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『追いつめられた男』(フリーマントル/新潮文庫)

*具体的内容、結末まで触れています。


『追いつめられた男』(フリーマントル/新潮文庫)

チャーリー・マフィンシリーズ、5作目。

よれよれにくたびれていたチャーリー。そこへ、またルウパート・ウィロビー
から保険調査の仕事の依頼を受ける。
ローマで大使夫人の宝石の警備が万全になされているかどうかの確認。

英国情報部では、スパイあぶりだしが進められていた。どうやらローマが
あやしい。現在の情報部長、アリステア・ウィルソン卿は、サミットの前に
すべてを片付けるべく調査を進めた。

ソ連側、カレーニン将軍たちは、チャーリーに好意的だと思っていたけど、
今回はチャーリーを利用してスパイを守る、という作戦をたてているわけ
なのね。誰がスパイなのか。ソ連側の作戦はどうなのか。小出しになる
あれやこれやが最後に見える。保険調査ものからスパイものらしくなって
面白かった。
チャーリーがすっかり勘が鈍ってまんまと英国情報部に捕まってしまうとか。
でも自分にかけられた罠を結局は見破った、とか。終わりのところの勢いが
たまらん。
チャーリーはほんと現場の人間で大変。
でもまーたクラリッサとややこしいことになっちゃうし。ルウパートに
バレバレだし。自分のアリバイのためにルウパートとクラリッサに証言
させるし。ひどいわー。でもそれしかないからなー。ここでこう使ってくる
のか、と思うと、前作の『罠にかけられた男』の時から一年というのは
最初から決めてたのかなあ。
でもクラリッサ。愛しているのかも、って、なんかそれ、死亡フラグなのでは
ないのかしら、と勝手に思っちゃう。どうなるんだろ。ドキドキ。

そして本当のスパイを見つけ出し。さらに二重スパイにしたてるのか。
どーなるの。そして捕まり、裁判になるチャーリー。どーなるの。どうするの。

これは今までと翻訳者が違う人だった。訳者解説によると、いったんここで
シリーズ終わりになるつもりだったのかもしれない、って。
なるほど。裏切り、逃亡者だったチャーリーが捕まった、ということで一段落
ではあるよね。このあと4年ほど出なかったみたいだし。
それでも続いたんだな。
次のも読んでみよう楽しみ。

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