしら。嗚呼ピート大変な男
に愛されたねっ!と、妄想がー。
いろいろあったけど今はすっかり落ち着いて長年暮らしてきました、というカップルな
感じの二人が可愛かったりして、とてもよかった。満足。
真田さんは色気あっていいよねえ。素敵だった。

オマーとアーデンのカップルでちゃんとやっていけるのかしら。二人ともがしっかり
してないから心配って気もするけど、まあ大きなお世話かな。
近くにアダムたちはいるようだし。
キャロラインも、ディアドラも、ちゃんといい男を見つけてしっかり都会の女に
なってるみたいなのもめでたしめでたし。
いや、ディアドラの新しい男はチャラ男っぽかったけど、ま、いいのか。

時間が止まっている感じ。時間が動き出す感じ。
眠たくなる映画。みんな魅力的だった。よかったです。

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